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PPI、FOMCの前に米国市場は様子見。日本は下げスタート、中国の緩和策で下げ幅縮小(2022年12月8日 日経概況)

「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。

こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。

今日のポイント

市場総括

2022年12月8日の東京株式市場は続落しました。終値は前営業日比111円97銭(0.40%)安の2万7574円43銭でした。前日の米国市場はダウが横ばい、ナスダックが4営業日続落。日本市場ではナスダックの続落に失望した売りが朝から膨らみましたが、中国のゼロコロナ政策がより緩和されるとのニュースで下げ幅を縮小して終わりました。

本日も最後までしっかりお読みください。

米国市場の動向

前日の米国市場は横幅の様子見。ダウ工業株30種平均は1ドル高の横ばい、前営業日比1ドル58セント高の3万3597ドル92セント、ナスダック総合株価指数は4営業日続落、前営業日比56.337ポイント(0.5%)安の1万958.553で取引を終えました。

Google Finance より引用
Google Finance より引用

前日まで大きく下げてきた反動で買いが先行してスタートしましたが、景気後退、利上げに対する懸念は根強く、一方的に買い上がる流れにはつながらず、上げ幅を縮小して終わりました。

市場が気にしているのは13-14のFOMCと、そのインプットとなる経済指標の発表、9日発表のPPIはその最初の材料となります。市場は様子見に徹しており、指標の結果によって大きく揺れ動く可能性があります。

日本市場の動向

日本市場は前日の米国市場でナスダックが続落したことが悪材料で下げてスタートしました。値嵩株への売り圧力が強く、下げ幅を広げましたが、午後に入ると、下げ渋る展開となりました。

Google Finance より引用

直近続いている中国のゼロコロナ政策の緩和に関して、ポジティブなニュースが出て、中国市場が上昇、日本市場もそれを材料に下げ幅を大幅に縮小して取引を終えました。

内需を中心に上昇しましたが、上昇率1位は景気敏感株の海運業、その他は医薬品、小売業、水産、食料品などの内需系が占めました。景気敏感領域が主に押され、電気機器、鉱業、その他製品に、その他金融業、銀行業などの金融関連も下げが目立ちました。

日本市場のテクニカル分析

日経の日足は長い下髭をもつ短陰線を形成しました。 前日の終値から下放れしてスタート、そのまま下げて下向けのキャップを開けました。心理が悪化する形ですが、安値が止まったところを見ると、一目均衡表の先行スパン2、11月に上に抜けてきたばかりの下雲の上です。 ここから切り返す場合は雲が支えになるので戻しやすくなります

東証プライムの売買代金は概算で2兆6996億円、売買高は10億9111万株。東証プライムの値下がり銘柄数は1096、値上がりは630、変わらずは110銘柄銘柄でした。

日本市場の総合分析: 今後の投資戦略

テクニカル的には踏みとどまる形になった本日の相場。下髭が長く75日移動平均線まで戻って終わったのは、パニック的な売りがなかったことを示しているので、悪くはないでしょう。

いずれにしろ、9日のPPI発表が控えているところで、本日の米国株が活発な動きになり、明日の日本株が活気づくとは思いづらい状況です。7日の米国長期金利は一時3.404%まで下落、3.4%を割り込むのを視野に入れています。

それにも関わらず株高が進行しないのは、FOMCの方にすべての神経が集中しているということでしょう。

明日はメジャーSQの算出、午前中は荒れる動きが見られるので慌てる必要はなく、新たな買いを入れるよりはFOMCまでは観望するのがよいでしょう。

買いをどうしても入れたい場合は、前日も伝えた小型で、内需系を物色するのが効果的でしょう。または下げやすい位置まで来ている空売りの銘柄を物色するのもよいでしょう。

本日の有料メルマガで銘柄を2つほど紹介しているので、参考にしてください。

各市場の動き

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