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週末の米国市場はまちまちな動き。SOX、ナスダックの下落で半導体・ハイテク軟調(2023年2月20日 日経概況)

「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。

こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。

今日のポイント

市場総括

2023年2月20日の東京株式市場は反発しました。終値は前営業日比18円81銭(0.07%)高の2万7531円94銭でした。材料難で方向感に欠ける展開でした。先週末、米国市場ナスダックの下落を背景に売りが先行、下げ幅は90円まで広がりました。午後は30円の変動幅で、開店休業のような1日でした。

本日も最後までしっかりお読みください。

米国市場の動向

週末の投資戦略から抜粋します。

週末金曜日の米国市場は反発と続落、まちまちな動きとなりました。

ダウ工業株30種平均は反発して、前営業日比129ドル84セント(0.4%)高の3万3826ドル69セント、ナスダック総合株価指数は小幅続落して、前営業日比68.562ポイント(0.6%)安の1万1787.272で取引を終えました。

雇用統計、CPIをはじめ、PPIなど景気を示す指標が強い結果を出し続けたことで、利上げ停止の期待が薄れました。FRBの高官から利上げ継続を支持する発言が続いたことも市場心理を悪化させ、売りが優勢でしたが、ディフェンシブ株への買いが進み、ダウ指数は支えられました。

一方、長期金利が一時3.927%まで上昇、2022年11月以降の高い水準まで進んだことで金利上昇時に売られやすいハイテク株に売りが広がりました。マイクロソフトが1.6%安、エヌビディア2.8%安など主要な銘柄に売りが目立ち、S&P500指数にも重石となりました。

日本市場の動向

日本市場は材料難で方向感に欠ける展開を余儀無くされました。朝方はナスダックの下落で売りが先行、下げ幅は90円まで広がりましたが、本日の米国市場がプレジデントデーの祝日で休場であることか、一方的に売り込む流れにもつながらず、消耗的な取引が続きました。

午後からは金融、銀行業などの金融関連が買われ、下げ幅を縮小してかろうじてプラスに転じて終わりました。

業種別の動きでは26業種が上昇、7業種が下落金融系全般が強い動きでした。証券、その他金融業がトップ3入り、銀行業(8位)、保険業(9位)など。内需の一角である水産、陸運業、食料品なども上昇しました。

下げがきつかったのは景気敏感業種で、自動車、非鉄金属、鉱業などが下げ、ナスダックの下落を背景に精密機器、電気機器も弱い。海運業は下落率1位を記録しました。

日本市場のテクニカル分析

日経の日足は長い下髭を持つ短陽線を形成しました。 先週末の高値と安値は切り下げたので、形では下げました。終値で上昇、形では下げだったので全体的には持ち合いが続いていると解釈します。

Google Finance より引用

先週末から一目均衡表の転換線を下回り、本日も高値では転換線上抜きにトライしましたが、抜くことができずレジスタンスに変わりました。 本日支えられたポイントは先週末に続いて20日移動平均線

ここから切り返すと高値圏に戻ることにチャレンジします。グロース/バリュー株比率は本日も低下、バリュー株優勢の動きが続きましたNT倍率も低下しているので、TOPIXが優勢で内需・バリュー系への物色が続いています

材料難で積極的な売買は見られず、商いは低調でした。東証プライムの売買代金は概算で2兆2925億円、売買高は10億1308万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1310銘柄、値下がりは467、変わらずは60銘柄でした。

日本市場の総合分析: 今後の投資戦略

日本市場はグロース系が弱く、バリュー株が物色される動きが続いています。しかし動きは持ち合いの連続。この1ヶ月間はずっとボックスの中に閉じ込められている感じがするほどの動きです

米国市場が休場の本日はなおさら方向感が出にくい環境で、米国市場の動き自体も1月中旬から停滞しています。ここで気になるのがSOX指数。2月2日節目の3150円突破しましたが、その後は持ち合い、先週末は持ち合いを下に抜ける準備をする流れに変わりました

日本の半導体関連が影響を受けるのは当然で、東京エレク、アドバンテストなどが冴えない動き、信越化学、ソニーのようにギャップを開けながら下げた銘柄も目立ちました。

この持ち合いは明日まで続くことが予想され、やはり小動きが予想されますが、SOX指数の低下により、ハイテク、半導体関連は調整が続くことも考えられるので、反転のポイントを待っている場合は、明日以降の動きに注目です

ANA、JALなどの空運業は下げトレンド入り中、反発したので、反転して下げる時にテクニカル的なショート(空売り)銘柄になりますので、フォロー銘柄にいれておいてチェックしていくのもよいでしょう

各市場の動き


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