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テレワークゆり物語 (50)高市早苗衆議院議員とテレワーク

「田澤さん、待たせたわね。」

2013年3月、高市早苗自民党政調会長(当時)は、そう言って私を迎えてくださった。その言葉に、体が震えるほど感激した。

そこから遡ること6年の2007年、当時の少子化対策担当だった高市早苗大臣に、テレワーク推進を提言に行った。その際、
「テレワーク、一緒に、がんばりましょうね」
と、言葉をかけてくださった。

その後「テレワーク人口倍増アクションプラン」が策定され、日本のテレワーク施策は大きく進むと思われた。

しかし、2009年の政権交代で、民主党が与党に、自民党は野党となった。2010年に設定されたテレワークのKPIは達成できず、テレワーク施策は、企業対象から、ひとり親家庭への在宅就業支援など、民主党らしい施策へと方向が変わっていった。

2012年、自民党が再び与党になり、翌年、高市早苗衆議院議員は、女性初の自民党「政務調査会長」に就任された。

当時、企業におけるテレワーク推進が進まないことを憂いていた私は、すがる思いで、高市政調会長に面会を申し出たのだ。
自民党本部の部屋を訪れるなり、冒頭の言葉だった。

6年越しである。感激しないはずがない。そして、思った。
「なんて義理がたい人なのだろう。」

そして、テレワークの課題や対策に対する話を熱心に聞いてくださった。

「今度こそ、テレワーク、ガンガン推進しましょうね。」

有言実行。政調会長時代は、育児休業中の就労に関する規制の緩和など。総務大臣時代には、今の「地方創生テレワーク」につながる「ふるさとテレワーク」の推進、「テレワーク・デイズ」の実施など、日本のテレワークの推進に、大変ご尽力いただいた。テレワークを推進している者として、感謝の気持ちでいっぱいである。

そんな私だが、恥ずかしながら、政治には、まったくもって詳しくない。政治・政策・政党議論になったら、「スペイン語学科卒ですから」というカードで逃げる事にしている。(スペイン語、しゃべれんけどね)

しかし、国を変えるのは「政治家」や「官僚」であることだけは知っている。テレワークについて興味を持ってくださる人に、役職や政党や省庁など、難しいこと関係なく、「テレワーク」について、ちゃんと伝えることが、自分の役目だと思ってやってきた。

多くの方のご指導・ご協力があり、今の「日本のテレワーク」がある。
この話は、そんな中の、私にとって大切なエピソードのひとつである。

※冒頭の写真は、拙書「在宅勤務が会社を救う」出版記念パーティに、忙しい中駆けつけて来てくださったときのもの。感謝。



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