見出し画像

テレワークゆり物語 (13)運動会で見つけた国の偉い人

自分がいくら頑張っても、テレワークは広がらない
・・・という事に気づいたのは、(株)ワイズスタッフを立ち上げて数年経った2005年頃。日本の北の隅っこの、小さな会社の女性社長ごときに、国を動かす力はない。

そうだ、国の偉い人に会って、テレワーク推進のお願いに行こう! 

社会で習ったではないか。大臣とか官僚とかいう人たちならぱ、国を動かすことができる。その人たちに、テレワークの推進をお願いすればいい。

しかし、私が住んでいるのは、北海道北見市。東京へ仕事で行くことはあるものの、三人の小さな子どもたちがいるので一泊が限界。ましてや、政治にうとい私は、それ系の知人などいない。

が、そういえば・・・。

以前、娘の小学校の運動会に、国の偉い人が来ていたはず!

北海道北見市の運動会は、とにかくスゴイ。開催前日、場所取り解禁に向けて行列ができる。時間になると、パパママが100m走さながらにダッシュ!
当日はといえば、パパママだけでなくジジババから、その知人の知人など、とにかく、たくさんの人が応援にやってくる。
早朝から母がお弁当を作るケースは少なく、ほとんどの家が、運動会用オードブルを予約注文。(ワタシとしては、非常に助かる)。
そして何よりビックリしたのが、広い運動場にテントを張り、子どもたちが登場する前から、ビールと焼肉大会が始まる。(さすがに近年は、禁止になった)

そんな楽しい運動会に、ある時、数名の黒服姿を見つけた。不思議に思う私に、近くの人が教えてくれた。

「ほら、あそこにいる人が、農水大臣の武部さんよ」

一生懸命、お孫さんを応援する、優しそうなおじいちゃんがいた。(今思えば、黒服姿はSPさんだろう)
えー、北見市〇〇小学校、すげー!!! とびっくり。
その事実を思い出した私は、北見の武部勤事務所に電話。出た人(今思えば秘書さん)に相談した。

「テレワークの推進について、国の偉い方に提言をしたいのですが・・・」
(こんなストレートに言ったかどうかは覚えていないけど)

普通なら、そんなこと、聞き入れてくれるはずがない。ところが、「武部に相談してみます」との返答!
数日後に連絡があり、当時の少子化担当大臣である、高市早苗大臣に合わせてあげるという。ひゃー、武部大臣、素敵!!

ということで、日本の北の端にある小さな小学校の運動会から、小さな会社の女性社長が、日本のど真ん中、霞が関へ切り込むことになりました、とさ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?