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テレワークゆり物語 (24)内閣府特命担当大臣に会いに行く

子どもの小学校の運動会をきっかけに、当時の内閣府担当高市早苗大臣に、「テレワーク」を進言できることになったラッキーな私。

2007年3月9日、ドキドキしながら上京し、当時の武部勉農水大臣の事務所からから指示いただいた内閣府の入口へ赴く。そこには、若い男性が待ってくれていた。

「武部勉の秘書をしています、武部新です。同行させていただきます」
なんと、武部大臣の息子さんだ!!
 

いくつかの関所(?)を経て案内されたのは、大臣室。緊張しまくりの私をほぐしてくれたのは、「奈良」と書かれたポスターだった。
そう。まったくの偶然なのだが、高市早苗大臣は、私の故郷である奈良県選出の衆議院議員さんなのだ。

「私、奈良出身なんです」という自己紹介に始まり、持参した資料を示し、テレワークについての話をさせていただく。
「私もテレワークは、とても重要だと思うの。一緒に頑張りましょう」
暖かい言葉をいただいた。

ちなみに、高市大臣は、少子化担当だけではない。このときの肩書は、

内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策/科学技術政策/イノベーション/少子化・男女共同参画/食品安全)

実は、この「イノベーション」というのが、高市大臣のテレワークへの想いの元になっていた。

時は、安倍第一次内閣真っ只中。着任時の安倍内閣総理大臣の所信表明演説には、「テレワーク」と「イノベーション」という言葉がしっかり記載されていたのだ。

高市大臣との面会は15分程度で終わった。「えっ、もっといろいろ提言したいことがあるのに」と残念に思っていると、別の会議室に案内いただいた。そこには、高市大臣が招集をかけてくださった、各省庁のテレワーク関連担当者がズラリ並んでいた。そこで、1時間じっくり話を聞いていただいた。なんと、ありがたかったことか!! 
武部大臣と高市大臣に心から感謝の一日であった。

その日から、数か月後・・・
平成19年6月1日 長期戦略指針「イノベーション25」として閣議決定
平成19年5月29日
「テレワーク人口倍増アクションプラン」 テレワーク推進に関する関係省庁連絡会議決定

25年後の日本社会を描いた「イノベーション25」には、テレワークが各所に出てくる。「テレワーク人口倍増アクションプラン」には、国としてテレワークに取り組むKPI(目標値)がはじめて明記された。

私が霞が関に行こうが行くまいが、世の中はしっかり動いていたということだ。が、ひとつ、とても嬉しいことがあった。「テレワーク人口倍増アクションプラン」の参考資料に、あの日、担当者の方に話をした内容を、事例として掲載いただいたのだ。

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ここに記されている「ネットオフィス」という言葉。今から23年前に私が言いだしたもの。資料の注釈にこう記載されている。

ネットオフィス:ネットワーク上で運営するバーチャルの部門または会社

この考え方は、今でも私の「テレワーク推進」の基本となっている。

※冒頭の写真は、大臣を訪問したときの写真。撮影してくださった武部新さんは、今、衆議院議員として、国の未来を担ってくださっている。
ちなみに、当時は一世一代のダイエット前で、ちょっと「ふくよか」な頃でした。笑



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