見出し画像

トーコーキッチンさんを訪問しました → ◯

JR横浜線の淵野辺駅から徒歩2分ほど、小さな商店街にトーコーキッチンはあります。

ここは地元の不動産屋である東郊住宅社さんが同社取り扱い物件の入居者向けサービスとして始めた食堂です。学生食堂や寮の食堂のようなイメージです。

朝食がなんと100円、昼食、夕食が500円とリーズナブルですが、大規模な学生食堂のようなお決まりの大手給食サービスとは違い、とてもおいしく現場のキッチンで調理された本格派です。

日本仕事百貨のWebサイトで取り上げられた記事を読み、興味を持ったので、twitterで連絡を試みてみました。すると、責任者の池田さんからすぐに返信があり、案内するのでトーコーキッチンに来てみませんかとのこと。喜び勇んで2016年8月20日(土)に訪れました。

入り口には白いドアがあり、鍵がかかっています。東郊住宅社さん物件の入居者は、自分の賃貸マンションの部屋の鍵でトーコーキッチンに入って食事をすることができるのです。

池田さんによれば、基本は入居者サービスなので、ふらりと訪れた一般の方でも1回だけは利用できるのですが、それ以降は東郊住宅社さん物件の入居者と同行して利用してもらうことにしているそうです。

つまりカードキーを持っている東郊住宅社さん物件の入居者と同行なら利用OKという仕組みです。

この仕組みはとても面白く興味深いところで、口コミ・人間関係のネットワークが文字通りキーになっているということです。

お金を払えば食事サービスが提供されるということだけではなく、トーコーキッチンという食事を介した入居者のつながり作りのきっかけサービスであり、その場の拡張が自然に無理なくできるという点が挙げられます。

おいしい食事を共にすれば、自然に笑顔になり、友達も増えて行くでしょう。ネットワーク理論など持ち出さなくても、同じ釜の飯を食うことは友人との距離を狭めてくれます。

近隣には大学も複数あり、入居者は学生さんが多いようです。池田さんは、トーコーキッチンの白いドアの鍵を開けて入ってくる若者みんなに気軽に声を掛けています。一歩間違うと体育会系運動部の寮生活のような息苦しい感じになってしまうのですが、池田さんの明るい人柄か、カラリと乾いた良いムードが漂います。

ベタベタした関係が嫌いな孤独を愛する人にも、トーコーキッチンには居場所がちゃんと存在しています。このあたりの距離感は色々と工夫されているということで、池田さんのコンセプトが活かされ、現場のスタッフにも共有されているのが素晴らしいと感じました。

池田さんによれば、トーコーキッチンは、インターネットの世界だけでないリアルなSNSを提供する場でありたいとのこと。今後は食事の提供だけにとどまらず、この場を活用したワクワクするような楽しいことを考えていきたいようです。

Webやインターネットに関わっている者として、何らかの形で場の拡張に協力させていただくことができればと考えています。


※本記事は筆者ブログからの転載です。
Originally published at ktazuke.goat.me on Aug 21, 2016

世界中にある使いにくいユーザーインターフェースの改善・研究のために、ご支援をお願いします。