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長編連載小説 Huggers

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ハグをするだけで人を幸せにする、ハガーが主人公の物語。
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#ハグ

長編連載小説 Huggers(3)

不審な点のある入居者を訪ねた不動産会社の社員沢渡は、 初対面の彼女から衝撃的な提案をされ…

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長編連載小説 Huggers(4)

204号室では、本当は何が起こったのか?  沢渡が職場である長谷川不動産の店舗に顔を出したの…

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長編連載小説 Huggers(5)

不動産屋の男が去った後、西野裕子は自分が取返しのつかないことをしたと気づく。      …

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長編連載小説 Huggers(6)

裕子は、ある人物に助けを求める。  裕子の開いていたZOOM画面に映っていた、どこかのご当地…

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長編連載小説 Huggers(7)

小倉は、裕子に真実を言えず苦しむ。              小倉 1  小倉忠典は阪神…

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長編連載小説 Huggers(14)

妻の親友に問い詰められる沢渡。         沢渡  3 「ハグですか? そうですねえ…

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長編連載小説 Huggers(15)

加乃から告げられた言葉に、沢渡は衝撃を受ける。       沢渡 3(続き) 加乃は困ったような顔をした。 「教えてください。もし何か、知ってらっしゃるのなら」 「以前、家をお買いになるというお話があったんですよね」  沢渡は驚いた。その話は長谷川にもしたことがない。 「詩帆が……あなたにそれを?」 「ええ。その話が出たときに詩帆さん、気がついたそうです。自分は家が欲しくないんだって」 「それは詩帆から聞きました。家が欲しくないというのは。今はまだその時期じゃないと思う、と

長編連載小説 Huggers (16)

裕子は沢渡のことが気になって仕方がない。         裕子(3)  患者の急変やトラ…

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長編連載小説 Huggers(17)

裕子のところに、今日もセッション希望者がやってくる。          裕子 3・つづき…

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長編連載小説 Huggers(18)

セミナー講師は「幸せとは何か」について挑発的に語る。小倉は発作の予兆を感じる。     …

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長編連載小説 Huggers(19)

小倉は、懐かしい人物と再会する。小倉 3(つづき) 「うわっ、びっくりした。沖本さん!」…

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長編連載小説 Huggers(20)

小倉はハガーに「詐欺ではないのか」と詰め寄る。小倉 3・つづき  ハガーが一人来阪するの…

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長編連載小説 Huggers(21)

いっそ殺してくれ、と小倉は思った。       小倉 3(つづき)  沖本は小倉の体に上…

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長編連載小説 Huggers(23)

でも私、哲ちゃんに家族を作ってあげたいんだ。沢渡 4(つづき) 「え?」 「哲史さんは、わかっているはずだと言っていました。メッセージを残してきたから」 「メッセージ? 詩帆がそう言ったんですか?」 「ええ、はっきりそう言いました。お心当たりはないんでしょうか? メモとか、メールとか?」 「いえ」  沢渡は視線を泳がせた。義母にはあの動画の話はしていない。したくなかった。 「正直に言うと、私、あの子が家を出た当初は哲史さんのこと、疑いました。申し訳ないですが、最近DVとか