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何暗
2019年6月13日 21:17
《私訳》卯の花の咲くときは、この垣根をわたつ海の白波をもって結いめぐらした垣根と見よう。新古今集・夏・重家。 本歌取りの歌である。本歌は古今集。 わたつ海の挿頭にさせる白妙の波もて結へる淡路島山まずは本歌のほうをみてゆく。いきなり難をつけるようだが、ちょっと三句がもたつくのが気にかかる歌である。三句に枕詞を入れ、あえて留保する技巧はある(半臂の句)。しかしこれは、それとは違う