神話についてとっかかり


神話への興味

昨日noteにあった小説を読んでたら、黄泉比良坂の話だったため、以前神話についてあれこれ考えたことを思い出した。

自分が神話に興味を持ったきっかけは諸星大二郎先生の「暗黒神話」。
コミックではなく連載第一回のジャンプを読んだと記憶してる。そしてその時の「ええええ?これが神様?」という衝撃も。

洞窟の暗闇の中、重たい鎖の音が響く。何か大きなものが蠢いている。
焚を灯した瞬間そこにいたのは太い足を鎖で繋がれた土偶のような化け物。両腕がもげた異形の影が、洞窟の壁に揺らめいている。

これが「古事記」に記された神様だそうである。タケミナカタという。
「古事記」を読みたくてたまらなくなったのは言うまでもない。
以来時々ではあるが、神話に関する書籍を読むようになった。

黄泉比良坂と言えば

自分にとって黄泉比良坂と言えば映画「八墓村」のクライマックス。
小川真由美さんの形相と血の涙、リバーブの響く悲しいうめき。
あれがイザナミとだぶった。動画を検索したら同じ感想の人が結構いる。

以来、黄泉比良坂をとんでもなく怖い神話だと思うようになった。

また同人漫画だったと思うが、千引の岩を境に対峙するイザナギとイザナミが最初は神話通り呪い合いをするのだが、じょじょに二人とも無言になっていき、ただイザナミが泣いてるだけという話も読んだ。

蛆に喰われ醜く爛れた姿が小さく震え、蓬髪の奥から涙が流れる。そんなイザナミを囲み一緒に追ってきた岩の犬のような黄泉醜女達が心配そうに見上げている。やがてイザナミは肩を落としたまま踵を返し、暗黒の底へと戻っていく。

科白もあったと思うが覚えてない。ただただイザナミが哀れだった。
感動すると同時にこんな「文学的」な解釈もできるのかと驚いた。

お気に入りの解釈

そんなイザナギ、イザナミ神話でとても好きな解釈がある。
二人の「天の御柱の周囲を巡って国を生む神話」は「北極星を回転する星々の姿だ」というもの。確か星野之宣先生の宗像教授シリーズ。

タイトルにイメージどんぴしゃの写真を見つけた。壮大で美しい。

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