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ライドシェアを考える

こんにちわ。最近、夜勤になりなかなかこちらに来れない状況です。

政治家がライドシェアを先導している。

菅元総理、小泉進次郎などが盛んに勉強会やSNSでライドシェアを推奨しています。外国ではたくさん成功している例があります。でもなんだか乗り切れない感じがありますよね??どうしてでしょう?

長い時間があったのに誰も対応してこなかった。

少子化、高齢化社会が遥か30年以上も前から声高に叫ばれてきました。政治はそれにもかかわらず政局と闘い、少子化、高齢化を無視し続けてきました。結果、都市部に人が流れ、過疎化、高齢化が進み、地方は人材不足の煽りを喰い老人の運搬などに手を出す事ができなかった。その結果、難民化した老人が通院できなかったり、孤立化をしてしまった。県庁所在地である場所でもそうなのですから、その山間部などはもっとひどい状況ですね。政治はまったくやってきませんでした。この30年以上少しでもてを入れていたらここまでひどい状況になっていなかったと思います。その間に経済の悪化、政権の交代、災害、疫病などが頻発しそれどころではなかった状況ではあったのは仕方ないと思ってます。

日本はもう先進国ではない。

高度成長期に生まれた私たち世代(50代)は「日本は今や世界一」だと教育されて成長してきました。僕がイギリス留学していた時は悪い局面はその都度あったとは言え、中期的にみたらまだまだいい時代でした。それが今や、紙切れに近い状況、なんだか当時のイタリア・リラに似ているような気がしてなりません。なんでも高かったイタリアの製品がとても安くで買えていたのでよくイタリアに行っていました。イタリアの良かったところ、お土産品などでも「Made in Italy」となってた事。今の日本製品どうでしょう?国内で作られるものは高い。安いな?と思ったらベトナム製だったりします。そして、貧乏旅行もできるようになった日本は海外から「安い国」だというレッテルを貼られてしまいました。でも日本人のプライドはそのまま。この認識を変えなければダメなような気がします。

ライドシェアは日本で受けるのか?

さて本題に戻して、ライドシェアは日本で受けるのか??はい。受けます。と言っておきましょう。最高の移動方法であるタクシーはお金持ちや一流企業のものになってしまいました。そこで当然現れるのは「より安く、簡単に移動」できるもの、白タク、ライドシェアの類だと思います。これはどこの国に行っても正規のタクシー、シェアライドのキャブが存在します。日本をここを厳しく規制してきました。一部の非合法な業者・個人はどこの時代にもいるとして、いよいよ日本もライドシェアという白タク営業に手を出そうとしています。今の日本の経済ではまだまだより安いものに人は集まる傾向にあります。だって、牛丼屋さんが400円台で食べれるんですよ。日本は。僕もその一人ではあります。マクドナルドでもハンバーガー150円。高くなったとは言え2個食べても300円。こんな国もう先進国ではありません。

「世界経済のネタ帳」よりhttps://ecodb.net/ranking/bigmac_index.html

日本のビッグマックの価格。日本は41位の安さ。前後の国をみても決して経済がいい国だとは言えません。ベトナムは高度成長してるので今後高くなる予想がありますが、先進国は周りにありません。近い国だと中国31位、韓国32位と大きく離されています。安いからいいじゃないか?違います。日本の賃金が上がらないのはここにあります。国の大きさに対して安すぎるんです。身入りが少ないから利益が上がらない。賃金も上がらない。んです。これには経済が良くなる事が大前提ですが、政府はゼロ金利をやってきましたが、結局、貸し渋り、剥がしが横行し、銀行自体も落ちぶれてしまいまいsた。結果、日本には前衛的な企業は育たず、保守することで生き永らえています。経営者たちも未来を感じないわけですから儲けを社員に還元する事なく内部留保に持って行っています。それでは賃金は上がりません。

ライドシェアに白羽の矢が当たるのは当然。

こういう感じだから都市部はタクシー料金が高い。地方、過疎部はさらに担い手がいない。我々が住む東京ではタクシー運転者がいない。そればら、海外でも成功例のあるライドシェアが脚光を浴びるのは当然の流れです。車さえ持っていればライドシェアで送る、お金を貰う。が成り立つわけです。ここで問題になるのが既存のタクシー業、そして個人含めて、法律の下暮らしているドライバーです。当然、タクシー業者は年間にたくさんの「上納金」を色んな団体に支払い、それを国は運営しているわけですからライドシェアを許せばそれがどうなるかわかりませんから戦々恐々としているわけです。ライドシェアの問題として・・・

東京新聞より
  • 安全の確保

  • ドライバーの健康・スキル

  • その業者のキャッシュフロー

  • 車の点検などが行き届いているか?

  • サービス

  • もしも事故があった時に保険にしっかり対応しているか?

などなど不安要素はつきません。これを果たして満たす事ができる人がこの事業を運営できるのでしょうか?車は個人で持つといまだに贅沢品としてたくさんの課税対象になります。燃料もプラスになります。点検も頻繁にやらなければなりません。ただ、個人事業になると結構ザルになってしまうのが日本です。当然、適当な整備しかせず、保険も入っているか入っていないかわからない。一時凌ぎのための事業になるのではないかな?と思うわけです。色んな事があって、その人が営業できなくなっても同じような一時凌ぎの人が出てきて、またそして・・・という悪い連鎖になるのでは?と思います。国は「個人でやったこと」として乗客の命も考えず、ライドシェア事業者に押し付けるでしょう。でもしっかりとやると採算が取れない。所詮個人ですから、採算度外視でやれば必ず歪みが出てくるのがこの事業の危うさを孕んでいると思います。タクシーであれば万が一事故が起こったとしてもしっかりと対応しなければなりません。ライドシェアはそれがなく、せっかくお墨付きで始めた事業なのにトラブルがあれば国は知らんぷりするはずです。目に見えていますよね?
僕はタクシードライバーですから、その許認可制度を度外視したシステムを軽視できませんが、当然の流れとして受け入れるのかもしれません。何が違うか?結局サービスはそんな運賃志向の人は求めていないと思います。やすければ何でもいい。移動が安くできればそれでいい。と思っているシンプルなんです。それどうカバーしていくか?だと思います。より速く移動したいならそういう業者でめちゃくちゃな運転でもとにかく速くつけばいい。という人もいるでしょう。僕にはそれは出来ませんから他を当たってくれよ。って事です。

日本経済は僕らにかかっています。今、価値のあるものを見出さなければずっと見えない暴走機関車をアイマスクをしたまま走らせているだけです。もっと対局的に見ていきたいと思っています。

そんな時代に足を突っ込んで行く時代に入りました。

あなたならどう考えますか?





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