タクシードライバーの呪縛__1_

これを知ると、車の運転が7倍楽しくなる。「タクシードライバーの呪縛#2」

みなさん、こんにちは。

(新しいフリーマガジンをはじめました)



以前、こんな記事を書きました。

この記事に続きタクシードライバーの呪縛シリーズの二つ目をまとめてみます。上の記事にある、呪縛の内容は「交通ルール」「お客様の要望」
が入ることで縛られるというものでした。

今回は何に縛られるのか、それは「時間」です。

タクシーは、公共交通機関(含む解釈と含まない解釈あり)の中でも
極めて料金が高い移動手段です。

東京駅から新宿駅まで行くにも

電車であれば
194円(交通系)  中央線利用

タクシーであれば
3500円前後  内堀通り、新宿通り

高速を利用したらさらに上乗せされますが、
とにかくタクシーは料金が高い。
そういうイメージの方がほとんどだと思います。

そんなタクシーの料金は、時間メーターと距離メーターで
金額が決まります。

時間メーターは、

時速10km以下で走行した場合90秒毎に   80円

距離メーターは、

初乗り 1.052キロまで     410円
    237メートル毎に     80円

こんなのいちいち計算するの面倒だろ!
簡単に出す方法はないのか!
という場合は単純に

400×距離

で計算すると、道の混雑状況により増えることもありますがおおよその料金が見積れます。

上記にある
東京駅から新宿駅までの3500円という料金は
まずはグーグルマップ等で距離を調べ7,8キロという表示が出たので

400×約8キロ= 3200円

プラスの300円は時間等も含め多めに見積って出しています。



料金算出の方法に話がズレてしまいましたが、
同じ場所へ行くにも、電車とタクシーでは3000円以上も差が出てしまう。
それに合わせて、時間が掛かると料金が上乗せされてしまう。
タクシーを利用する方は
「道を知らないドライバーが」とか「遠回りされた」等、
料金のあれこれに思うところもあるでしょうか。

タクシードライバーは、何も言わずとも常にそのプレッシャーを一番感じています。

そのため、
街中を走るタクシーは殆どが他の一般車に比べてスピードを出していますし
車線変更も多めです。

お客様を乗せた状態のタクシーは常に、時間という止まることのない存在に縛られています。

縛られる、という表現より
「遅いと失礼」というプレッシャーに追いかけられている
というのが正しいかもしれません。

そんなプレッシャーに追いかけられるタクシーを街中で見かけるだけで

「あのタクシー、追いかけられてんな~。大丈夫かな~」

と、ちょっと可笑しく見えることがあります。

とうことで、プレッシャーに追いかけられるタクシーの動きを3つ
ピックアップ!

まず一つ目は、

“車線変更したくて、右に左に自然と寄っていくタクシー”

車を運転している人で、タクシーが無理に入り込んできて
「なんやこいつー!ウィンカーも出さずにー」
と思う方、いますよね?
僕もその一人です。

でも、そんなことでイライラしていたら、せっかくのドライブの時間も楽しく無くなります。

右に左にフラフラ動いているタクシーを見たら

「あいつ、追われてんなー時間に」と口に出し

トムとジェリーの追いかけっこのシーンを想像してみてください。


タクシー運転手は
見えてもいない、もしかしたら自らが作り出しただけのプレッシャーをさらに大きくし、

逃げるのに必死なのです。


二つ目は、

“信号が青になった瞬間、勢いよく飛び出していくタクシー”

よく見ますよね、
青になった瞬間飛び出すタクシー。

そういうときも
「あいつも追われてんな~、大丈夫かー」と口に出し

想像します。

とにかく時間のプレッシャーから逃げることに、
早く目的地に着くことに必死なのです。

でも大抵、次の信号で止まっているところに追いつきます。

急いでもほとんど変わらないことを知れば楽になるのに。


全然関係ないですが、子ネズミめっちゃ可愛いですね。


そして三つ目は、

上の二つの動きをするならば共通してこれもあります。

“アクセル踏みまくるタクシー”

車線を変えて急ぐ場合も、青になった瞬間に飛び出す場合も
両方ともアクセルを強く踏み込みます。

そして聞こえてくるのです。

「ブォーーーーーン」

この時は、もう想像も簡単です。



時間という止まることのない波、
自分で作り出しただけかもしれない「急げ」というプレッシャー、
そして、そのつもりもなく発している叫び声。

逃れることに必死で
急ぐことに必死で

それがもう漏れてしまっているのです。


「ウォーーーーーーーーーッ!!!」




タクシードライバー全員とは言いません。
ですが、殆どのタクシーがプレッシャーの波が常に後ろに迫っていて
叫んでしまうのです。


「邪魔やな~」

「鬱陶しいな~」

「あいつどんな運転してんじゃ」

そういう運転をしているタクシーを肯定しているつもりはないです。
むしろ、運転中の苛立ちの原因の一つであるタクシーの無理な運転は
僕も邪魔に感じます。

邪魔に感じていつつも、僕もそんな運転をしていたら
その時はごめんなさい。

タクシー運転手のほとんどは20時間(隔日勤務の場合)も勤務時間があり、
毎乗務300キロ近く走り、仕事終わりはクタクタです。
20時間のうちの少しの間違いにあなたが遭遇しただけかもしれません。
だからといって、

「他の仕事より大変だ」と比べるつもりも、

「だからそんな運転は仕方ない」と肯定するつもりもありません。

邪魔な運転をしているタクシーを見たら、「追いかけられているんだ」等
ちょっと違う視点をつくってみてください。


車を運転しているときに
タクシーを含め、良くない運転をする車に対して少しユーモアを持った視点で見ることを心がけていれば、
余計なことでイライラしたり、正常な判断が出来なくなることも減り
楽しい時間を過ごすことができると思います。

運転のイライラどころか楽しい部分を見つけられるかもしれません。


あなただけの楽しいエンタメは、日常のどこかに隠れている。


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