嘘
嘘ヲ吐クナヨ問われた儘に日頃の表情を鏡映るを視るかの様思ひ出だし何だか嘘を吐いて居る気したけれど實は胃熱ぽく目少し乾くに重ね何よりただ頭冷やりとだけ
誰かと云うだけの誰か神妙な面持ちで如何にも殊勝なこと云う素振り少なくとも其れ誰かにとって大事な何かを訊かれた場合であれ唖々儘よ其れが其れ何れが阿礼等と答える程度何とかすけれど實のところ合ったかもしれぬ否阿礼いや荒れが・・・自惚判らぬものだな繰還し畢竟紫煙より眉間ばかり熱ぽく頭やはり冷やりのまま両目擦れたまま胃中心半回転し点鼻薬遠のき複数化すなはち分かれ万華屈〃し人間の間もしくは前を味わうといった事普遍化せぬが失格した人間かつ女に備わる美質であるが其れ超へて蹌踉めき味わふ為に貯筋諦めながら一時平面繕わん為に嘘吐くなよ嘘憑く欲せよ限りを繰返す様