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(きっと遅すぎない)論文の読み方

色々大学院の振り返りをとか年末年始でとか思っているうちに新年も新学期も始まってしまったので、一旦書けることから書いていきたいと思う。

今日から2学期です。2年間のプログラムなんだが確か全部で5学期からなっており、区切りがよく分からないのでとにかく2学期が始まった。今学期も、先学期に続き2科目並走。後悔のない人間らしい生活を送りたい。

ということで新学期第1弾は、先学期冒頭でも学んだscience of learning(定着しやすい学び方)の復習とevidence basedの意味・意義の確認、そして論文を読むときのフレームワークがテーマであった。

学期の頭に学び方についての振り返りと宣言をさせるのは本当によくできていると思う。地味だがパワフル。自分は冬休み中ついぞ復習も予習もしていなかったのに、前広に全体像をつかんでから個別の教材を読みたいと話してしまった。あぁ、日常が始まっ(てしまっ)たという気持ちである。こう書くと勉強したくないみたいなのだが自分の意志で始めたことへの確信は間違いなく、結局自分でも自分の内的動機がどこにあるのか分かってないのかもしれないが、不惑まであと10年あるし、引き続き自分に振り回されていけば良いかなという気もする。

閑話休題。復習の為に今日皆で勉強した論文の読み方、QALMRI(発音できん)をまとめる。各論文を読むとき、また自分が書くときに分類できるべきフレームワークに当たるもので、創設時の学長であるKosslyn教授がつくったらしい。いつか教わりたい。
概要は以下だそうです。

  • Q - Question
    何を明かそうとしているのか?なぜその問いを立てたのか?何のための問いなのか?リサーチが取り組もうとしている広い問いと、特定の論文が答えようとする具体的な問いの二段構えで書き出せることが多い。

  • A - Alternative
    上記の問いに対してありうる答え。2つ以上が「それらしく」存在していることが、その問いが研究される意義のある条件でもある。(「自明」なことを研究する意味はない) 自分が書くときは、検討対象となる選択肢は全て書き出しておくべし。論文内で触れられない選択肢についてはInferenceで登場することもある。

  • L - Logic
    大体”If...then..”で説明される、Alternativeを検討する為に検証する理屈。

  • M - Method
    Logicを検証する為に用いられる手法、参照資料、研究方法やその変数・比較対象は何か、など。

  • R - Result
    検証結果として明らかになったアウトカム・結果とその確からしさ。特定のパターンや、仮説検証に直結する発見など。

  • I - Inference (Interpretation)
    Resultを通じたAlternativeに対する検証内容。研究が適切に進んでいれば、結果がAlternativeを減らすことに繋がっているだが、他のありうる可能性や仮説検証を進める為に更に必要となる研究・検証は何かも併せて解く。

仕事の仮説検証もこんな感じで分析できるんだろうな。
とりあえず今日の復習おわり。

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