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大学の図書館で

授業が終わって図書館に向かう。終わったと言っても課題提出で完結する授業なので授業時間は制作時間のようなもの。出入りは自由、出席は取らない。

図書館の閲覧室でサークルの前に少しレポートを書こうと思ったのだ。今日から始まる2週間は学期末でテストとレポートが山盛りで片付けられるものからさっさと消し去りたかった。でも、いつも行かない図書館にいく理由はもうひとつあった。会田誠先生の作品集を観ることだ。ちなみに自己紹介をすると僕の好きなアーティストのひとりは会田誠だ。追いかけ始めたのはごく最近ではあるけれど。

会田先生の作品集はプレミアがついて取引されていて大学生の僕にはなかなか手が出せるものではない。と言っても、最近は週に数冊本が新品中古問わず届くくらいお金を出している。ただ、千円か2千円の本を数冊買うのと下手すれば一万円弱の本を1冊買うのでは精神的な負担が違いすぎる。手は出せない。ECサイトなどと財布との戦いakaネットサーフィンを繰り返して、行き着いた先は通う大学の図書館のサイト。大学図書館に1冊収蔵してあった。これは観るしかないなと思っていた。

というわけで、レポートに手をつけるなんていうのは言い訳同然だった。実際、作品集を開いた後は夢中でめくってしまった。もちろん会田先生の作品で知らないものもあってとっても面白かった。ただ、彼の作風を知っている人はわかるだろうと思うが、大判の作品集の見開きいっぱいに精巧に刷られた一部の作品は図書館で観ることを憚らさせられた。まあ観るのだが。どうせ大学の図書館にいる人は今後顔を合わせてもその時何を読んでいたか分かるまい。

もう15年ほど前の作品集であるが、読んでから、それを手元に置いておきたいという気持ちが強まったのは言うまでもない。いまは自制を効かせて試験やらその他すべきことに追われなくなったしかるべき時まで懐を暖めておく。

レポートと試験勉強しに行ってきます。


おまけ、というほどでもないけど。

Chim↑Pom “金三昧”にて購入した会田誠の写真。チンポムメンバーの卯城さんが撮ったと福島でお会いした時に言っていた。The video of a man calling himself Bin Laden staying in Japan (日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ)の幕間での会田先生だろう。

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