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トラベルナース体験記

今放送中のドラマ「ザ・トラベルナース」で、認知度が広まったトラベルナース。

私も現役トラベルナースです。
といっても岡田くんの役のようなNP(診療看護師)でもありませんし、あそこまでバリバリではなく、のんびりやってますが…

私もやる前はどんな仕事なの?派遣と何が違うの?って思っていたので、認知度が高まってきたことを機にご紹介していきます!

トラベルナースは、現場では「応援ナース」「応援さん」なんて呼ばれることが多いです。

名前の通り、人手不足の病院や施設で一時的に応援にいく看護師のことです。

人手不足が深刻な離島などの僻地で募集していることが多いみたいですね。

まず率直な感想ですが、めちゃくちゃ楽しいです!
メリットいっぱいだな!みんなやればいいのに!って思ってます。

でも、やっぱりデメリットも見えてきたなぁというのが今です。

今回はメリットデメリット、どちらも紹介していきます。

メリット

1. 高収入!

訪問看護で毎日終電、精神的に病むまで働き詰めたことがあるのですが、
業務量圧倒的に減って、残業ほぼなしでその頃と変わらないぐらいのお給料をいただいてます。
ド田舎なので家賃も安いし、生活費諸々考えたらむしろプラスです。

2. 新しい環境で成長できる

私は心電図から逃げ続けてきた人生だったのですが、循環器系に配属された今ようやく、真剣に向き合っています。笑
これは良し悪しあると思うので、チャレンジが好きな人にとってはメリットですね。

3. 人間関係のリセットが効く

常勤時代に人間関係で疲れた経験のある方も多いと思います。トラベルナースは期間限定なので、深い人間関係のしがらみから解放されます。これが精神的な健康を保つ上でとても重要でした。

4. 住む場所を自由に選べる

これが最高!私は都会で心をすり減らしてしまったので、多少不便ですが今の田舎(僻地)暮らしが気に入っています。
長く住むわけじゃないので、軽い気持ちで選べるのもいいですね。

5. 長期休暇が取りやすい

いわゆる「フリーランス看護師」の状態なので、働き方は超自由。もちろん、案件の期間(3ヶ月〜6ヶ月程度)の休みやすさは、病院によって異なりますが、3ヶ月働いたら1ヶ月休もう〜なんてこともできちゃいます。私の応援ナース仲間も、ここ来る前は何ヶ月か休んでたーと言っていました。

デメリット

1. 環境への適応が大変

正直、これは結構きついです。新しい病院に行くたびに、電子カルテの使い方から備品の場所まで、すべて1から覚えなければいけません。最初の2週間は本当に必死です...。

2. はじめから高いレベルを求められる

「応援」ナースなので、一から十まで丁寧に教えてはもらえません。「応援に来てくれてありがとう!じゃあこれできるよね?」ぐらいの感じです。
経験豊富、もしくは未経験でも自分で勉強するし、質問もできる人向けです。

3. 福利厚生があまりない

病院によりますが、社会保険は自己負担、有給休暇もないケースもあります。また、定期健康診断も自分で手配する必要があります。

4. 継続的なケアができない

患者さんとの関係が短期的になってしまうのは、ちょっと寂しいところ。長期的な看護ができないのは、看護師としてもどかしさを感じることもあります。

5. コミュ力がいる

「また新しい人が来た」という感じで迎え入れられます。笑
あまり干渉されないのである意味気が楽ですが、常勤スタッフとの関係づくりは、なかなか緊張します。特に若手の方は、このプレッシャーを感じやすいかもしれません。


トラベルナースには確かに大きなメリットがありますが、同時にそれなりの覚悟も必要です。でも、私個人としては、この選択をして本当に良かったと思っています。

自分の価値観や生活スタイルに合っている!やってみたい!と思ったらぜひ足を踏み入れてみてください!


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