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池袋から江戸川橋まで歩いた秋の一日

10月12日、池袋のいつもの美容室で散髪を済ませ、南池袋公園へ向かった。

南池袋公園

南池袋公園は、ランドスケープ・プラスが手がけた都市のど真ん中にあるおしゃれな公園である。私は大学で建築を専攻しているのだが、そこはランドスケープが優れていると教授に勧められた公園の一つであった。

2015年に島原万丈さんらによって書かれた『Sensuous City[官能都市]』という非常に有名なレポートがある。都市の魅力を図る新たな指標が提示され、その一つに「ロマンスがある」というものがあった。実際、平日の昼でもカップルが何組かおり、美容師さん曰く夜にはナンパが多くみられるという。

公園の近くのうどん屋で昼食を済ませ、南東へ向かった。

としまエコミューゼタウン

雑司が谷霊園に差し掛かる頃、ふと後ろを振り返るとなんだか変な感じのする自然いっぱい段々畑風タワーが目に入った。レジデンシャルタワーのようだなと思い、調べてみるとそれは隈研吾事務所が監修を手がけた『としまエコミューゼタウン』であった。豊島区役所も入っているらしい。

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https://kkaa.co.jp/works/architecture/toshima-ecomusee-town/

再び歩みを進めると都電が現れ、両方向から可愛い一両編成の路面電車が目の前の踏切ですれ違った。

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踏切を渡り、雑司ヶ谷霊園に迷い込んでしまう。周囲には花屋や石材店が多く見られ、街の特徴を発見した。(お墓で写真撮る気にはなれませんでした…)

霊園を抜け、護国寺を目指し首都高速5号線の下の坂を下った。

護国寺の最初の門をくぐると設置されたベンチに子供を連れた母親から高齢者、高校生までがくつろいでいた。園田先生による『プレイスメイキング』によると、日本の公共空間は寺社を中心に見られるとのことだったが、それを実際に見ることができた感動は大きかった。

護国寺(重要文化財)

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階段を登り、5円玉を賽銭箱に投げ入れ、良い縁がありますようになどと手を合わせてみた。笑

階段をおりていくと、護国寺の正面にあるまっすぐな道路が印象的であった。地図上で見ても、地形由来の交通網が発達している文京区で、一際まっすぐな道路である。

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スカイハウス

護国寺から江戸川橋まで歩く途中で、真っ直ぐな道の脇に蛇行した道とそれに沿ったそそり立つ崖があった。その崖は坂ではのぼりきれずところどころに階段があり、そのひとつを登るとなんと『スカイハウス』(菊竹清訓)を見つけてしまった!なんという幸運!

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「今日は南池袋公園で午後の授業を受けてみよう!」から始まった充実したお散歩であった。

最後に可愛かった壁のデザインを載っけて終わりたいと思います。

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