『LIFE HOUSE』vol.16は、9月30日(水曜)の21時から。ライブハウスコミッション代表理事の近藤正司さんをお招きして、ライブイベント人数制限緩和に向けて続けられてきた取り組みについてお話し頂きます。

LIFE HOUSEロゴ!告知用

9/30(水曜日)の21時から、七尾旅人youtubeチャンネルにて、『LIFE HOUSE』vol.16を配信します。

ライブハウスコミッション代表理事の近藤正司さんをお招きして、ライブイベント人数制限緩和に向けて続けられてきた取り組みについてお話し頂きます。

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コロナ禍にともなうイベントキャンセルと営業自粛が始まって半年以上が過ぎ、今月19日から映画館や劇場ではキャパ100%の集客が可能になるなど、制限の緩和が始まっている。
ようやく希望が見えてきた形だが、最初の退場を余儀なくされたライブシーンの置かれている状況は特殊だ。
「声を出す場所だから」という理由で条件を据え置きされた結果、ガイドラインに従って1メートルの間隔をとることで適正キャパの25%ほどしか集客できないまま、ぎりぎりの綱渡りを続けている。

これではむしろ開店して頑張れば頑張るほど赤字が累積していく。

ここ数日でも下北沢GARDEN、関大前TH HALL、長年愛され続けてきたライブベニュー閉店の報せが相次いだ。

OTO TO TABI出演のため先日久しぶりに飛行機に乗ったが、空港の検温ではなぜか35度台の低体温となり、僕だけでなく、他の乗客も驚いていた。手荷物検査場の前を通り過ぎる旅行者たちの全員が35度台。これではもし微熱があっても36度台に収まってしまうだろう。
結局エクスキューズとして機材を設置しているだけで、実態はザルだ。機内もかなり混み合っていて、にぎやかに談笑する人も多かった。
そもそもショッピングモールなどは緊急事態宣言が解かれた直後、6月の時点で長蛇の列をつくり大盛況だったが、
そうした立場の違いによって生じるリアリティの差異をここでつよく否定するつもりはない。
社会はいずれ活気を取り戻さなくてはならないし、人々の緊張の持続にも限度がある。

しかし血のにじむような努力と工夫を重ねてなんとか生き延びてきたライブシーンを思うと、いまだに特例的な扱いを受け、忌避され、制限緩和からも除外されることに、不当さを感じる。

実態以上に警戒され続けるライブシーンが、いきなり100%の集客を許されることはないだろう。
しかし、現状の25%程度から、まずは50%の集客が見込めるところまでいけば、多少マシにはなる。
映画館や劇場に合わせて9月19日のタイミングでの緩和が期待されていたが、返事は先延ばしされたままだ。(※注1)


今回の放送では、
ライブハウスコミッション代表理事として、ガイドライン作成に関与し、
内閣府、厚生労働省との折衝を担ってきたひとりである近藤正司さんにお話を伺います。


近藤さんは3.11震災後からよくワンマンなどに来てくださるようになった温和な紳士で、台湾まで観にいらして驚いたこともあった。
終演後の演者たちに暖かいひと声をかけてさっと帰ってしまうこの方の佇まいが大好きになり、平川さんにどなたか聞いてみると「近藤さんです」しか言わなかったので、ただ近藤さんとして脳内にインプットし、近藤さんが来るのをいつも楽しみにしていた。あの雰囲気からして、熟練の現場スタッフかな?などと思いながら。
そしたら去年くらいにやっと平川さんが「スペースシャワーネットワークの創業社長です」と言い出したので、釣りバカ日誌のような感覚を味わった。
でも経営者、ビジネスパーソンて感じがしないし、メディア人という感じもしない。近藤さんは不思議な人だ。
1989年に“日本のMTV”として立ち上げられたマルチメディア企業スペースシャワーの長がライブハウスコミッションの理事をつとめ、風営法の問題や、今回のコロナ禍がもたらした諸問題にもコミットし続けてきた理由はなんだろう。そんなこともお話できたら。

今回の投げ銭はすべてライブエンタメ従事者支援基金「Music Cross Aid」に寄付されます。


※注
この記事をちょうど書き終えた札幌からの帰り道、「キャパシティ50%までの集客が可能になった」との報をうけた。よかった。
だが仮にこれが100% OKだったとしても、ライブハウスの経営は簡単なものでない。高い維持費を払いながら、手の届きやすい安価なチケット代で、扉を開き、あらゆる人々の想いを受けとめ続ける。基本的にいつも自転車操業で苦心しながらも、つよい音楽愛を原動力にし、手から手へと引き継がれてきた文化です。
なので過酷な状況であることに変わりはないけれど、さまざまな方々の努力が少しずつ実を結びつつある。引き続き応援お願いします。




〈イベント概要〉

対コロナ支援・コラボ配信シリーズ『LIFE HOUSE』(ライフ・ハウス)は街角の小さなベニューをイメージした、手作りのオンラインイベントです。投げ銭ライブですが、経済的に苦しい方であっても、無料で誰でも観られます。収益は全てゲストにお渡しするか、相談の上、追い詰められた他の誰かや、お店等への支援に回します。(投げ銭については寄付、施しではなく、出演して下さるゲストさんへの対価と捉えてください。あくまでも小さなライブハウスのイメージで。映像アーカイヴも残しますので、後からでも、いつでも投げ銭可能です。)



〈アーカイブ〉


※これまでの全放送アーカイブはこちら。
https://note.com/tavito/n/n31ef10620508






〈投げ銭方法〉


◉スマホアプリ「pring(プリン)」もしくは、PayPalの投げ銭サービス「PayPal.Me」を使用します。詳しい説明は、こちら初回放送の記事の下段に。(映像も観られます)

https://note.com/tavito/n/nabe0a5713000



◉「Pring(プリン)」で投げ銭される方はこちら
第16回のイベントページです。  

https://team.pring.app/teams/1630/posts/15004

◉PayPal.Meで投げ銭される場合は(Add a note)に「第16回ゲスト、ライブハウスコミッション近藤さんへ」と必ずご記入ください。どのゲストさんへの謝礼か不明になってしまうため。こちらのURLから投げ銭をお願いいたします。

↓
https://www.paypal.me/tamatamastudio

※PayPal.Meでの投げ銭は1回につき(規定の手数料+40円)が投げ銭から引かれますので、少額での投げ銭は 「pring(プリン)」がおすすめですが、PayPal.Meでちょっと上乗せして投げ銭してくださってるお客さんも居ます。感謝。ゲストさんにしっかり届けます。




〈プロフィール〉

★近藤正司(こんどうまさし)

1958年宝塚市生まれ。81年同志社大学卒業、映像制作会社エキスプレス入社。同社にて音楽チャンネルを構想。89年スペースシャワー設立に際し、番組編成を担当。その後、クリエイティブ各部門の本部長を歴任。11年取締役就任。17年4月に代表取締役社長就任。一般社団法人ライブハウスコミッション代表理事、一般社団法人日本音楽制作者連盟常務理事も兼任する。


noteでの記事は、単なる仕事の範疇を超えた出来事について、非力なりに精一杯書いています。サポートは、問題を深め、新たな創作につなげるため使用させて頂きます。深謝。