いつも応援してくださっている方々へ『LIFE HOUSE』の今後について

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いつも応援してくださっている方々へ『LIFE HOUSE』の今後について

投げ銭の収益のすべてをゲストか、ゲストが望んだ場所(ライブハウスや、特定の個人など)へ届けるというコンセプトで続けてきた、対コロナ支援配信『LIFE HOUSE』


街角の小さなベニューをイメージしたこの手作りのオンラインイベントで、
どれほどの成果を出せるかは未知数でしたが、
おかげさまで、その都度、かなりしっかりした収益を上げ続けることが出来ました。

最初のきっかけは、自発的なものでなく、
COVID-19の影響によるライブ自粛で追い詰められた友人から相談を受けたことで、
「なにか収益の発生するイベントを考えて、まず1、2回やってみよう」というところからスタートしましたが、応援とご助力をくださった皆さんに励まされ、毎回とても意味深いゲストを招きながら、vol.8までを、終えることが出来ました。

この2ヶ月余り、日々の殆どをこのイベント運営に費やして、ハードなこともありましたが、それ以上に、ゲストさんとの対話から得られる感動が大きかった。忘れがたい時間を過ごさせて頂いたと思っています。

先日の放送で、筋ジストロフィーの詩人、唄い手、相羽崇巨くんの素晴らしい歌声を聴かせてもらったあと、新曲「if you just smile」を歌っている時、
画面越しの相羽くんの背後に、それまでのゲストさんの顔や、最近会えてない仲間や、家族、いつも演奏の場で会っていたお客さんたちの顔までスーッと浮かんできた気がして。

この放送をやってきてよかったなと思えた瞬間でした。


これまで週イチペースで続けてきた『LIFE HOUSE』ですが、
これから、ややペースを落として、
他の仕事にも取り組んでいける時間の余白を作りたいと思っています。

具体的には、
4月からずっとLIFE HOUSEと並行して取り組んできた
岡田利規さんの演劇公演「未練の怪物と幽霊」オンラインVerの公開が迫り、平日だけでなく、週末の日程に空きが無くなること。
「LIFE HOUSE」を1回放送するにあたって音響チェックや打ち合わせ、告知記事作成、ゲストさんについての事前勉強など、どう少なく見積もっても4日は必要でした。ほとんどの回で新曲も披露してきましたが、その一連のフロウを実行するための空き日が確保できません。
これまでのように無理やり両方を同時進行させると、どちらかが中途半端になってしまうのではと。それはどうしても避けたいです。

それからコロナ禍の前後に依頼いただいたレコーディング3つを、途中で止めてしまっていること。「コロナで全予定が消えたので、急がなくていいですよ」とは言ってもらってましたが、
いつまでもその言葉に甘えていてはいけないなと。
今日明日には取りかかれないとしても、演劇が終わる7月からは、これらの録音作業にもウェイトを置きたいと思います。

そして原稿依頼や、雑務などは、毎日深夜から明け方にかけて取り組んでいましたが、
もう少しまとまった時間がないとやれない仕事依頼が今月〆切で来ていますので、なんとか対応できる状況を作りたいなと。

あと、いちミュージシャンとして誘って頂いた配信系のイベントにも、幾つか出演が決まっています。ありがたいことです。
現状、note記事へのサポートが僕の唯一の収入源という笑 コロナ以前には想像つかないシュールな生活でしたが、タイミングよくStray Dogsリリースやツアーなどで昨年のうちに得ていた貯金を切り崩しつつ継続支援している仲間が他にも居ますので、僕自体も何かそろそろ収入に繋がる仕事を確保するための余白の時間を作らないと、いずれ厳しくなるなとは思ってます。
リアルの会場で行うライブに関しては、現状では厳しい制限がしかれていますが、
なんとか外で演奏を実現する道すじも、音楽シーンの仲間と協同しながら模索していかなくてはならない段階に入っていますので、
完全自粛を受け入れてきたこれまでの4ヶ月間とは、少し動き方を変えながら、自分の向かうべき方向を探っていかなくてはなと、思っています。


主に上記のような理由で、6月後半からは、週イチペースを維持するのが難しくなりました。


特に週イチを宣言して始めたわけでもなく、自分でいつのまにか勝手に決め込んでしまったルールではありますが、毎週の楽しみにして下さっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ごめんなさい。

むしろ『LIFE HOUSE』最終回をちゃんと設定したほうが良いだろうか?と、葛藤した時期もありました。
きっぱりやめてしまったほうが潔いのではないかと。

緊急事態宣言が解除され、動き出す世の中と、動き出せない音楽シーンのあいだで、気持ちの乖離は、どんどん広がっていくでしょう。
お客さんからの関心を得られなくなり、収益をちゃんと上げられなくなったら、『LIFE HOUSE』配信を続ける意味はありません。
ゲストを招いておいて、一定以上の対価を支払えない放送になってしまえば、それはただの自己満足であり、コンセプトの根幹が崩れていますので、やめるべきだと考えます。
ただ、皆さんの声援のおかげで、現状は、当初の予想を上回る収益率を維持できています。
ビューワー数の多寡からは測れない、重みを感じています。

そして、音楽シーンはもちろんですが、
広く世のなか全体に、苦しい状況を強いられたままの方が、まだまだたくさんいらっしゃいますし、あたらしい学びの契機を下さる方も、たくさんいます。
パンデミックのような、今後くりかえし見舞われるかもしれないこの種の危機に抗する新しい表現の形は、模索を始めたばかりの段階です。

なので、僕のこの小さな放送にも、まだ何か役割があると、考え直しました。

これから出演いただく約束をしている方も何人か居らっしゃいますので、
今は、最終回でなく、放送ペースを変更することだけ、お伝えできればと思いました。

今日からしばらく6月末公開の演劇や、原稿等に集中しますが、
ゲスト出演予定の方々と、連絡は続けていきます。

ふいに『LIFE HOUSE』がオープンする日を、楽しみにしていて下さい。

いつも本当にありがとう。
僕がこれまでチャレンジしてこれたのは、支えてくれた皆のおかげです。

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noteでの記事は、単なる仕事の範疇を超えた出来事について、非力なりに精一杯書いています。サポートは、問題を深め、新たな創作につなげるため使用させて頂きます。深謝。