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乃木坂46 久保史緒里ちゃん初主演映画「左様なら今晩は」感想

(※この記事はネタバレを含みますので、ご注意ください。)

普段はあまり映画を見ないのだが、人に誘われて久しぶりに映画館に行った。本当に2、3年振りくらいかも知れない。
見に行ったのは乃木坂46の久保史緒里ちゃん初主演の映画、「左様なら今晩は」である。

アイドルオタクをやっていると、行ったことのない県に行ったり、推しを見るために普段はしない趣味をしたりと色々な場所に連れて行って貰えるのが、地味にいいところでもあると思う。

見に行ったのは池袋の「シネマ・ロサ」という映画館。200席ないくらいのスクリーンが2つの、昔ながらの趣がある感じの映画館だった。
映画を見るとしても、郊外のデカイオンモールにあるTOHOシネマズ一択の私としてはこれまた初めての体験で、なんだか風情があっていいなと思った。

チケットを買って中に入ると、ロビーには久保ちゃんと相手役の萩原利久さん、監督の高橋名月さんのサインが書かれたポスターが。

1つ前の上映がまだ終わっていなかったのでロビーで待っていると、久保ちゃんのファンと思しき大学生くらいの子が「ホントは公開初日に来たかったんだけどガチで金がなくてさ~笑」と話していた。

映画は広島尾道が舞台で、久保ちゃんは自分の住んでいた部屋の呪縛霊になってしまった幽霊役(愛助という名前)。
今その部屋に住むサラリーマンの男性(陽平)が、同棲していた女性と別れてしまってから始まる共同生活を描いたお話で、幽霊が出てくるので怖い話かと思い気や全くそんなことはなく、暖かな恋愛とホッコリとした日常を描いたハートフルな内容だった。

同棲していた彼女を見送る最後の日、陽平が「なんか~ごめんね笑」と言うと「そういうところ、ほんとムカつく!」と捨て台詞を吐かれてしまうシーンから映画が始まる。優しく見えて、本当は面倒ごとを避けてるだけという男性あるあるな感じ?なのだが、
愛助が幽霊という不思議な関係だからか、最初は強く当たっていたり、お互い思ったことは遠慮せず言い合ったり…と着飾らない関係だからこその絆や愛が感じられた。

最後、外に出られるようになった愛助とデートし、その後愛助は陽平に別れを告げて家を出てしまうのだが、陽平は不動産屋さんに頼み込んで情報を教えて貰い、愛助の墓参りに訪れる。
その時陽介は泣きながら愛助に語りかけるシーンがあるのだが、面倒ごと避け優しい系男子の陽平をそこまで突き動かし、感情を露わにする様子が愛助との絆の深さと本当に愛していたんだなということが感じられて良き、となった。

映画のタイトルからは正直内容をあまり予想出来なかったのだが、愛助が陽平の家を出る時、「さようならを言うのは、こんなに難しいんだね」というシーンがあり、切なくなると同時に、
タイトルがピーンと来て、「ということは、もう一度"こんばんは"があるってことか…?ハッピーエンドってことか…?」と嬉しくなった。

最後かなりの年月が経った陽平が愛助とデートした街の映画館にいくのだが、そこにショートカットで高校生の姿の愛助が現れ、意味ありげな笑みを浮かべる___というシーンで終わり、
まあハッピーエンドっぽいけどどういう意味だ…?となって、帰りに連れと焼肉屋で盛りがった(そうか)

原作のネタバレを見たんですが、成仏する瞬間に、すぐに生まれ変わって陽平ともう一度会うことを念じ、18年後に43歳となった陽平の前に現れた、ということらしい。
昔はそのシアターに1人で来ていた、と言っていた愛助が友達らしき子と来ていたのも、陽平との出会いが愛助を変えたのかなと、あの過ごした時間は確実に今も生きているのかなと思えて、良かったですね。

結構自分は「衝撃のラスト⁉️お涙頂戴‼️」みたいな映画があまり得意ではないので、等身大の何気ない暖かい日常を描きながらも、幽霊という特殊な設定ゆえの切なさ、2人の絆や変化が感じられて暖かな気持ちと感動が降り混じった豊かな気持ちになりました。

あと幽霊の白い袴?姿の久保ちゃんが似合っていて可愛い。久保ちゃんのどこか儚い感じともマッチしていましたね。シンクロニシティや齋藤飛鳥ちゃん卒業シングルである最新曲の「ここにはないもの」の衣装に似てるなーと思ってました。(そうか)

大ネタバレしちゃった後ですが、とても良い映画なので、気になっている方は是非足を運んでみてはどうでしょうか。たまにはいつもはしない事に触れてみるのもいいですね。【完】

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