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リスキリング政策からみる変化の本質


リスキリング政策の物足りなさ 実利の見える化カギ握る:日本経済新聞

経済産業省の目玉事業
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」
「構造的賃上げの実現に必須」として、総合経済対策に盛り込んだ。

それをもってキャリアを開発し、在職先企業における賃金上昇や、より高い待遇が見込まれる職種への転職に繋げていくことが狙いであること自体はわかるが、本質はそこでは無い気がする。


そもそも、枠組みとして「リスキリングプログラム」を用意しても、そのインプットをアウトプットできる事業を描いている必要がある。

人は9割をOJTから学ぶ。

やってみて
言って聞かせて
させてみて

褒めてやらねば
人は動かじ


山本五十六の言葉にもある通り、インプットとアウトプットの掛け合わせによって、ようやくインプットが成立する。


そこでの体験が経験値となり、そこから思考し(振り返り)、再現して、成功体験を積む。

それをもって、成功実感とやりがいを得る。
価値観となる。


単に、学びの枠組みを用意したとしても、その学びに駆り立てる為の動機付けとアウトプットのシーンを描いていなければ、誰もそのプログラムを魅力には感じないだろう。


人手不足が続く昨今においては、巣立っていくための進路を作っているようなもの。


僕の考える本質は、やはり
「パーパスやMVVに基づく経営計画や事業計画」
をベースに、
その為の戦略として「育成」を掲げ、プログラムを設計することにあると思う。


では、その計画や戦略を、どれだけの中小企業が明確に描けているか、ということがポイントになる。



日本の成長をリードしてきた自動車産業も、電気自動車に代わり、IoTによる構造変革が騒がれている。

エンジンに強みを持っていた日本は、その自動車産業を中心としてピラミッド的に産業を活性化させてきた。

今、それがテスラによってひっくり返されようとしている。


このような背景の中で、イチ企業が有力なリスキリングプログラムを描けるとは到底思えない。



日本奮起についてのテーマを掲げ、抜本的な改革の絵の中に、人への投資を計画していく必要があると感じる。


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