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この生きづらさってやつはさ #2

 ほんの大さじいっぱいくらいしか容器に残っていないめんつゆを長いあいだ冷蔵庫に保存していたら、シンナーみたいな味になっていました。アサノです。
 味と書いたことで想像していただけたように、そいつを口にした上にまあまあ飲み込んでしまいましてね。意見が分かれるところではありますが、直ではないです。あのーかつぶしをー白米にーかけてー食べるやつあるじゃないですかー……そう、ねこまんま。あれの味付けにかけたんです。で、食べたんです。口内と鼻腔を満たす刺激臭はなかなかすごいものでしたが、飲み込んでしまいました。さらにもう一口。
 いや、なんで? と思われるでしょう。シンナーご飯を食べているわけですものね。まあ一応言い訳がありまして、削り節って、そのまま食べるとなんとなく酸味に近い香りがありませんか? あるんですよ。
 久しぶりに食べるし、新しい鰹節でもないし、こう言うもんだっけと微かな疑念を覚えつつも食べてしまったわけなんです。疲れていたとしか思えない。
 少ししてあまりにも耐え難くなって食べるのをやめ、使い切った麺つゆのボトルを嗅いでみたんです。もう、まごうことなき刺激臭。普通口に入れようとは絶対思わないレベルの……瞬間接着剤とかその辺りの臭いでした。その頃には二口分くらいしっかり胃に到達していたので、体調の悪化を覚悟していたんですが、実際は思ったよりも異変は感じず。少しばかり酩酊の予感を覚えるくらいのもので済みました。めんつゆでさえ牙を剥いてくるのですから生きづらいことこの上ないですね。

 さて話は全く変わりますが、この前Twi……Xで、関東と関西の人々の歩き方の違いをテーマにしたポストを見かけました。大まかに私が要約すると、関東の(多分街の)人らは、こちらが歩いている動線上にお構いなしに入ってきてぶつかるかぶつからないかのスレスレを行く。関西ではそういうことはない。どうやら視線を合わせるようにすると避けていくようだ。なんじゃらほい。という感じの内容です。
 関東はこう、関西はこう、と決めつけられるものではそもそもないのは重々承知で言いますが、共感しかない。
 いえ、そもそも関西に住んだことはないのであちらの事情は分かりかねますが、現在関東に住んでいる身としては、頷きすぎて首がもげそうになりますね。もちろん誇張です。
 本当にこう、たとえば歩道を歩いていて、こちらが右側を歩いていくとします。向かいから左側を歩いてくる人がいます。距離が近づきます。相手がなぜか右側に寄ってきます。おい。
 もう一つ。また歩道を歩いています。車道を挟んで向かい側から、道を斜めに横切るように渡ってくる人がいます。なんで私とちょうどぶつかる位置から歩道に上がろうとするんですか? 一度や二度ではありませんよ? なんで? どうして? ねえ?????
 ……と、このように野生化するくらいには気になっていたことなので、言語化してくださって溜飲が下がりました。ほんのちょっと。私は許さんぞ。
 私ってそんなに馬鹿にされやすい……俗にいうナメられやすい感じなのかなって疑心暗鬼になっていたので、これが他人の習性だと思うことができるようになったのはだいぶよかったです。正直、人の顔ってあんまり見たくないんですが、仕方がないのでこの頃はしっかり見据えて歩くようにしています。これをすると確かに以前よりは寄ってくる輩が減ったと感じているので、感謝ですね。マスク氏にも。

 あとは犬を連れていればどれだけ道幅を取ってもいいと思っている輩、人とすれ違うときになんか呟いていく輩、やけに眩しかったり点滅するライトを点けて向かってくる自転車をどうにかする方法が知りたいです。
 本当にもう、生きづらいなあ。

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