「山田錦」っていつ誕生したの?
「山田錦」というお米を知っていますか?
2020年現在、お酒造り専用のお米として、最も多く使われているお米です。
多くの蔵元に使われている「山田錦」はいつ、どこで生まれたのでしょうか。
酒米の王様と呼ばれる「山田錦」の誕生について書いていきます。
1936年(昭和11年)に「山田錦」と名付けられ兵庫県の奨励品種に指定されました。
それから80年以上経ちますが、今なお「酒米の王様」と呼ばれ酒造家の間で人気の品種となっております。
「山田錦」の開発は、1923年(大正12年)までさかのぼります。
兵庫県農事試験所(当時、兵庫県明石市にありました。)にて、
「山田穂」を母系に「短稈渡船」を父系に交配し生まれました。
新品種と認められるには遺伝子の固定が必須となります。
1928年(昭和3年)に、日本で唯一となる酒米専門研究機関「兵庫県酒米試験地」が兵庫県社町にて開設されました。
初代主任藤川禎次氏を中心に、栽培・選定を繰り返しながら、
「系統番号161」として生産力検定試験が開始されました。
※生産力検定試験とは、それまでは個体別に特性検査を行っていたものを、集団単位で調査を行うものです。
1933年(昭和8年)に系統名「山渡50-7」として、兵庫県佐用郡・兵庫県吉川町にて栽培・特性を図る生産力検定試験が行われました。
ここから、数年兵庫県下各地で栽培試験や少肥栽培試験などが行われました。
その結果、「山渡50-7」は、短稈にして収量も多く、品質も良く、栽培が容易で有望であった。試験された酒造米(大粒種)6品種の中では、収量、品質共に№1。
そして、ついに、1936年(昭和11年)昨年までの試験の結果「山渡50-7」が有望と認められ「山田錦」と命名。奨励品種指定!!
1936年(昭和11年)1月31日
「山田錦」が奨励品種に編入すると決定された日です。
※会議前の資料には「昭和」という表記がありましたが、会議後の資料には「山田錦」に変更なっていました。「昭和」と言う品種が、どうやら他の地域にもあり、同名と言うのはどうなのかという話で、会議の中で変更になったそうです。
こうして、山田錦は誕生しました。
そして、その「山田錦」が生まれた地域「はりま」。
2020年3月に、
龍力のある地域、「播磨」では、その兵庫県産「山田錦」を地元の水で醸したお酒が、GI(地理的表示保護制度)を表示できるようになりました。
他の地域でもGI(地理的表示保護制度)はありますが、原料米の一品種に特化したものはありません。
「GIはりま」では「山田錦」だけを使用します。
http://www.nta.go.jp/taxes/sake/hyoji/chiri/ichiran.htm
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