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人見知りって面白いと思った話

最近人見知りって面白いなと思うことがあった。

友人で「THE 人見知り」がいる。それもたくさん。メガネ率80%越えだ。


先月そのうちの二人を家に呼んで鍋をつついた。どちらも人見知りだ。その鍋会には女子も呼んだ。
その女子たちと、人見知り二人は完全初対面だ。

だから会を企画する時点から俺は少し気を使っていた。むしろ鍋の最中も気を使いまくっていた。だってせっかく来てもらったのに人見知り~ズが楽しめなかったら嫌だからね。
わざわざ客用の座布団まで買い足したし。


鍋の最中、二人は久しぶりの女子との会に緊張してるのか、そんなに口数は多くなかった。元気な女子の話をただただ聞いてる感じだった。普段からそんな感じなんだけど。


そんな二人をチラチラ見して俺はずっと心配だった。だって人見知りって楽しくても楽しくなくても表にそれを出さないんだもの。もちっと出せや。出せないから人見知りなんだろうけども。

会を企画した俺としては、まるで就職面接を受けてる気分だ。手ごたえを全く感じられない。次の日にラインで「ん~ちょっと疲れたかな」とか言われたらどうしようとか思ってしまう。

会が終わった後にラインで「楽しめたかい?」と聞いたら「うん。」

合格通知をもらった気分だ。



そのあと人見知りのうちの一人が「今回は女子たちと初対面だったけど次回からはもう大丈夫」と言った。




ん?
もう大丈夫ってなんだ?

数日考えた。
そして俺なりの見解はこうだ。


人見知りは基本的に初対面の人が危険がないかどうかを測ることにまずは終始するようだ。

おそらく彼らは初対面の人の評価はまずは50点なのだと思う。そして話を聞いたり、その時の相手の振る舞いやリアクションなどで加点減点を繰り返し、自分の中の基準点を超えた時のみ「次回から自分を出しても問題ない人」リストに入れるのだ。

面白い。すげー面白いと思った。



それと同時に人見知りと知り合いになるって大変だと思った。だって強制的に査定されるってことだ。ある程度は人見知りじゃなくてもだれでもこういったことはするのかもしれない。
しかし人見知りは初対面ではまずは自分を全く出さないのだ。そして基準点を超えた人とのみ、二回目以降から少しずつ自分を出す。

ということは人見知りと相対した人の中で運よく彼らの基準点を超えて二回目以降も会うことになった人たちは、初回と二回目以降の人見知り君たちのキャラが違うというわけだ。人によっては急変することもあるかもしれない。

それを目の当たりにした人の戸惑いっぷりによっては、せっかくの「次回からは大丈夫」という人見知り共和国の入国審査のビザを取り消されることもあり得るのかもしれない。



面白い。

そういう意味では人見知り君と仲良くなるってことは、よっぽど安全な人であるともいえるのではないだろうか。



「友達に人見知りが多いです」ということは、自己アピールとしてこれからの時代、強烈に有効かもしれない。


今月はたこ焼きパーティーで人見知り君たちをまた呼ぼうと思う。




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