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読書を楽しむオトナになる!:舘野ゼミの関連図書をご紹介

今日は読書について。記事の後半では最近ゼミで読んでいる書籍を紹介します。

みなさんは本を読む習慣はありますか?

ぼくは仕事柄、本はたくさん読みますが、読書習慣を最初から持っていたわけではありませんでした。大学時代に図書館に通ったりして、徐々に本を読むようになりました。大学時代は本を読む習慣をつけるのにとても適していると思います。

逆に、働いてからだと色々と忙しくなって、なかなかそういう習慣をあとからつけるのは大変かもしれませんね。

実際、パーソル総合研究所さんの出している「APAC就業実態・成長意識調査(2019)」によると、日本人は「勤務時間外に全然勉強していない!」ということがわかります・・・。

日本人は「勤務時間外にしている学習や自己啓発活動は?」という質問に対して、「特に何もやっていない」がなんと「46.3%」です。約半分はなにもしていないということです。読書している人も「27.4%」です。

一方、ベトナムは「特に何もやっていない」は、たった「2.0%」。読書は「53.7%」の人がしています。ベトナムに限らず、東南アジア諸国は、自主的に勉強している人の割合が高いという傾向が見られています。

こういうデータをみると、ちょっと焦りますよね。

舘野ゼミの学生にも、色々と実践はしてほしいのですが、それだけでなく、書籍を読む習慣はつけてほしいと思っているので、課題図書を用意しているので今日はそれをちょっと紹介したいと思います。

舘野ゼミ生が読んでいる書籍

舘野ゼミでは

・Playful(遊び・新しい発想づくり)
・Leadership(リーダーシップや組織開発)
・Education(教育・ワークショップ・場づくり)

という3つのキーワードをもとに、自分オリジナルの場の設計ができるようになることをゴールとしています。

前半戦は、オンラインで「遊び」「サークル」を考えるという実践をベースで進めつつ、最近は書籍を読んで理解を深めるというセッションに入ってきました。意外なことに(?)最近はがんがん書籍を読んで考えるという、プチ輪読スタイルで授業を進めています。

今日は最近読んでいる「学びやリーダーシップ」に関連する書籍を紹介しようと思います。

今回紹介するうち、2冊は自分の書籍なので、正直なんか最初はちょっと気が引けたのですが、やはり最初は自分の考えを知ってもらうのが一番なのでそうしています。(本の営業記事ではございません笑 どうぞ図書館等で借りて読んでくださいませ)

ゼミ生はいま大学2年生です。春学期の間に最低6冊は読むことになるので、力がつきますね。

しなやかマインドセットを育む

まず1冊目は「マインドセット:「やればできる!」の研究」。

この本は大学生には全員読んでほしいと思える一冊です。これからゼミで、学び続ける姿勢を大切にしてこと、周りのメンバーに対して成長を促す関わり方をしてほしいという願いから、こちらを読んでもらいました。

学生の感想の中には「この本をもっと早く知りたかった」(河﨑さん)という声がありました。たしかにぼくも最初これを読んだ時にそう思いました笑

レポートして面白かったのは、「個人のマインドセット頼り」ではなく、「マインドセットを育む、支援する組織文化という視点が重要では?」という植月さんのレポートでした。個人のマインドセット頼りにするのではなく、組織的な支援の側面に注目した植月さんのレポートは納得感があり面白かったです。

プレイフルということと関連して考えるには、こちらの書籍がよいと思います。

ワークショップデザインを事例から学ぶ

2冊目は「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」

ワークショップデザインについて考えてもらうためには、やはり具体例から考えてもらうのがいいのかなと思っています。

この書籍には3つのワークショップの事例が紹介されています。この3つの事例を、3人で分担して読み、それぞれを紹介し合うことでワークショップデザインについて学ぶということを体験してもらいました。同じ文献を読まずに、統合させるというのはジグソーメソッドと呼ばれますね。

実はこの方法は毎年、東京藝術大学さんで「とびらプロジェクト」のみなさんに実施している方法です。

授業の後半では、「社会人カードワークショップ」を、勝くん、三島さんの2人にファシリテーションしてもらいました。

ワークショップデザインについてはこちらの書籍から入るというのも方法のひとつとは思います。

ワークショップデザイン論―創ることで学ぶamzn.to 1,980円(2020年06月05日 20:54時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する

リーダーシップ教育の基礎を学ぶ

3冊目は「これからのリーダーシップ」

こちらはリーダーシップ教育の設計について、非常にコンパクトにまとめて書いてあるので、その章を読んでもらい、リーダーシップ教育のデザインのポイントを理解してもらいました。さすがにリーダーシップ教育の受講経験があるので、デザインのポイントを抽出するのはスムーズにできていましたね。

新たなリーダーシップのワークショップを作るためには

・「リーダーシップを自然に発揮する経験をどうデザインするか?」
・「自己理解を促す目標設定やフィードバック・振り返りをどうデザインするか?

という視点が大切になります。8月にはオリジナルリーダーシップワークショップを実践してもらうので、それぞれどのような案がでてくるか楽しみですね。

授業レポートとしては、甲斐田さんが「リーダーシップ教育の設計」を単体でまとめるのではなく、これまで学んできた「ワークショップデザインの設計のポイント」と上手にミックスしながら考えていたのがとてもよかったです。

ワークショップデザインと、リーダーシップ教育のデザインは、近しいけれどうまく接合されていないので、ここを上手につなげるのは大変意義あることです。ここはぼくもちゃんとまとめたいところです。

リーダーシップ開発系でいうとこのへんの書籍が王道でしょうかね。

こちらの書籍はむっちゃでかいです笑 研究会で全体を読みました。

まとめ

今日はゼミの課題図書を紹介しました。

ゼミ生も現時点で読書習慣がある人はそう多くないと思うのですが、少しずつ慣れてきているのかなとは感じています。もちろん、読み込みの深さや、レポートの内容は現時点でばらつきはありますが、「まずはやり続けてみること」が一番の近道なのかなと思います。

読書習慣がつくというのは、最終的には他者から「読め!」と言われて読むのではなく、「自分で読みたいと思って自然にふと本を手にとってしまう」というのがゴールですよね。

なので、ガミガミいって読ませるというのは本末転倒かなと。

「自分で自分の学びのスイッチを押せるようになること」がゴールなので、私の役割としては、自分自身も楽しく読めたものという基準をベースに、今後さまざまな書籍を紹介していこうと思っています。今回は自分の書籍が2冊なので、なんか恥ずかしいのですけどね笑

また引き続き色々と紹介していきたいと思います。

とりあえずぼくがいま直近で一番読みたい本は、大学院生の頃から一緒にワークショップを作ってきた安斎くん、塩瀬先生のこの書籍です。買って損をすることは100パーセントないでしょう。週末読めたらと思ってます。




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