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リモートワーク時代の住空間の運用①(マインドシフト編)


効率よく、バランスよくは諦める

まずはじめに1人暮らしの運用については、他者がいないと運用はどうにでもなるので話題から外します。何はともあれ動画見てしまう誘惑に負けないようにしてください(笑)。(とりあえずショートカットを消すことです。)

家にパートナーやこどもがいる環境においてはじめて、住空間の運用が発生します。
多くの人が現在共働きでしょうか、専業主婦/夫もいるかもしれませんが、
今後は同じように仕事をしている人が、複数家にいるという状況になります。多くの人は子どもも一緒でしょう。なので夫婦(+子ども)職住密接空間について主に書きたいと思います。

ここでまず覚えていて欲しいのは、仕事を効率よく終わらせて、まとまった家族の時間をつくろう、みたいな、今までと同じようなワークライフバランスの考え方で行くと転ぶということです。

簡単に言うと、今後はめちゃくちゃ宿題がたくさんある夏休みみたいな生活です。
ヤバい、うっかり子どもに付き合ってだいぶ遊んでしまった!
明日はちょっと早起きして仕事を取り戻そう!みたいな日常になっていきます。

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(*うっかり会長と遊び過ぎてしまった例)

ワークアズライフと成果主義

経営者側にも言えますが、今後の働き方は確実に成果主義になっていきます。
一定の成果を一日なのか一週間なのか限られた時間の中で子どもの相手や家事をこなしながら、
成果として出していって、それに対しての報酬というシステムに代わっていく必要があります。
家で仕事をしたり文章を書いたりする人にとっては当たり前かもしれませんが、ワークライフバランスというあり方から、まず生活があり、その一部に仕事が常に存在するワークアズライフというあり方へシフトする必要があるわけです。

逆に言うとこのワークアズライフ社会の未来では、子供の受験が近く、そっちの面倒も見たいからしばらくの間少し仕事の報酬を減らす、
子どもを田舎の実家に送り出したからしばらく集中して報酬を得ようみたいな仕事のあり方にも、なっていくだろうと思います。

夫婦で同じ時間空間を共有するためにこそ運用が必要

もうひとつ重要な問題は、常に夫婦が同じ時間家にいるという、多くの皆さんにとって未体験な状況が発生することです。

我々、夫婦ずっと一緒でよく平気だね、仲いいよねということをたびたび言われます(笑)。
逆に聞きたいんですが、もし仕事場と家が同じ場所だったとして、ずっと険悪なまま何年も過ごせますか?
無理でしょ。いい大人ならパートナーでも子どもでも、相手の機嫌を伺いながら、価値観をすり合わせながら暮らすワケです。
逆に離婚の原因の第一位は今も昔も時間が合わずに価値観(性格)がすれ違っていくことから起きています。

つまり”人の関係が先にあるワケではなく、空間が先にあって、その運用によって人の関係がつくられていく”のです。

建築家が建売住宅を買うよりも、それぞれの家族にあった住空間の設計が大事だと思って仕事にしているのは、これを信じているからです。

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(*家族の数だけ合う住宅がある 屋根型の住宅/㈱TATTA 2014)

家事の分担はしない

今まで家事の分担などいろいろな決まり事が夫婦間であったかもしれません。お互いに家事力を上げて、基本的にあらゆることは全部ひとりでもできるようにする、というところが前提になりますが、
もし明確な分担制度がある場合は一旦リセットする、曖昧にすることをおススメしたいです。

そんなことしたらうちの夫/妻何にもしない!何もできない
と思う方もいらっしゃるかもしれません(笑)。そういう時は思いっきりイライラを表現してください(笑)。

同じ空間にいると、誰かのイライラは嫌でも伝わります。そういう時になんでイライラしているのか、汲み取って(あるいは汲み取らずに)、相手の分まで家事をする。というのが弊社の住空間運用の基本です。たとえば食事の用意で言えば、基本的には2人で+子どもと一緒にやっていますが、僕が忙しいときは妻がご飯を用意してくれるし、逆にスタッフの分も含めて僕がご飯を用意したりもすることもあります。

家事してるアピールも相手をイライラさせるのでやめましょう。最終的にはなるべく相手に悟られないように家事をするようになっていきます。

やらなきゃいけない仕事があり、思ったより捗らない!その上やらなきゃいけない家事があるみたいな状況はぶっちゃけストレスです。

料理が楽しいのはもちろん、食洗機頼みもいいですが、皿を洗いながら心を落ち着けるというのも個人的には好きな時間です。家事や育児は極力気分転換にすることが夫婦職住密接住宅の運用においてはとても大事です。

在宅ワークの3大敵

さて、成果主義の仕事の状況の中で、効率を高めながら暮らしを楽しくするに辺り、いくつか弊害が出てきます。それをどう乗り越えるか、在宅ワークのの3大敵を上げるならこの3つだと思います。
・仕事が捗らないことによるストレス
・運動不足(特に肩こり)
・同じ空間に居続けることへの気疲れ

これを乗り越えるにはとにかく習慣づけすることです。
通勤がなくなると下手すると着替える必要もなくなってくるワケです。そのまま顔を洗わなくなったりするかもしれない。そうするとどんどんダラダラしてきて、精神的に落ちていきます。だいたいいつも、学校の時間割のようにタイムスケジュールを組んでいました

長くなってしまいました。ということで次回は住空間の運用②(運用の実践編)に移りたいと思います。





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