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イタリアの巨匠「Angelo Mangiarotti(アンジェロ・マンジャロッティ)」
イタリアの巨匠
「Angelo Mangiarotti(アンジェロ・マンジャロッティ)」
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時計や食器などのプロダクトデザインから家具、建築、都市計画まで、マンジャロッティ自身のコンセプトをブレる事なくデザインに昇華していったイタリアの巨匠。
日本との交流も深く、彼のミラノの事務所には、日本人デザイナーや建築家が所員として常に在籍している状態だったとか。
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『アンジェロ・マンジャロッティ 構築のリアリティ』を購入して読んでみると、まず、印象的だったのは彼のスケッチでした。伝えたい建物のコンセプトが、確実にポイントを押さえて表現されている。
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「実際の建物よりスケッチの方がリアリティがある。」というように感じました。
↑そんなわけないだろう、と思われるかもしれませんが、実際の建物にはすべての要素が含まれていますが、実際、人が建物を見る時は、そのすべての要素を把握できないのではないでしょうか。そのポイントとなる情報から雑多な情報までも含んだ実際の建物から、全ての細かいディテールを認識したり、建物全体の形状を意外にも理解しているわけではありません。
逆に、彼のスケッチはそのポイントのみを表現しており、彼が見せたい情報を受け手は見落とすことはない。
実際の建物で獲得し得る同じだけの情報量を、スケッチからも同じ量だけ対等に得ることができる。
言葉で表現しようと思うと、ちょっと意味不明な感じですが、直感的になんとなくそんな気がしました。
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もちろん、どちらが良いという話ではありません。
建築家のスケッチから読み取れる言語が、実際の建物にも如実に現れています。
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最後に
「アンジェロ・マンジャロッティ作品集」の初版1965年をなんとか見つけることができたので、家に到着するのを楽しみにしています。
もちろん古書ですが、私が生まれる何十年も前の本と巡り会えること。そして、誰かが読んで、またそれを誰かが読んだものが私に回ってくること。
世の中が崩壊しても本と愛だけは残るのでしょう。
Books make world peace
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