アメリカ留学中に感じている日本のアニメについて
概要
まえがき
お久しぶりです。気が付いたら大学院生になっていました。就活大変です。
現在私は10月頭から3ヶ月間、アメリカに留学しています。
今回は、留学を通して日本のアニメに感じている事と、そこから派生して日本のアニメの問題・将来について話をさせてください。
書いていてあれですが、読む価値はないかもしれません。
単に思考をまとめたかったのです。
結論
アニメ文化凄い!!
なのに、日本全然うまくやれてない!!
きちんと海外で見れる環境を作ろう!!
制作に関われる人が正当な待遇を受けられるように変えよう!!
アニメといえば日本であってほしい!!
本編
日本が好きな外国人のほぼ100%が漫画・アニメが好き
留学中に日本語の授業に参加して、日本に関心をもっている人たちに出会いました。
計10人くらいとお話して「なんで日本語を勉強しているのか」を訪ねたところ、9人はアニメ・漫画を楽しむためと教えてくれました。
更に、うち5人は今シーズンに放送されているアニメ(スパイファミリー、呪術廻戦など)を見ていました。
クラスの中には、実際に日本に観光しに来てくれていた人、留学先として日本を選んでくれた人、NYで開催のアニメイベント(2023 Anime NYC)へ参加した人も!!
日本人として嬉しい限り。
日本は「おいしく・楽しいものを生み出す国」として見られている
この言葉は、日経新聞のむらやま・らむねさんの記事より引用しています。
日立の鉄道・トヨタ・日本のゼネコンなど、技術力で日本がまだまだ優れているのは大前提です。しかし、海外の一般人からは「日本はご飯がおいしくて、観光地がいっぱいある、サブカルチャーの最先端」と捉えられていると改めて実感しました。
日本はもちろんこれらを重要戦略と位置付けていますね。
影響力を踏まえて適切な判断が出来ていると思います。
アニメ文化に関する2つの課題課題
そんな日本ですが、アニメ文化に関して2つ課題を感じています。
1つ目は、海外で最新のアニメが見ずらいことです。
今期のアニメとして例にあげたスパイファミリー、呪術廻戦ですが、アメリカ版Netflix、アマゾンプライムのどちらでも視聴できません。
アメリカのクランチロールというサイトからは視聴できるそうですが、字幕が英語しかない、翻訳が所々正しくないなど、悪い点が多いですね。
その結果、違法サイトに流れる始末。笑えないですね。実際、進撃の巨人の原作が翻訳ミスで炎上したことを踏まえると、素人が勝手に付けた翻訳の上で違法でアニメが見られている現在は損失しか生み出していない。
単価を下げてでも、適切な字幕を充実させて(現地人の雇用をうめるならなお良し)、きちんと制作サイドに収益が流れる仕組みを整えるべきだと思います。
2つ目は、制作環境です。最近だとMAPPAの労働環境が酷いとXで話題になっていましたね。日本のアニメが素晴らしい要因は以下の3つだと考えています。
1.原作の存在
2.製作技術の高さ
3.積み重ねてきた信頼
4.声優のレベル
他国が真似しずらいのは、2,3,4でしょうか。
製作環境に問題があるならば、純粋な気持ちで楽しむことは出来ません。
ファーストリテイリングにおける東南アジアの労働環境問題と同一視したくなる感じですね。
マーケティング分析に基づき、原作と連動させた最適なタイミングでのアニメ打ち出し。それが技術者の屍の上に成り立っているなら、「人」という資源を無駄にしている時点でマネジメント的には失敗のはず。組織経営として正しいのでしょうか。
自分の考える将来と出来ること
この様に、アニメ文化には問題があると考えています。また、将来的に、「アニメといえば日本」でいられるかは確信が持てていません。現在は単に中国のエンタメ文化が安定していないからというだけに思えてしまいます。人口10倍は才能も資源も10倍ですからね。
日本のアニメ文化を守っていくためにも、労働環境の整備、適切な放送体制の整備を進めていってほしいと思います。
自分が出来ることとしては、きちんと円盤を買うことですかね。
正直サブスクで足りちゃうし、場所も食うのが嫌なので、もっと幅広い貢献の仕方(映画館での先行公開など)を検討していってほしいと思います。
以上です。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
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