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ライトノベルってなんだろう?

って、思うこと、ありません?
Wikipediaによれば、『ライトノベルには、はっきりとした必要条件や十分条件がない。このため「ライトノベルの定義」についてはさまざまな説がある。「ライトノベルを発行しているレーベルから出ている」「出版社がその旨を宣言した作品である」「マンガ・萌え絵のイラストレーション、挿絵を多用し、登場人物のキャラクターイメージや世界観設定を予め固定化している」「キャラクター描写を中心に据え、漫画のノベライズのように作られている」「青少年(あるいは若年層)を読者層に想定して執筆されている」「作者が自称している」など、様々な定義が語られているが、いずれも客観的な定義にはなっていない』なんだそうです。

僕が好きなライトノベルの定義は昔2ちゃんねる(いまは5ちゃんねるか)で流行った、「あなたがラノベだと思うものがラノベです。ただし、他者の同意を得られるとは限りません」かな?

表紙が萌え絵ならライトノベルなのか?

萌え絵っていうのはいわゆるこんな絵です。

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(ちなみにこれは僕の好きなニャル子さん)

これに対して僕の小説の表紙はこんな感じ。

カバーII (retake)s

比較してみるとかなり萌えてない。どっちかというとストロングスタイルの絵柄です。
内容的にも一般的なライトノベルが
・ハーレム ← これ、重要っぽい
・異世界転生
・異世界転移 ← 転生と転移は微妙に違うことに注意
・主人公が無駄に強いことが多い。ないしはめちゃ弱い
・とりあえず恋愛要素。それも主人公がめっちゃモテる
・舞台はファンタジーが圧倒的に多い
・文体はいわゆるWeb小説系
・タイトルが異常に長い

これに対して「魔法で人は殺せない」は
・ハーレムはない。主人公のダベンポートは朴念仁でしかも潔癖
・でも一応美少女メイドは出てくる
・ダベンポートは武闘派じゃない
・ストーリーにもアクションシーンは少ない
・異世界転生もクソも最初から異世界だから、現代とのリンクはない
・恋愛要素はほんわかとはある
・推理小説のフォーマットなのでそもそもラノベのフォーマットとは違う
・文体が硬い。あまりにちゃんと小説しちゃってる。

なので、一応ライトノベルっぽいけど微妙に違う、らしいです。
敢えて言うなら「ライト文学」なんだろうけど、ラノベコーナーに並べるとやっぱり違和感ありますね。

もっと端的に言うと、読者の主人公に対する感情移入の方向性が違う、のかも知れません。
基本的に売れているラノベの主人公はラッキーです。転生したら勇者になってたり、美少女になぜかモテたり、あるいはお金持ちになったり……
僕の小説はシャーロック・ホームズの系列を踏襲したヒーロー譚なので、もちろんダベンポートを格好良く書いたり、リリィを可愛く書いたりはしているつもりなんですけど、それだけじゃあダメなのかも知れませんね。
ダベンポートも正統派ヒーローだし、ヒロインのリリィはちゃんとした美少女なんだけどなあ。

万年筆絵

そうは言われても

今更方向転換って訳にも行きません。
例えばダベンポートが女子に囲まれてニヤついたら、これはもうダベンポートじゃなくなっちゃう。ダベンポートは「生活に困らない程度にはちゃんと稼いでいる」と言っているし、そもそも魔法院のエリート、王立魔法院の捜査官ですからこれ以上盛る意味がない。だいたい、あんなに美人でしかもダベンポート一筋、しかも上品なリリィが同居しているだけで十分幸せだとは思いませんか?

じゃあ、ということで過去の成功作を紐解いてみると、僕と同じ方向性で成功している小説もありました。
ちょっと考えただけでも

まあ、筒井康隆先生の作品を同列に扱ってはいけないのかも知れませんが、この辺はラノベっぽくないけど、ラノベとして売られている例だと思われます。
特にゲートはどっちかというとミリタリー物で、自衛隊の運用の描写が異常にリアルで面白い。これ、本当にラノベなんか?

そもそも僕はライトノベルを書きたかったのか?

答えを先に書いてしまうと「ノー」です。
「ノー」というと語弊があるかな。僕は書きたい物語を書き散らかしているだけ、それを売るときにカテゴリーに分類しなければならないのでとりあえずライトノベルかなあ、と思っているだけなんです。
僕の小説は僕のもの、僕の小説は僕の分身です。
べつにこれをライトノベルという窮屈なカテゴリーに押し込むきもちはさらさらありません。

確かに綺麗な女の子は出したいし、強い女の子のアクションは大好きです。でもそれだけでラノベになるかと言うと、たぶん違います。
僕にも明確な答えはないのですが、僕の小説はライトノベルファンに強く訴求するための要素が何か欠けている、そんな気がします。
それが表紙の萌え絵なのか、主人公に対する感情移入なのかはよくわかりませんが……
ひょっとしたら、僕のスタイルが時代遅れなのかも知れません。

じゃあ、どうすんのさ?

結局、色々考えるとここに尽きるのですが、やっぱり原点に立ち返って、『あなたがラノベだと思うものがラノベです。ただし、他者の同意を得られるとは限りません』で行くしかないと今は思ってます。
だってもう19話も書いちゃったし、いまさら引き返せません。

確かにコミカライズして欲しいし、アニメになったらバンザイです。
僕はその日がくるまでこのスタイルで頑張ろうと思います。時代は巡ります。いつかは僕のスタイルが流行る日がくるかも知れません。

それから、ひょっとしたら海外ならウケるかも知れないので、今は真剣に翻訳して海外出版することも考えています。

きっと道のりは長いですけど、これからも応援をよろしくお願いします。


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