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海外で飯に困ったらカレーに限る

海外旅行の楽しみの一つはおそらくお食事だろう。
どの国に行っても名物料理があって、それを楽しむのは海外旅行の醍醐味の一つだ。

ところが、である。
国によっては食事がまったく口に合わないことがある。これが個人旅行ならいい。事前に調査も十分しているだろうし、まさか食べられない食べ物ばっかりの国に行く物好きはそうはいないはずだ。

これが仕事だとそうはいかない。問答無用、否応なくその国に行かざるを得ない。別に各国の郷土料理を貶すわけではないのだが、やっぱりどうしても喉を通らない料理というものは存在する。

僕の場合はイスラエルがそうだった。イスラエルの主食はなんといってもヒヨコマメ、これを潰してペースト状にしたもの(フムス)を食べるのだが、その量が尋常ではない。お昼にフムス屋さんに行こうものなら、大皿にドーナツ状に盛られたフムスのドーナツの穴にピリ辛の挽肉や、あるいはシンプルにオリーブオイルが注がれたフムスがピタパンと一緒に現れる。
フムス自身がまずい訳ではない。フムスはむしろ豆料理としては美味しい部類に入るような気もする。

だが、量が問題なのだ。いくら味が悪くなくても、物事には限度がある。皿いっぱいのヒヨコマメのペーストをスプーンですくって食べていたらすぐに飽きてしまう。

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しかもまずいことに大した口直しが存在しない。
一応ファラフェルという少しスパイシーなコロッケがあるのだが、これがまたヒヨコマメ。これ単体は美味しいのだが、ヒヨコマメのペーストの口直しにヒヨコマメのコロッケとはいかがなものか?

そしてサラダはその名もイスラエルサラダ。
これはシュレッドされたキュウリとトマトを混ぜただけというなんとも素朴なサラダだ。僕は比較的ウリ類が苦手なのだが、イスラエルサラダは食べられた。フムス→サラダ→ファラフェル→フムス……の無限ループ。
これは正直辟易した。

こんな時に救いになるのがカレーだ。
どうした訳だか知らないが、インド人は世界中に住んでいる。そして結構多くの人がインド料理屋を営んでいるのだ。
カレーは絶対に裏切らない。僕は今まで不味くて食えないインドカレーというものを食べたことがない。
日本風にローカライズされたカレーはその限りではないのだが、インド人が作る(ネパール人の場合もある)カレーはまず間違いがない。

そして、素晴らしいことに彼らのランチタイムメニューは十中八九でビュッフェスタイルだ。
店に入ると皿が積み上げられており、そこに勝手に食べたいものを盛って食べる。飲み物は大体が水かアイスティー。ラッシーがある場合もあるが、そういう店はちょっと希少かもしれない(ちなみに別料金を払えば当然ラッシーもビールもいただける)。

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インド料理店のビュッフェの素晴らしい点はその品揃えだ。カレーは何種類もあるし、チキンティッカやタンドリーチキンもある。サラダも山盛りだし、日本人には馴染みの少ない料理も並んでいる(あの平たいせんべい状のものはなんなのだろう?)。
そしてライスも二種類、ナンも馬鹿でかいのが山盛りになっている。

これだったらどんなに空腹でも満腹になることは間違いない。
そしてなによりも安い。今は日本がデフレだからなんとも言えないけど、おそらく1000円以内でランチビュッフェは食べられるんじゃないかと思う。

僕はアメリカに住んでいた時、食べるものに迷ったらインド料理屋に行っていた。イギリスは貧乏人に厳しい国なのでカレーかフィッシュアンドチップスの2択だった。

カレービュッフェはバラエティが豊かなので飽きることはまずあり得ない。
皆さんも海外旅行に出掛けて食事に困ったらインド料理屋を探すことを強くお勧めする。
よっぽどのことがない限り、インド料理屋に言っていれば間違いはない。



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