病院を出た。そして「医療AIスタートアップ」の医師となった。

こんにちは。白石 達也(@dr_white1103)と申します。
2019年3月まで都内の総合病院で循環器内科医(心筋梗塞の患者にカテーテル治療する医者)として働き、4月からAI医療スタートアップUbie株式会社で働いています。

<こんな人に読んでほしい>

 - AI医療スタートアップに興味のある方
 - 医療現場の外の仕事に興味ある医療従事者

<アジェンダ>

 - 医学は進んでいる
 - 病院での疑問
 - ITとの出会い
 - これからの医療とは

1.医学は進んでいる

心筋梗塞という病気、ご存じでしょうか??この病気がそもそもみつかったのはおよそ100年前。そしてカテーテルやバイパス手術の出現が50年前。そしてステントや薬剤なども進歩し心筋梗塞の死亡率は当時50%近くあったものから10%を切るほどになっています。

さらには、癌についても数々の新薬が出現し、寿命がどんどん伸びていっています。いま当然のように行われている治療の多くはここ100年ででてきているのです。また全身麻酔での手術ができないような高齢の方にもカテーテル治療などの進歩でできなかった治療ができるようになってきています。

2.病院での疑問

治療技術はすすんでも、病気が末期の方についてはあまり多くのことができません。
患者さんが健康診断受けてない・症状でたけど放置・途中でやめてしまう
受診したけれども対応した医師が適切な治療・科に誘導できていない
本当にこういったことがたくさん起こっています。

でも患者さんは医学・病気のことを知らないし(そんな授業ないですよね)
じゃあ医師の勉強不足か!というと医学はもはや一人の頭におさまるものではなく自分の専門科の進歩についていくのも大変です。

患者一人一人なるべく病気のことを丁寧に説明しても時間は足りないし
時代遅れにならないように医学書を読むが専門外のことはどんどん追いつかなくなっていく
これはもう医者一人一人ががんばる!では成り立たない。

3.ITとの出会い

そんなときにIBM ワトソンのことを書いた本と出会い、なるほどこれはITでうまく対応できる問題かもしれない。よし、アプリを作ろう。プログラミング勉強しよう。そんな矢先、偶然に勤務先に説明会にきていたUbieの阿部重藤と出会いました。

プロダクト自体は、デザインがすごくいい、お薬手帳をテキストデータにする機能もすごくいいと思いました。丁度OCRで検査結果をテキストデータにしようと試みるものの挫けていたときだったので、そのレベルの高さに驚きました。このプロダクトを通じて、自分が思う医療の進歩が望めると感じさせるものでした。

その説明会からのご縁もあって、(元々医師のステップとして次の病院への転職を考えている時期ではあったのですが、)IT企業に勤めるのも一手だと思いUbieへの転職も考えることになりました。
とはいえ、大学病院で研究する・留学するわけでもなく、病院の勤務医をやめてしまうのは、一握りの人間を除いてまともな医師のやることではないと思っていましたし、自分自身にも、周囲の人間にもかなり抵抗があることでした。

ただやはり、これからの世界に、医療とITのさらなる融合は必須で、先陣であろうとなかろうと、わずかでもその未来にすすめるように自分ができることをやりたいと考え、病院の外にでることにしました

4.入社してから これからの医療は

この半年、プロダクトの医学的な面を良くしようと取り組んできておりました。優秀なデザイナー・エンジニアといった方々とともに、医学知識とIT知識がうまくまざりあったような知識をうまくハンドリングし、プロダクトを進化させていっています。しかし外来~入院はもちろん、地域連携や患者様の自己管理の補助などまだまだ医療がなんとかしないといけないことに溢れ、常に課題は山積みと感じています。

高齢者はどんどん増え超高齢化時代にはいろうとしている。でも各病院はそれぞれの経営に必死でうまく連携をとれず、また病院内では当直する医師をうまく確保できない。教育も満足にいかない。

電子カルテをいれてIT化とか喜んでいる場合ではない。「AIが発達すると仕事なくなるんでしょ?」のような理解の浅いことをいっている場合ではない。(AIってそういうものではないです 人は永遠に必要です)。これまでのように人も医学も進歩していかないといけない。これからは医療×ITのことを良く知らない、ではいけない。
その技術によって我々医者は、本来的に行うべき、ヒューマンな部分に注力できるようになる。

共に勉強し、どうすれば医療がよくなるか・不幸な患者が減るか考え、頑張っていきましょう。

<最後にメッセージ>

病院の外から、

次の時代の医療をつくる。

「なぜもっと早く病院にこれなかったのだろう?」

「なぜもっと早く診断ができなかったのだろう?」

病院で、力の足りなさを感じたことはある筈です。

診察室の中にいる患者様はもちろん、

外の患者様にもアプローチできたら。

医療×ITがその可能性を拡げます。

医療現場での経験・想いが

テクノロジーをドライブします。

一緒に頑張ってみませんか。
 



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コメント (13)
大変ありがとうございます!

ICHI.MA-YU(Japaneeds Lab.)様
インタビュー記事楽しみにしております。
ありがとうございます。
https://ubie.life/ 
*homepageのオフィス見学のところにリンクがありますのでぜひ!
真鍋(Porcs代表)様
ありがとうございます!期待に応えられるよう精進いたします!
まぬる様
なんと、先生もご自身でプログラミングできるようにされているのですね!すごい!
AIに限らず様々な技術を適切に使って本来的に必要な医療を提供し続けられる仕組みを作っていきたいですね!
医学生の頭の中@KIMI様
ありがとうございます!ご自身でもUdemyなど用いて勉強されているのですね!
https://ubie.life/ 
*homepageのオフィス見学のところにリンクがありますのでぜひ!

また、いま学生でいらっしゃるということであれば、弊社含め会社でのインターンなど検討されてみてもいいかもしれませんね!
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