『老化による体への影響と転倒』

みなさん、こんにちは。おひさしぶりです。
たつやとまさとです。

寒くなってきましたね!

みなさんはどうお過ごしですか❓秋っぽいことはできましたか❓

今年は、暑い時期から急激に寒い季節となり、秋っぽい事ができないなと思っていました。

しかし、たまたま二人の休みがかぶったので、先日二人で一緒にキャンプをしてきました!(プロフィール画像は、その時に取りました…ww)

いや~、キャンプはいいですね。 
大自然の中で心身共にリフレッシュすることができました。
 
と言いつつ、実際に会うのは2年ぶりです!

実は僕たちは、それぞれ別の県に在住しており、コロナが全国的に感染拡大してからはなかなか会えずにいました。(Zoomにて画面越しで毎月会っていますが・・・ww)
 
週に一度、Zoomで「次は何の話題について発信していこうか?」など、話し合っています。

そのような感じで活動していますので、発信頻度が少なくて申し訳ないです…。
 
前置きが長くなりましたが、ここからは今月の投稿の本題に入りたいと思います。


今月のテーマは、『老化による体への影響と転倒』についてです。

『なぜこのテーマにしたか?』
普段は、二人とも病院で勤務をしており、様々な患者さんのリハビリをさせてもらっています。
リハビリをさせていただく患者さんは、様々な原因で入院をされているのですが、その中でも多いと思うのが、転倒による骨折です。

骨折の原因は、運動不足や体力の低下により、日常生活のふとした瞬間に転倒する事が多いと感じています。運動不足や体力の低下の原因として、外出の頻度が少なくなった、家事を行わなくなったなど様々です。

そのような現状を目の当たりにしたため、少しでも転倒を減らしていければなと思ったところです。

そこで今回は、以下の項目を、少し紹介していこうと思います。

〜目次〜
① 老化とは❓
② 生理機能の老化による体への影響
③ 老化による、転倒の原因
④ 転倒しないための体作りの方法
⑤ まとめ


➀老化とは?

一般的に、成熟期以降に起こる生理機能の衰えのことを言い、遺伝的な要因やストレス(心理的社会的、環境的などによる)に対し、適応力が低下することで起こると考えられています。
老化は誰にでも起こりますが、どのくらいのスピードで起こり、どのような機能が低下していくのかは、人それぞれです。

②生理機能の衰えによる体への影響

生理機能の低下は様々ありますが、全ては書ききれないため、今回は、『筋肉、関節、脳』への影響について書いていこうと思います。
(その他、視力、聴力、呼吸機能などの機能も衰えてきます・・・)

筋肉への影響:筋肉のピークは20~30歳代がピークといわれており、80歳までには約30~40%低下するといわれています。筋力低下しやすいのは腕や手などよりも、姿勢を支えるための腹部や背中、お尻、太ももの筋力が低下しやすいです。

関節への影響:関節は、体を動かさないとだんだんと硬くなっていきます。特に高齢者の方は、背骨が丸くなった方や、手が上がりにくくなる事が多いです。また、背骨が硬くなることで、股関節や、膝関節など、足の関節にも影響を及ぼし、徐々に足腰が伸びにくくなる方が多いです。

脳への影響:筋肉や、関節は目に見えて加齢を感じる場面が多いかもしれませんが、脳も影響を受けます。老化が起きると、少しずつ脳の細胞が減ってきて、周りの環境からの刺激に対する反応が遅くなる事や、体のバランス機能をつかさどる部分の働きが低下する方も多いです。

③老化による転倒の原因


②で記載した体の機能が低下すると、体を動かすのがだんだんと億劫になり、さらなる体力の低下と体の機能が低下してしまう原因となります。すると、だんだんと筋力や体のバランスが衰えてしまうことで、立ち上がる時や歩く時にふらつきが起きてきます。その結果、普段歩き慣れた自宅でも、何気ない段差やカーペットなどで足を引っ掛けてしまい、転倒してしまう場合があります。転倒すると、打ち所が悪ければ、骨折したり、頭を打ってしまい脳にダメージを受けることがあります。

④ 転倒しないための体作りの方法


結果から言うと、

無理のない範囲で動く機会を作り、体力を維持すること

が重要かと思います。


実は、65歳以上の高齢者の一日に歩く量で推奨されているのは、男性が7,000歩、女性が6,000歩と言われています。
また、運動をする習慣(30分以上の運動を週2回以上、1年以上継続して実施)がある人は、病気にかかりにくいといわれています。(健康日本21 第二次)

そのため、運動をすることはとっても重要になるのです!!

ただ、年齢を重ねてから、いきなり運動をする習慣を作るのは難しいかもしれません。もちろん、毎日10分・20分でも外を散歩する習慣がつけば、十分かと思いますが…

そのため、僕たちがよく患者さんにアドバイスさせていただいている事は、「家庭内の役割を作ってみてください」と話しをしています。

実は、家庭内の役割(皿洗いや掃除機をかける)などは、高齢者の方にとっては十分な身体運動となるのです。

しかし、患者さんからよく耳にする言葉は、「家族が無理にしなくてもいいからと、全部(皿洗いや掃除や洗濯など、元々行われていた家事など)やってくれるの」や、「高齢だし、(僕や私が)やっても遅いから家族の迷惑になる…」などをよく聞きます。

家族さんの意見(無理させたくない、転倒して欲しくないなど)を全く否定するつもりはありません。家族さんの意向もリハビリでは十分に聞き取りを行い、目標設定を行ったりしています。


ただ、患者さんがその作業を行うのに十分な体力があるのに、高齢だからと全て役割をとってしまう事は、

今までやっていた事を急にやらなくなることによる、体力の低下や、自尊心の低下などに繋がる原因となる可能性があります。


その結果、様々な要因が加わり、②で説明したような影響が起こり、転倒に繋がることがあるのです。

しかし、全てを任せることも、体力が低下している高齢者にとっては、過度な負荷がかかってしまう可能性があります。

何をやるかに関しては、家族さんがご心配される事も十分あるかと思いますので、本人さんと家族さんが十分相談しあって、その作業をやるか、やらないかを決めていく必要もあるかと思います。


そのため例えば、全ての掃除ができなくても、『食後の机を拭くのだけはやってもらう』、『洗濯物を干すことは難しいが、洗濯物を畳むことはやってもらう』など、一部を行っていただくことでも十分かと思います。

そのため、過度な疲労(息切れ、体がふらふらする、体のむくみ等)になりすぎないように、できる範囲で役割を作ることが、体力維持には必要だと思います。

➄まとめ


老化は誰にでも起こる現象です。老化により、様々な生理機能の低下が起きてしまい、どんどん体を動かすことが億劫になってしまいます。その影響で、体力が低下し、転倒してしまう方も少なくありません。そのため、

普段の生活の中でできる範囲で動く機会、習慣を作り、体力の低下を予防し、転倒などを防ぐことが重要です。


少し長くなってしまいましたが、今回のコラムは以上とさせてもらいます。
世の中から少しでも元気な高齢者が増え、転倒が減ってくれればなと祈っています🙏

次回は、高齢者の方が自宅で転倒しやすい場所と、転倒予防の方法について更新する予定です。

ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?