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東京六大学野球の投手データと勝率の関係


昨日は、大学野球の最高峰である東京六大学野球において、打撃系データの打率、OPSが、どの程度勝率と相関しているかを見てみました。


今日は”投手系”のデータと、勝率の関係を見ていきたいと思います。

また、打撃系データもひっくるめた結論も、最後に記載します。


なぜ、この分析に取り組むか?(再掲)

あまり、大それた問題意識とかはありません😅

少し前に、甲子園に出場している高校野球を対象に、以下の記事を投稿しました。

すると、
「xxxというデータは勝利に関係性がありそうだが、
 意外にも、xxxというデータは勝利に関係がないのか。。」
などと見えてきて、非常におもしろかったです😃

なので、大学野球を対象にも取り組んでみたい、と思ったことが動機です。


前提

直近3シーズンのデータを用いています。
・2021年 秋シーズン
・2022年 春シーズン
・2022年 秋シーズン


直近3シーズンの順位

以下の通りの順位でした。


東京六大学野球 直近3シーズンの順位

明治が黄金期を迎えている感がありますね。

その対抗馬としての慶應、早稲田といった図式ですね。


では、以下からが本題です。

勝率と防御率の関係

勝率と防御率の関係

相関係数

相関係数は、以下の通りでした。

相関係数 ー0.75

勝率の高いチームが、当然のごとく防御率も低く、綺麗な相関が見えますね😃

ただ、若干相関を強めているのが、特殊なデータとなっている東京大学の存在です。(東大の方、失礼な表現とお感じになられたら、申し訳御座いません。🙇‍♂️)
ただ、当然ながらこのグラフから東京大学だけ外す理由は一切ないので、含めて分析しています。

なぜ順位ではなく、勝率を使う?

そもそも、Y軸に勝率を取ったのは、
・順位よりもよりそのチームの実力を示していると考えられるため
・量的な変数なので、相関を出しやすいため
です。

僕の考察(各大学)

黄金期を迎えているであろう明治大学は、防御率が2点台から3点台前半ですね。素晴らしい👏
それゆえの今の勝率の高さと見てとれます😃

慶應大学も、明治相当の防御率と言えそうですね。

少し気になるのが、立教大学です。
防御率は良いですよね。2点台から3点台前半です。
防御率だけで見れば、立教大学は明治、慶應と双璧です。

にも関わらず、勝率が低い。
少なくとも、3シーズン連続で、回帰直線(グラフ中に灰色の点線)よりも下に来てしまっています。
投手のパフォーマンスは良いので、他のディフィンス面か、攻撃に課題があるのかもしれません。
接戦で勝ちきれていないのかもしれず、そうなると戦術面の課題かもしれません。

法政大学も立教大学と似た傾向の模様です。


僕の考察(打率との比較)

打率の相関係数が0.8でした。
なので、防御率と勝率の相関係数の方が、打率のそれよりも若干低いことになります。

防御率の方が、勝率との関係は弱いと言えそうです。

勝率とWHIPの関係

勝率とWHIPの関係

WHIPとは、イニング当たりに許した出塁数となります。
低い方が、良い数値です。

相関係数

それなりに高い相関係数となりました👍

相関係数 ー0.70

しかし、0.05だけですが、防御率よりも相関性が低いですね。


僕の考察

WHIPの方が、防御率よりも勝率により強い相関を示すだろうということを
想像していました。
なので、意外な結果でした。

よくよく観察してみると、以下の4データが、相関係数を押し下げています。
・法政 2021秋
・立教 2022秋
・早稲田 2022春
・法政 2022秋

この4つに共通して言えることは、
WHIPが低く、投手をはじめとするディフェンスはよく頑張ったシーズンだった
 しかし、勝率に結び付かなかったのは、きっとオフェンス面に課題があったのだろう」
ということかと思います。


結論

打撃データと投手データの、勝率との相関係数まとめ

  • 勝率vs 打率 : 0.80

  • 勝率vs OPS : 0.85

  • 勝率vs 防御率 : −0.75

  • 勝率vs WHIP : −0.70


上記の通りです。
ご覧の通り、
「打撃系の指標の方が、勝率との相関係数は高かった」
という結果になりました😃

今後、東京六大学野球の試合をチェックする際には、打撃系のデータに注目していきたいなと思います。





今日も読んで頂いて有難う御座いました😃

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