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読書感想文) 大谷翔平語録
名著でした。
素晴らしかったです。
一読の価値ありです。
かなり勉強になりました。
自分の人生というレベル、仕事観という大きな意味合いでも、非常に学びの多い本でした。
あまりにも印象に残る名言が多過ぎたので、ここに個人の備忘も兼ねて、書き残したいと思います。
ネタバレ注意して、お読みください。
「なぜ大谷翔平は結果を残せるのか?」がずっと疑問だった
僕が野球好きというのもあるんですが、歴代No.1アスリートでは無いかと思っています。
なぜ、大谷翔平選手はこうまで結果を残せるのか?
その考えの真相を知りたいなと思ってきました。
きっと、僕ら凡人とは見ている景色、目指している姿が違うんやろうなとは思っていたんです。
そこに、我が意を得たりのこの本。
迷わず手にとって読みました。
予想以上の思考に驚かされることも多々ありました。
しかしその一方で、
「こんなシンプルなことをターゲットにしているんやな」
とすんなり腑に落ちたこともありました。
では、詳細を書いていきます。
まずは僕の感想まとめです。
![](https://assets.st-note.com/img/1699939660733-bL9HFLDRwe.jpg?width=800)
僕の感想のまとめ
この語録から読み取るに、大谷翔平選手は以下のようなお考えかと感じました。
最重要なテーマ
「世界一の選手になる」というアバウトな目標設定。
長期的な目標を重視して行動している。目先の結果にとらわれない。
仕事観・性格面
「課題を克服すること自体」が好きな様子。
自分が頑張りたいと思うことを頑張っているのみ。(他人に感動を与えようとかを意識していない)
野球技術面
健康であることを最重視している。
プレーでは、自分自身の感覚を重視している。
投球では投げ心地、打席では構えを最重視している。(抽象的な意識づけに見えるが、自分のみが感じれる部分でもある)
データもかなり見ているようだが、それよりも自分自身というセンサーを信じて、自分自身の五感から得る心地よさや違和感に基づいて自分のプレーを評価している
ではここからが、各語録です。
(▶︎の部分が大谷選手の語録の要約です)
トレーニングについて
▶︎5年後、10年後を見据えてトレーニングしている
めちゃくちゃトレーニングすることで有名な大谷選手。
目先の課題克服のためのトレーニングだけでなく、5年後、10年後の先も見据えてのトレーニングをしているそうです。
やはり異常な結果を残す方は、見ている視野も長期的なものだったんですね。
アルバート・プホルスについて
▶︎プホルスを近くで見て、学んだ。プホルスですら、日々変化している。ヒールダウンもプホルスを見て取り入れた。
プホルス選手をかなり参考にされていたようです。
日本では足を上げて打っていましたが、MLBでヒールダウンにしたのはプホルス選手を参考にしたとのことです。
ファンについて
▶︎ファンの声援が一番のドーピングだと思っている
ファンの声援ある無しが、大きくモチベーションに影響すると語っています。
仕事(野球選手)について
▶︎毎日、良いところ、悪いところが出てくる。そう感じられることが幸せ。
大谷選手は「課題克服ゲーム自体が楽しいのやろうな」と思わせる一言です。
向上心の塊のような方ですね。
▶︎バーランダー、コールと対戦したのは、いくら払ってでも経験する価値があること
すごい表現ですね。
もし僕がプロ野球選手ならば、良い投手とは対戦したく無いですよね😅
自分の成績が下がるので。
これも大谷選手の向上心の強さを示していますね。
▶︎頑張りたいなと思っていることを頑張ってるだけなので、あまり仕事という感覚は無い
爽やかで、清々しいお考えですね。
ここまで潔いと、本当に人生をシンプル化出来ていて、羨ましいと共に、学ばねばと思います。
非常に僭越ですが・・・
僕も独立起業してからは、この考えに近い思考を持つようになりました。
一方で、サラリーマン時代は、全くこうは考えられなかったですね。。。
健康と怪我について
▶︎怪我は何も経験出来ないので無駄。予防が大切
怪我が最大の敵と思ってる発言が多いです。
打者として打てなかった、投手として抑えれなかったということは、技術課題なので克服すれば良いと考えているようです。
それよりも、その打てなかったや抑えれなかったという経験すら出来ない”怪我”というものを、忌み嫌っているようです。
▶︎成績以上に健康が大事。
同上ですね。
スランプについて
▶︎目先の一本も大切だが、長期的に見て大事なこともある。悪くなった時の戻りかたの早さも含めて技術。スランプも含めて実力
スランプ自体は、当然無い方が良いですが、そこまで問題視していないようです。
スランプは技術課題と割り切っているようです。
リハビリについて(右肘手術後)
▶︎なんでも楽しい。やっているレベルが下がっているだけで、やれることがちょっとずつ増えていく毎日というのは。
リハビリ期間すらも楽しいと言及されています。
やっぱり、課題克服が好きなのですね。
ポリシーについて
▶︎座右の銘は無い。ひとつの意見には、必ず反対の意見もある。ある方法を推奨する本には、必ずその方法を推奨しない本もある。
▶︎なので、どれか一つに偏るのは、好きでは無い。両方の理論を理解した上で、自分はどっちを選ぼうか、という話。
そもそも他人の考え含めて、何か一つの考えに囚われることを好まないようです。
非常に柔軟な方ですね。
打撃について
▶︎8割5分ぐらいは、構えで、決まっている。構えが一番大事。
構えの時点で投手をよく見えていれば、投球もよく見えるし、
インパクトもよく見える。
いやー。こういう考えなんですね。。
なるほど。
僕のレベルの野球の話ですが、構えなんて、そんなに重視したことが無いですね。。。😅
超一流の人は、こういう意識なんですね。。。
投球について
▶︎「投げ心地」が大切。投げ心地が良ければ、力を入れずに良いボールがいく
打席の構えの見え方とも、通ずるお話ですね。
投球の投げ心地も、両方とも、本質的には大谷選手は「自分の感覚」を大事にし、信じているということが、よく分かります。
そして、その自分の感覚を信じることが、きっとめちゃくちゃめちゃくちゃ大事なんだと気づかされます。
僕も自分を信じて自分の感覚を大事にしようと、改めて思わされました。
積極性について
▶︎守りに入っていたら無難なところにしか落ち着かない。常にアグレッシブに攻める。
相手も常に進化しているから、という文脈の話です。
昨年と同じことをやっていたら、きっと成績が落ちる。
なので、向上心を持って、常に前向きに変化を試みているというお考えです。
そういえば、イチロー選手も毎年打撃フォームを変えていたことで有名です。
超一流の方には現状維持という考えは無いのですね。
相手の進化に合わせて、常に自分も進化させる必要があるのですね。
目標について
▶︎目標は世界一の選手。しかしそれは他者が決めること。最終的には自己満足で終われたら、それで良い。
▶︎世界一の選手の定義はアバウト。だからこそ、常に頑張れる
この2つは、個人的にはとても意外でした。
非常に強く明確な目標があるからこそ、頑張っているのかと思っていました。
こんなアバウトな目標設定で良いのですね。
そして、大谷選手自身が、アバウトな目標設定のメリットとして「終わりがないから常に頑張れる」と指摘されています。
普通の人なら、あんまり頑張りたくないと思うんです。
でも、ちゃうんですね。
頑張る為にも、より曖昧な目標設定のままにしているとも言い換えれそうです。
重視する数値について
▶︎投手としてはWHIP, 打者としてはOPSを重視している
ここは具体的に言及されています。
10勝とかよりも、投手ではWHIPをより重視しているとのこと。
打者ならばOPS。
だから、四球も大事にしているのですね。
オールスターについて
▶︎ホームラン競争に出た意味は、「よくHR競争に出ると後半戦で成績が落ちると言われているが、何事も経験せねばわからない。だから経験したかった」「日本人が出ることに意味があると思う」
前半のお考えは大好きです。
一般論や固定観念に惑わされずに、自分でやってみることの方を重視されているのですね。
勉強になります。
後半については、圧巻のお考えと感じました。
「日本野球界全体を思って、HR競争に出た」とのことです。
そこまでの視野も持って、出ていたのですね。
日本人の可能性示したいという思いを感じ取れます。
打撃論について(スイング)
▶︎いいスイングの時は打球が上がりやすい。その方がボールとバットの接点も多くなる。
▶︎上がった打球は結果的にヒットやホームランの率が、高く、ゴロはその逆になる。
▶︎かと言って打球を上げにいくのではなく、自然に上がるポイントで捉えらるかが大事。
ホームランについて、スイング軌道について語っています。
基本的に意識は打球が上がることを良しとする考えですね。
しかし、不自然に上げにいくスイングではなく、あくまで「良いスイング」を強調されています。
▶︎自分の一番力の出やすい軌道を重視している。打球が上がるのはボールの下を叩くから。スイングは、その軌道を通るのが良い。
▶︎ホームランを狙ってはない。いい角度でボールに当たれば、自然にホームランになる。
▶︎一番はスイングの軌道。軌道が良ければ投手も球種も関係ない
さらに、軌道についてのみ、かなり語っています。
最後の一言が圧巻です。
軌道が良ければ、対戦投手が右でも左でも、何の球種でも関係ない・・・
こういう意識なのですね。
なので、良い軌道のスイングをすることを最重視されているのですね。
以上です。
読み応え抜群の名著でした。
あくまで、上記の語録は、僕がかなり意訳しています。
また、本の一部しか触れていません。
ぜひ原著を読まれることをお勧めします。
今日も読んで頂いて有難う御座いました😃
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