読書感想文) 大谷翔平語録
名著でした。
素晴らしかったです。
一読の価値ありです。
かなり勉強になりました。
自分の人生というレベル、仕事観という大きな意味合いでも、非常に学びの多い本でした。
あまりにも印象に残る名言が多過ぎたので、ここに個人の備忘も兼ねて、書き残したいと思います。
「なぜ大谷翔平は結果を残せるのか?」がずっと疑問だった
僕が野球好きというのもあるんですが、歴代No.1アスリートでは無いかと思っています。
なぜ、大谷翔平選手はこうまで結果を残せるのか?
その考えの真相を知りたいなと思ってきました。
きっと、僕ら凡人とは見ている景色、目指している姿が違うんやろうなとは思っていたんです。
そこに、我が意を得たりのこの本。
迷わず手にとって読みました。
予想以上の思考に驚かされることも多々ありました。
しかしその一方で、
「こんなシンプルなことをターゲットにしているんやな」
とすんなり腑に落ちたこともありました。
では、詳細を書いていきます。
まずは僕の感想まとめです。
僕の感想のまとめ
この語録から読み取るに、大谷翔平選手は以下のようなお考えかと感じました。
最重要なテーマ
「世界一の選手になる」というアバウトな目標設定。
長期的な目標を重視して行動している。目先の結果にとらわれない。
仕事観・性格面
「課題を克服すること自体」が好きな様子。
自分が頑張りたいと思うことを頑張っているのみ。(他人に感動を与えようとかを意識していない)
野球技術面
健康であることを最重視している。
プレーでは、自分自身の感覚を重視している。
投球では投げ心地、打席では構えを最重視している。(抽象的な意識づけに見えるが、自分のみが感じれる部分でもある)
データもかなり見ているようだが、それよりも自分自身というセンサーを信じて、自分自身の五感から得る心地よさや違和感に基づいて自分のプレーを評価している
ではここからが、各語録です。
(▶︎の部分が大谷選手の語録の要約です)
トレーニングについて
▶︎5年後、10年後を見据えてトレーニングしている
めちゃくちゃトレーニングすることで有名な大谷選手。
目先の課題克服のためのトレーニングだけでなく、5年後、10年後の先も見据えてのトレーニングをしているそうです。
やはり異常な結果を残す方は、見ている視野も長期的なものだったんですね。
アルバート・プホルスについて
▶︎プホルスを近くで見て、学んだ。プホルスですら、日々変化している。ヒールダウンもプホルスを見て取り入れた。
プホルス選手をかなり参考にされていたようです。
日本では足を上げて打っていましたが、MLBでヒールダウンにしたのはプホルス選手を参考にしたとのことです。
ファンについて
▶︎ファンの声援が一番のドーピングだと思っている
ファンの声援ある無しが、大きくモチベーションに影響すると語っています。
仕事(野球選手)について
▶︎毎日、良いところ、悪いところが出てくる。そう感じられることが幸せ。
大谷選手は「課題克服ゲーム自体が楽しいのやろうな」と思わせる一言です。
向上心の塊のような方ですね。
▶︎バーランダー、コールと対戦したのは、いくら払ってでも経験する価値があること
すごい表現ですね。
もし僕がプロ野球選手ならば、良い投手とは対戦したく無いですよね😅
自分の成績が下がるので。
これも大谷選手の向上心の強さを示していますね。
▶︎頑張りたいなと思っていることを頑張ってるだけなので、あまり仕事という感覚は無い
爽やかで、清々しいお考えですね。
ここまで潔いと、本当に人生をシンプル化出来ていて、羨ましいと共に、学ばねばと思います。
非常に僭越ですが・・・
僕も独立起業してからは、この考えに近い思考を持つようになりました。
一方で、サラリーマン時代は、全くこうは考えられなかったですね。。。
健康と怪我について
▶︎怪我は何も経験出来ないので無駄。予防が大切
怪我が最大の敵と思ってる発言が多いです。
打者として打てなかった、投手として抑えれなかったということは、技術課題なので克服すれば良いと考えているようです。
それよりも、その打てなかったや抑えれなかったという経験すら出来ない”怪我”というものを、忌み嫌っているようです。
▶︎成績以上に健康が大事。
同上ですね。
スランプについて
▶︎目先の一本も大切だが、長期的に見て大事なこともある。悪くなった時の戻りかたの早さも含めて技術。スランプも含めて実力
スランプ自体は、当然無い方が良いですが、そこまで問題視していないようです。
スランプは技術課題と割り切っているようです。
リハビリについて(右肘手術後)
▶︎なんでも楽しい。やっているレベルが下がっているだけで、やれることがちょっとずつ増えていく毎日というのは。
リハビリ期間すらも楽しいと言及されています。
やっぱり、課題克服が好きなのですね。
ポリシーについて
▶︎座右の銘は無い。ひとつの意見には、必ず反対の意見もある。ある方法を推奨する本には、必ずその方法を推奨しない本もある。
▶︎なので、どれか一つに偏るのは、好きでは無い。両方の理論を理解した上で、自分はどっちを選ぼうか、という話。
そもそも他人の考え含めて、何か一つの考えに囚われることを好まないようです。
非常に柔軟な方ですね。
打撃について
▶︎8割5分ぐらいは、構えで、決まっている。構えが一番大事。
構えの時点で投手をよく見えていれば、投球もよく見えるし、
インパクトもよく見える。
いやー。こういう考えなんですね。。
なるほど。
僕のレベルの野球の話ですが、構えなんて、そんなに重視したことが無いですね。。。😅
超一流の人は、こういう意識なんですね。。。
投球について
▶︎「投げ心地」が大切。投げ心地が良ければ、力を入れずに良いボールがいく
打席の構えの見え方とも、通ずるお話ですね。
投球の投げ心地も、両方とも、本質的には大谷選手は「自分の感覚」を大事にし、信じているということが、よく分かります。
そして、その自分の感覚を信じることが、きっとめちゃくちゃめちゃくちゃ大事なんだと気づかされます。
僕も自分を信じて自分の感覚を大事にしようと、改めて思わされました。
積極性について
▶︎守りに入っていたら無難なところにしか落ち着かない。常にアグレッシブに攻める。
相手も常に進化しているから、という文脈の話です。
昨年と同じことをやっていたら、きっと成績が落ちる。
なので、向上心を持って、常に前向きに変化を試みているというお考えです。
そういえば、イチロー選手も毎年打撃フォームを変えていたことで有名です。
超一流の方には現状維持という考えは無いのですね。
相手の進化に合わせて、常に自分も進化させる必要があるのですね。
目標について
▶︎目標は世界一の選手。しかしそれは他者が決めること。最終的には自己満足で終われたら、それで良い。
▶︎世界一の選手の定義はアバウト。だからこそ、常に頑張れる
この2つは、個人的にはとても意外でした。
非常に強く明確な目標があるからこそ、頑張っているのかと思っていました。
こんなアバウトな目標設定で良いのですね。
そして、大谷選手自身が、アバウトな目標設定のメリットとして「終わりがないから常に頑張れる」と指摘されています。
普通の人なら、あんまり頑張りたくないと思うんです。
でも、ちゃうんですね。
頑張る為にも、より曖昧な目標設定のままにしているとも言い換えれそうです。
重視する数値について
▶︎投手としてはWHIP, 打者としてはOPSを重視している
ここは具体的に言及されています。
10勝とかよりも、投手ではWHIPをより重視しているとのこと。
打者ならばOPS。
だから、四球も大事にしているのですね。
オールスターについて
▶︎ホームラン競争に出た意味は、「よくHR競争に出ると後半戦で成績が落ちると言われているが、何事も経験せねばわからない。だから経験したかった」「日本人が出ることに意味があると思う」
前半のお考えは大好きです。
一般論や固定観念に惑わされずに、自分でやってみることの方を重視されているのですね。
勉強になります。
後半については、圧巻のお考えと感じました。
「日本野球界全体を思って、HR競争に出た」とのことです。
そこまでの視野も持って、出ていたのですね。
日本人の可能性示したいという思いを感じ取れます。
打撃論について(スイング)
▶︎いいスイングの時は打球が上がりやすい。その方がボールとバットの接点も多くなる。
▶︎上がった打球は結果的にヒットやホームランの率が、高く、ゴロはその逆になる。
▶︎かと言って打球を上げにいくのではなく、自然に上がるポイントで捉えらるかが大事。
ホームランについて、スイング軌道について語っています。
基本的に意識は打球が上がることを良しとする考えですね。
しかし、不自然に上げにいくスイングではなく、あくまで「良いスイング」を強調されています。
▶︎自分の一番力の出やすい軌道を重視している。打球が上がるのはボールの下を叩くから。スイングは、その軌道を通るのが良い。
▶︎ホームランを狙ってはない。いい角度でボールに当たれば、自然にホームランになる。
▶︎一番はスイングの軌道。軌道が良ければ投手も球種も関係ない
さらに、軌道についてのみ、かなり語っています。
最後の一言が圧巻です。
軌道が良ければ、対戦投手が右でも左でも、何の球種でも関係ない・・・
こういう意識なのですね。
なので、良い軌道のスイングをすることを最重視されているのですね。
以上です。
読み応え抜群の名著でした。
あくまで、上記の語録は、僕がかなり意訳しています。
また、本の一部しか触れていません。
ぜひ原著を読まれることをお勧めします。
今日も読んで頂いて有難う御座いました😃
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