見出し画像

コシナ Voigtlander NOKTON 50mm F1.1を購入したので撮ってきました

コシナフォクトレンダーノクトン50mm F1.1を買いました

こんにちは。先日「欲しい」という名の購入宣言をしたコシナVoigtlander NOKTON 50mm F1.1フードなし美品を79,000円で購入したのですぐにその場でND8とサードパーティ製のフードを付けて井の頭公園に撮りに行ってきました。

スペックとライバル機との数値比較

ライバル機っていうかそれぞれ多分移りは別物だと思うんですよ、このクラスだと。

ライカ用大口径レンズとして現在入手可能なものと言えば

Voigtlander

NOKTON 50mm F1.1(本レンズ)
2009年発売(ベッサ10周年記念モデル) 6群7枚ダブルガウス全球面 428g 近接1m
NOKTON 50mm F1.2 Aspherical 2018年 6群8枚 非球面×2、異常部分分散ガラス×1 近接0.45m 434g…0.1暗くなった変わりにアスフェルカルです。きっとよく解像するでしょう。微妙です。そして近接45cmは正直羨ましいです。
NOKTON 50mm F1 Aspherical 2022年 7群9枚 研削非球面×1、非球面×1 484g…最新作。作例見ましたが、ワタシの目は節穴なので違いがよくわかりません。

Leica

ノクチ50mm F1.2 ASPH. 1966年 4群6枚 470g 近接1m
 約300万円
ノクチ50mm F1.0(E58) 1975年 6群7枚 593g 近接1m…多分このレンズのお手本かな?
ノクチ50mm F0.95 ASPH. 6群9枚 700g 近接1m

中華レンズ


中一光学 SPEEDMASTER 50mm F0.95 Ⅲ 7群10枚 超高屈折率レンズ×1、高屈折低分散レンズ×5枚 770g 99,000円
七工匠 50m F1.1 6群7枚 高屈折低分散レンズ×3 400g 53,100円
銘匠工学 50mm F0.95 ASPH 8群11枚 非球面×1、ED×2、高屈折低分散レンズ×8 690g 103,500円

といったところでしょうか。
フォクトレンダーのF1.1は2009年にコシナVoigtlanderで出したベッサ用のレンズ。つまりフィルムカメラに最適化された最後の世代の大口径レンズです。

外観御真影



重さは1.2SEよりはかなり重いですが、初代ノクチと比べてもかなり軽いです。とは言え、M11につけると完全にカメラがお辞儀します。初めての経験です笑

普通のカメラだったら当たり前のサイズ感ですがライカにつけるとど迫力です。
ND8とフードのフル装備。
上から見るとこんな感じです。迫力あります

大口径レンズがほしいなと思ったときに色々探してみてVoigtlanderの現行F1は割と普通だし、中華レンズはめっちゃ思いし、価格競争力最強な七工匠の安いレンズは、あまり信用できないというか35mmF2を買ってハロもフレアもあまり美しくなくてすぐに手放した経験があるので考えどころでした。
すると、フォクトレンダーのF1.1というのがあり、色乗り、コントラストが低く、描写が甘く、収差も大きいという美味しいレンズであることがわかりました。

ところがこの辺のレンズが今軒並み値上がりしてて、慌てて予約だけ打って今日給料が出たので現金握りしめて(ません)、キタムラに撮りに行ってきました。その場ですでに用意しておいたND8とF-FOTOのスリット付きフードを付けると、おお、いい感じだ。

作例


早速井の頭公園に試写に行きました。
作例はすべてRAWをそのままJPG保存したものです。
レンズ補正したものと比べるとわずかに歪曲が見られますが、ほとんど気になりません。
絞りはすべて開放です

F1.1 SS1/1250 ISO64 ND8
F1.1 SS1/1250 ISO64 ND8
F1.1 SS1/1250 ISO64 ND8
F1.1 SS1/180 ISO100 ND8
F1.1 SS1/1000 ISO64 ND8
かなり暗部が粘ります。モニターでここまでシャドーが残るのはすごい
F1.1 SS1/160 ISO80 ND8
近接付近、土ふまずあたりはもうアウトフォーカス
F1.1 SS1/2500 ISO64 ND8
輝度差のあるところですが、ボケの中にしっかりと人影が残ります
点光源は残念ながら口径食があります
F1.1 SS1/160 ISO80 ND8
提灯とお客さんは50cmくらいの離れですが汚くなくいいボケですね
F1.1 SS1/1250 ISO64 ND8
立体感が少なめというインプレもありますがなかなかどうして
F1.1 SS1/160 ISO64 ND8
なかなかどうして。この発色も嫌いじゃないです。
F1.1 SS1/1600 ISO64 ND8
しっかりクレープの鮮やかさも出ていると思います


F1.1 SS1/160 ISO200 ND8
よい!このレンズはいいものだ!キシリア様にお伝えしてくれ!
F1.1 SS1/1250 ISO64 ND8
こってりしたコントラストとは対極にあるかもしれません
F1.1 SS1/180 ISO64 ND8
ここの木の枝は何年も撮っていますが、こういう表現ができるとはね。しっかり現像したらいい絵になります。
F1.1 SS1/160 ISO64 ND8
逆行家ですが、いい感じで立体感が
F1.1 SS1/180 ISO100 ND8
ここで露出オートで撮って、ここまでパーゴラの下の人の表情がわかるレンズには今まであったことがないです。
F1.1 SS1/640 ISO64 ND8
遠景もバッチリ
F1.1 SS1/160 ISO64 ND8
F1.1 SS1/180 ISO80 ND8
F1.1 SS1/200 ISO64 ND8
斜光がさすところ、晴れ基地はある程度できてますが、全体に若干のフレアとパープルフリンジが髪の毛周辺に
F1.1 SS1/160 ISO125 ND8
でもその光の当たった髪がとても美しいのです
F1.1 SS1/160 ISO1600 ND8
日陰から点光源を。きれいなレモンボケ笑
F1.1 SS1/180 ISO320  ND8
ここも輝度差がありますが、しっかりと飛ばずに生きてます
F1.1 SS1/500 ISO64 ND8
ちょっとこのシャドーの粘りはすごいわ
F1.1 SS1/250 ISO64 ND8
んーシネマティック
F1.1 SS1/350 ISO64 ND8
すごい!すごい!すごい!
このレンズすごい!
NOKTON尊い!
F1.1 SS1/3000 ISO64 ND8
まさか自分がこんなに50mmレンズを褒めちぎる日が来るとは
F1.1 SS1/160 ISO640 ND8
とっても…フィルムっぽいです。
F1.1 SS1/160 ISO1250 ND8
むぎの左の瞳はバチピンですがその前のまつげがボケてます。

うーん。
すごい。
まさかここまでとは79000円のレンズが…
しばらくつけっぱなしにして首を痛めたいと思います。

この記事が参加している募集

#買ってよかったもの

59,162件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?