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Photo by
naotanu
魂の疼き
深い断絶は
人に戻る道を
どこか遠くにさせて
後のことは
すべて
死人が見る夢に
等しいのか
小さなコアが
奥の方で
うずくまる
背中を撫でて
吐けるだけ
吐かせてやりたい
人でなくなる
その分岐点で
諦めのような
蛍光灯が鳴っている
剥がれない
自分ではない何か
自己を諦める
母なる海と
海上の嵐
雷鳴は
真空の刃のように
存在するすべてを
切り刻む
恐怖を与えて
自己を深くに沈める
現代にて
人に会うも
人に会わず
己に会わず
小さなコアすら
忘れる
初めから
ずっとやり直しが
繰り返されるような
日常の果てで
諦め切れない
命が疼くから
逆説的に
生き延びたのだろうか
言葉は
決して友人とはならず
道案内の先で
結局はひとりだと
告げて
消えゆく
幻に過ぎない
人に出会ってはいる
そこで
もう一度
小さなコアに
触れられるかどうか
外に深く反応し
小さなコアの
微かな声にも
耳を傾けて
一生分の
魂の消耗にも恐れず
壊れた壁の向こうに
お前の
本当の続きを始めたい
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