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gentle_tern548
視界
泥人形のように
崩れたままで
まどろんでいたい
疲労の山を
他人事のように
遠くから見ていたい
乾いた砂が
さらさらと
風に運ばれて
私じゃなくなる
その感じが
心地いい
自業自得の
愚かな過去も
武勇伝に拵えて
承認を集める
道具に
すり替えながら
どこかが
壊れていても
どこかが伸びて
明日に届けば
それでいい
もう
純粋には
届かなくても
月が見下ろした
この大地の上で
誰もが長く
生きるために
振り返らない
扉に鍵をかけて
自分を
更新していく
それでいいと
たどり着いた
この街が
埃まみれだとしても
いずれ
繰り返される
日常の中
視界は開けていく
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