68.『インビクタス/負けざる者たち』から学ぶリーダー哲学 その3

こんばんは!
宮崎です♪
 
68日目の投稿です♪
 
昨日に引き続き、『 インビクタス/負けざる者たち 』の2人のリーダーの言葉について本日も書いて行けたらと思います♪♪
 
①決勝戦前に、警備の入念な準備をしても心配している警備部隊の黒人のリーダーと白人の元公安のメンバーが会話するシーン

白人のメンバー:『 もういいだろ
         やれることは全てやった! 』
黒人のリーダー:『 俺はラグビーが嫌いだと言ったかな? 』
白人のメンバー:『 ああ、何度かね!聞いた! 』
黒人のメンバー:『 とにかく大統領が無事でいて欲しい
         それだけだ!!』
白人のメンバー:『 みんなもそうだ 』

映画の最初に、『 民族融和はここから始まる! だから我慢してくれ! 』とマンデラ大統領に諭されていた黒人リーダーと、わだかまりがあった白人メンバーが、1年間を通して本当の意味でチームになって来ていることを感じるシーン。
 
マンデラ大統領の仕事の姿勢や、ラグビーチームが勝ちあがって、徐々に国がまとまって行く中で、お互いに大統領を守るという1つの目的に向かっている様子が伝わってきます!
 
初対面の印象が悪かったり、自分の中にあるマイナスな前提も、実際に仕事を通してお互いに理解を深めて、認め合って行くということは僕も仕事を通して感じたことがあります!!
 
逆に言うと、一緒に仕事をするまでは本当の意味で相手のことも分からないのかなとも思っています!!!
 

②ラグビーW杯を優勝した後に、グラウンドでマンデラ大統領と主将フランソワが固く握手をするシーン

マンデラ:『 ありがとう祖国に誇りをもたらしてくれたね 』
 
フランソワ:『 僕こそ感謝してます!
       誇れる祖国にしてくださって! 』

見た瞬間に胸がすごく熱くなりました!!!
 
優勝という偉業を心から賞賛するマンデラ大統領の一言に対して、フランソワが逆に大統領に対して尊敬と敬意を払っていることが伝わりまくりです!!
 
お互いに国を背負って戦っている二人であり、それぞれが達成すべき責任を果たしているからこその、この言葉だったのかなと思います!!!
 
バディシップ 』という言葉も、お互いにコミットして、やるべきことをやっている2人だからこそ組めるということも言われたりしますが、マンデラ大統領とフランソワはきっとバディシップを組んでいたのだと思います!!
 

③映画のラストで、優勝に湧く街の大衆の中で、渋滞に巻き込まれた車の中でマンデラ大統領が嬉しそうに言った一言

どんな神であれ感謝する
征服されざる我が魂に
 
私が我が運命の支配者
我が魂の指揮官なのだ

本当に映画の演出も、内容も、ラストの終わりまで最高でした!!
 
マンデラ大統領の有名な言葉でもあるそうですが、投獄されていた時に、自身が救われた「インビクタス(INVICTUS)」という詩の一部を抜粋したもので、希望を見出した詩だったと劇中では語っています!!
※劇中では、決勝前にラグビーチームの労いに訪れたマンデラ大統領が、手書きのこの詩をフランソワに贈っています!!
 
マンデラ大統領は30年近く投獄されている中で、この言葉にあるように、自分を律して、心まで他人に支配されることなく、いつか来る民族融和を成し遂げた南アフリカのことを想いながら、自分自身と向き合い続けていたのかなと想像するだけで、すごすぎるなと背筋が伸びる想いでした!!
 
ちなみに、映画のタイトルでもあるインビクタス(INVICTUS)は、ラテン語で「負けない」「不屈」を意味する言葉だそうです!!
 
せっかくなので全文も下記に記載します!

インビクタス           INVICTUS
ウィリアム・アーネスト・ヘンリー William Ernest Henley 
 
私を覆う漆黒の夜         Out of the night that covers me,
鉄格子にひそむ奈落の闇      black as the pit from pole to pole,
どんな神であれ感謝する      I thank whatever Gods may be
我が負けざる魂〈インビクタス〉に for my unconquerable soul.

無残な状況においてさえ      In the fell clutch of circumstance
私はひるみも叫びもしなかった   I have not winced nor cried aloud.
運命にうちのめされ        Under the bludgeonings of chance
血を流そうと決して頭は垂れまい  my head is bloody, but unbowed. 

激しい怒りと涙の彼方には     Beyond this place of wrath and tears
恐ろしい死だけが迫る       looms but the horror of the shade,
だが長きにわたる脅しを受けてなお and yet the menace of the years
私は何ひとつ恐れはしない     finds and shall find me unafraid.

門がいかに狭かろうと       It matters not how strait the gate,
いかなる罰に苦しめられようと   how charged with punishments the scroll,
 
私は我が運命の支配者       I am the master of my fate:
我が魂の指揮官なのだ       I am the captain of my soul.

なお、この詩を書いた、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーについても調べてみると、下記のような記事を見つけました!

イギリスの詩人。
ウィリアムは12歳の時、骨結核を患い左足を切断。
ロンドンに移り住み、ジャーナリストになることを試みるも、病弱なためその後8年間入院生活となり、右足も切断しなければならないほどの危機にまで遭遇。
やがて結婚をし娘を授かるも、6歳のとき病気で亡くしてしまう。
こうしたさまざまな人生の試練に向かい合った際の、ウィリアムのわが身の魂の救済、心の奥底からの不屈の叫びを、詩『インビクタス』は歌っているのです。

時に言葉は、とても大きな力が宿るということを改めて感じさせて貰った映画であり、詩であったなと感じましたが、人の経験から来る心の叫びとか、滲み出て来るものには強く胸を打たれるものがあると感じます!!
 
状況は違えど、ウィリアムのこの詩が時代を超えてマンデラ大統領の希望になり、それをマンデラ大統領生き方で証明したからこそ今でも世の中の人々に影響を与えている言葉になっている気がしますし、言葉1つを取ってもその人の生き様の象徴のような気がして、本当に胸が熱くなりました!!!
 
僕は言葉には力があるものだと信じています!!!
 
普段から良い言葉に触れて、自分でも意識して、良い言葉を使うようにして行きます♪♪
 
本日はこの辺りで♪
 
宮崎

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?