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ChatGPTが「万能のライター」ではない超カンタンな理由
突然ですが、こんなお悩みにぶつかったことはありませんか?
◆文章をAIに作らせているが、思ったとおりの言葉が出てこない
◆AIで生成した文章を誰かに見せたとき、「可もなく不可もなく」といった評価を受ける
◆AIがあればプロのライターを外注する必要はないと思っているが、なぜか文章や制作物が評価されない
現在、多くの人が「ChatGPTさえあれば、文章は書ける」とお考えだと思います。もちろん、文章に一定以上のクオリティを求めない場合はAIに書いてもらうほうが安上がりでしょう。
しかし、AIは「誰もが使える」ツールです。かつ、AIによって出力された文章は、AIを超えることができません。
AIの文章で戦うということは、「みんなと同程度のスキルで戦う」ことを意味します。
さらに言うと、AIで出力された文章は、見る人が見ればすぐにわかってしまいます。これが、「最終的には人が文章に手を入れなければいけない」理由です。
(学生の皆様。卒論にAIを使うとバレます。ご用心ください)
また、ChatGPTを始めとするAIツールで文章を作成する場合、
①「質問力」
②「正確な指示を言語化する力」
③「質の高い言葉を選び取る審美眼」
……といったものが必要となります。
「AIに文章を作ってもらっているけれど、なんだかパッとしない」
このように感じる場合、前述の①~③が不足しているケースが多いです。
プロのライターから見ると、AIは「万能」ではなく、「正確なイメージを持って、正しく指示を出せば、そこそこ万能」なツールです。プロのライターに取って代わるものではなく、ライターの作業を削減してくれるもの──というのが現状。
一定以上のクオリティを出せないからこそ、今でもプロの物書きが必要とされているのです。
そして、「パッとしない」文章をAIで作り、商品などに起用してしまう一番の原因は、前述の③「質の高い言葉を選び取る審美眼」が担当者に足りていないため。
どうして、言葉を選ぶ目が育たないのでしょうか?
この理由も簡単。
「自分で手を動かして言葉を作った経験や、プロのライターに依頼した回数が少ないから」。
要するに、非ライター職の人がChatGPTなどを使って文章を作成したとき、その人は「物書きや編集の経験をしていない、小説新人賞の審査員」と同じ立場になります。
このとき、頼ることができるのは経験ではなく、「センス(=好み)」だけ。
昨今、AIで生成したイラストやデザインを制作会社に投げ、修正してもらうという案件が増えているそうです。
しかし、「日本語」という分野になった途端、人々は無意識に「ChatGPTで大丈夫!」と思ってしまうのです。
当然、プロのクリエイターや制作会社の多くは、AIの文章にも最終的に人の手を入れなければいけないことを認識しています。
問題は、プロのライターへ依頼したことがない方々。文章がどのようにブラッシュアップされるのか、という経験がないため、AIを神格化しがちになってしまいます。
AIで作った文章を商業ラインへ載せる前に、まず誰かに見てもらいましょう。そのうえで「よくわかんないけど、いいんじゃない?」という結論になった場合、商業レベルに達していない可能性が高いです。
毒にも薬にもならない文章を世に出してしまう前に、文章チェックだけでも、プロのライターにお願いしてみましょう。
これを繰り返していくと、担当者の目も肥えてきます。
以上です!
自分への戒めを込めつつ、誰かの参考になれば、なお幸いです。
AIを使うすべての人々と、プロのクリエイターの方々が、より良いアウトプットを作り上げられること。ぼくは、これを心より願っております。
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