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自己紹介

1年ぶりのnote記事になります、自己紹介をさせてください。
河野龍義(こうの たつよし)と申します。
アメリカ生まれの日本育ち、日本人の妻と3人の子供とアメリカのインディアナで暮らしています。
3歳から30歳まではほとんどを宮城県で過ごし、16歳の時に1年間オーストラリアの高校に通った経験があります。アメリカには2008年に来てすでに14年以上が経過しています。
妻には3年だけアメリカで研究をしたいという約束でついてきてもらったので、いつもそのことをネタにされています。(3年の予定が15年越え)
趣味は運動と写真と子供達と遊ぶことと美味しいものを食べることです。
父は工学者(すでに定年退官している、2001年と2006年の論文で東日本大震災の津波の規模を正確に予測した研究論文を出していたことでScience誌に取り上げられ話題になりました)、母は日本で英会話教室を経営(引退)、弟は医療メーカー勤務、妹は兼業農家でトラクターを乗り回しています。

本業について

1)インディアナ大学医学部小児科 准教授
英語表記では Associate Research Professor として糖尿病の研究に取り組んでいます。
https://medicine.iu.edu/faculty/5098/kono-tatsuyoshi
細胞を生きたまま観察し、病気の原因物質などをカラフルに染め分けることで、細胞の仕組みを理解したり、使えそうな薬を見分けるような実験が得意です。
共焦点顕微鏡という実験機器を使うことが大好きで、「細胞の声」であるセカンドメッセンジャーを観察することを日々の喜びにしています。
インディアナの糖尿病研究センターとアメリカ軍の退役軍人病院附属研究センターには2008年から勤めていて、大学院生の研究指導や多くの国際的な共同研究に関わっています。これまで発表してきた主な研究は、筋肉の運動や成長に関わる研究、脂肪由来の幹細胞の研究、膵臓からインスリンが分泌される仕組みの解明、糖尿病と喫煙の関連に関わる発見、小胞体ストレスと小胞体のカルシウムバランスに関わる研究などです。ほとんどが糖尿病の発症や予防、治療につながる研究を行っています。
これまでの発表論文のリストはこちらにまとめてあります。
https://www.researchgate.net/profile/Tatsuyoshi-Kono/research

ちなみに私の妻も博士で、同じく大学教員として勤めています。
教育に関しては毎年受講希望者が殺到し、多くの生徒や同僚から多大な信頼を得ている妻にはとてもかなわないと感じています。https://liberalarts.iupui.edu/departments/wlac/directory/yurika-kono/

研究室のメンバー
細胞写真:「細胞の声」カルシウムの可視化

産学連携と国際交流について

海外で経験した大変さや苦労を若い世代にはもっと楽に乗り越えてもらってたくさん活躍してほしいという気持ちで、いくつかのボランティアを行っています
2)理事:NPO法人 海外日本人研究者ネットワーク(UJA)
https://www.uja-info.org/members
海外で活躍する日本人研究者を支援する団体であるUJAの活動に参加しています。主な実績としては2015年より「ノーベル賞と若手研究者をつなぐ取り組み」として、海外での学会や論文賞などアワードを多く出すことで若手研究者の支援を続けてきました。
https://www.facebook.com/UJAW2015/posts/1583727451773111/
https://www.uja-info.org/japanx-scienceforum

ノーベル化学賞 根岸英一先生
現代ビジネスの記事と読売新聞オンラインでの記事

3)JST産学官連携ジャーナルでの執筆
日本科学技術振興機構からのご依頼でアメリカにおける産学官の実情について連載する機会をいただきました。一般の方にもわかりやすいように書きましたので読んでいただけると嬉しいです。

4)インディアナ州研究者の会 Indy Tomorrowの設立と運営 
研究者と家族の交流や 日本語補習校での健康セミナーなどを行っています。 
学び合いの精神で勉強会や談話会を行なっています。「先生」というような呼び方はしないで、全員がフラットな関係性で、なんでも自由に議論できる場所です。さまざまな共同研究や次のポジションにつながる大事なプラットフォームになっています。

Indy Tomorrowの活動の様子

キャリアセミナー

アメリカでPIを目指すグループの勉強会でリサーチトラックでのキャリアについて講演させていただきました(2022)
無料で動画が公開されています


科学の普及活動

5)講師:科学教室 Eureka Science School LLC
2016年から親子科学教室のボランティア講師として、子供たちに科学の楽しさ、自然の素晴らしさを知ってもらう活動を行っています。
コロナウイルス発生後はオンライン教室に切り替えて、ヨーロッパや日本に住む親子にもおうちでもできる実験を楽しんでもらいました!
「うつくしさのひみつ」と題した実験シリーズでは、命や自然の美しさをカラフルで不思議な実験を通して体験してもらうコンセプトで多くの反響をいただきました。

文理融合に関わる活動

6)ポッドキャスト奏でる細胞
「奏でる細胞」はアメリカで活躍する指揮者カルロスさんと一緒に、科学や音楽の素晴らしさを日本語でわかりやすく発信する番組です。
日本では文系と理系に分かれますが、学問体系としてもともと一つである文系と理系の区別を無くして楽しく文理融合の機会を作ろうという試みです。
週によって先生と生徒の立場が入れ替わる学び合いの場にもなっています。
僕自身が生徒の立場で参加していることが多く、毎回たくさんのことを学んでいて、人生に役立っています。心を開いて相手の話を聞き、自分の人生に活かしていくという対話の姿勢を大事にしています。

7)津波と和歌研究
これは父の研究を手伝っているというレベルですが、869年の貞観津波と百人一首に読まれた歌枕である「末の松山」の研究に関わっていて、慶應大学の勉強会やMPUF主催の研究会などで講演させていただきました。

8)1922年の大学間交流に関わる研究
日本の大学とアメリカの大学の歴史的に非常な重要な交流が1922年前後にありました。その研究を新潟大学、横浜市と協力して行っています。
https://www.indystar.com/picture-gallery/sports/college/indiana/2022/04/18/photos-iu-baseballs-disastrous-trip-japan-1922/7354561001/

コンサルティング

9)アドバイザーとして日本から海外に進出する企業とアメリカ政府や官学連携の拠点をつなぐような役割を果たしています
    株式会社クァンタリオン https://en.quantaglion.com/

投資

10)大手法律事務所と連携して投資にまつわる勉強会を行ったり、起業家支援につながる活動を行なっています

その他

11)Assistant Scout Master
ボーイスカウトアメリカの活動支援を行っています


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