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なぜあなたは痩せず、太るのか? 恐怖の加工食品の科学!

※本文は約7分で読めます。

こんばんは!
全国の緊急事態宣言が解除されたら、もっとやることが増えてきそうでワクワクとガクブルとが均衡しているたっちゃんです。



さてさて今回は「加工食品」についてお話しようと思います。
前々回のブログに今最も推奨されているダイエット方法である「パレオダイエット」についてご紹介させて頂きました。
その際に、『加工食品は全体の食事の2割以下にした方がいいよ』と「空腹時間を長くするためのプチ断食がおすすめだよ」というお話をさせていただいたので、今回は加工食品って摂取しすぎると身体にどんな影響があるの?についてを解説していきます。

※前回の記事は「空腹時間を長くするためのプチ断食がおすすめだよ」にプッシュしていただければご覧できます。





まずは今回の加工食品の定義についてまず話していきますね!
加工食品というと現在の食品の大半は加工されています。完全に加工されていないとすると、「無農薬野菜」や「天然生魚」などを想像していただけるといいのかなと思います。それを言ってしまうと食べるものがなくなるじゃないかと思う人がいると思うので今回の加工食品を2割以下に抑えるのは「超加工食品」と呼ばれるものを以下加工食品として定義した上でお話させていただきます。




●超加工食品とは?

超加工食品は主に「ジャンクフード」のことですね!ジャンクフードは高カロリー、高脂質の食品のことです。代表的なものでいうと、お菓子、清涼飲料水、アイスクリーム、ハンバーガー、フライドポテトなどのことです!
また、ジャンクフードの「ジャンク」は日本語で略すと、「ガラクタ」とも言い、つまりすごく悪い言い方をすると「ガラクタ食材」であると言われています。(こんな言い方ちょっと抵抗感ありますね)


しかしジャンクフードの良いところは何と言っても美味しい、また食べたくなる味であるということなんですよね!
今回はそのジャンクフードなどの超加工食品が身体にどんな影響が起きるのか科学的根拠を基に解説していきますよー。





○加工食品は身体的にどんな影響があると科学では言われているのか?
加工食品を摂取するとどのような影響が出るのかを3つに分けたので以下に書いていきます。

・加工食品は肥満と相関している!

・加工食品(ジャンクフード)は癌のリスクが高くなる!?

・加工食品には脳を壊す中毒性がある!?


みたいなことが現在では主に言われております。3つのことについて研究論文と一緒に解説していきます!






●高度な加工食品摂取は肥満と相関している!?

実際問題加工食品を多く摂取していると肥満する研究結果はいくつか出ております。

2015年にブラジルで、2008〜2009年の10歳以上の青年3万243人を対象に観察研究を行なったところ、総カロリー摂取量は平均で30%以上を占めていた。またその中でも総カロリー摂取量が50%の人はBMI(体格指数)が著しく高い。肥満である確率が高いことと関連している。



2017年のアメリカノースカロライナ大学が行なった文献レビューでは、超加工食品の消費が肥満のリスクメタボリックシンドロームの有病率の増加、総コレステロールとLDLコレステロールの増加、高血圧のリスクに関連する可能性があることを示唆している。
ただ、レビュー数が少ないことから、心血管や代謝機能の強力な根拠は得られていない。



最新の研究は小児期ではありますが科学的根拠が高いメタ分析もご紹介します。



2019年に中国で行われたメタ分析では、87の研究の中からレビューしたところ、小児期の子どもは近所のファストフード店への行く頻度が多い子ほど肥満である相関関係が示唆された。



この3つの論文を今回は掲載しましたが、現在加工食品をたくさん摂取することによる肥満の相関関係がある文献が多いです。
また、文献レビューや小児期のメタ分析を総合しても因果関係はまだ不明であるものの、相関関係が高い要因にはなると考えられます。
現状としては成人のメタ分析はまだであるため今後も最新研究結果を引き続き追跡していく必要もあるかなと思いますね。








●加工食品(ジャンクフード)は癌のリスクが高くなる!?

次は加工食品はがんリスクを高めるのか?についてです。
これについても科学的根拠で示されているものを紹介します。


2018年のフランスパリで行われた前向きコホート研究では食事に含まれる超加工食品の割合が10%増加すると、乳がんのリスクが10%以上大幅に増加するとしさされました。






上記の論文をみると、癌リスクが高まると述べている一方でその論文に批判している意見もあります。
・2018年にフランスパリで行われた論文に対し、英国NHS(National health service)は高度な加工食品の種類が多すぎであり、どの食品が乳癌の発症リスクを高めているのか判断するのが極めて難しいと述べています。これらの意見を聞いている限りでは、実際にどのような成分が入っている高度な加工食品が癌リスクに相関しているのかわからないのが現状であることがわかります。

また、2019年に日本食品安全協会が発表した論文でも、NHSが述べた批判は妥当であり、癌リスクが高くなるという判断をするにはあまりにも無謀であると述べられています。



これらの批判コメントを含めて、まだ加工食品の細かい成分によって癌リスクが高くなるのかがわかっていないため、加工食品と癌リスクの根拠としては低いのではないかなと思います。
まだ加工食品自体の種類が出てきたのが最近なので今後に期待ではありますね!








●超加工食品は中毒性があるのか?問題


2016年にアメリカミシガン州立大学が行なったマウス実験では、マウスにジャンクフードを摂取させると側坐核(NAc)、AMPA受容体が活性化を増加させた。


つまりマウス実験では、ジャンクフードは薬物依存と同じように中毒性があるということをこの研究では述べられています。とはいえ、マウス実験であるため、この動物実験段階でジャンクフードは人間にも中毒性があるとはとても言い難いです。ただ、調べてみると人間の調査も実際行われているのでその研究もご紹介します。




2017年にミシガン州立大学の研究で、501人の男女を対象に主観的体験の評価を行なったところ、高度な加工食品は食習慣と感情(好みや快楽)が関連し中毒性を引き起こす可能性が高いと報告しています。




・最新の2019年にアメリカのミシガン州立大学の研究で肥満女性44人を対象に主観的体験の評価を行なったところ、高度な加工食品ほど、また食べたくなる中毒性が高いと関連していたことを示唆した。



主にこの研究はまだ1つの大学でしか行われておらず、主観的評価によるものであるため科学的根拠としては低いと言わざるを得ないですw
また高度な加工食品がどんなメカニズムで中毒性が起きるのかは正直研究中なのが現状ですねー。しかしながら、このような研究結果が出ているという指標の1つとしては知っておくことは大事であると思います。






●結論


今日のまとめでは・・・


加工食品は肥満との相関があり、やはり多く摂取しているほどダイエットにも影響しそう


加工食品が癌リスクが高くなる文献があるものの、相関関係やどの成分が癌リスクと関係しているかが不明であるため、現段階では根拠としては低い


加工食品が中毒性については、マウス実験では言われており人間でも観察研究が行われているが、まだ妥当性としては低い




みたいな感じですね!
加工食品と身体の影響の関係性は正直わからない(不明)というのが科学の現状です!しかしながら、栄養素が乏しく身体的にいい影響を与えるものではないのかなと個人的な見解では思います。また、たくさんの本を読んだり、論文を読んでいるところ加工食品を推奨している人もいないのが現状ですね。しかも肥満のリスクがある程度言われていることから、決していい影響を与えるものではないのかなと今の所思っています。





次回のテーマは脳科学から考える食欲を抑える『食行動の科学』について話していきます!色々なものを考えていますので次回もお楽しみにしていただけると幸いです!
ではでは!


追記
今後デイリーを行わせていただくにあたって、デイリーと同時にVOICYというアプリにて音声での発信も今後行なっていく予定です!
できましたら、こちらでも告知させていただきますので興味ある方はぜひぜひ!
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