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たった5℃!!部屋温度が変わるだけで生産性が44%も変わる!!リモートワークや勉強に使える部屋の最適温度の科学!①

こんばんは!先週IKEAに行った際に部屋の雰囲気を変化させる際に、小さい観葉植物を買ったのですが、その観葉植物が日陰に強いのではなく日向に強い多肉植物であったことを買った後で知るたっちゃんです。



最近、暑くなってあまり仕事や勉強がはかどらずに悩んでいませんか?
実際、自分自身も悩んでいましたーw
そんなわけで今回は、「5℃変わるだけで生産性が44%も変わる!部屋の最適温度とは?」について話していきまーす。






●人間が集中しやすい部屋の最適温度っていくつなの?問題!




部屋の最適温度はその人の性別や体型、身に着けている洋服や素材によって大分変わってくるんですよねー!当たり前っちゃ当たり前なのですが、人それぞれなので「絶対にこの温度がいい!」っていうのはないんですが、ある程度の基準はあるんで、諸外国や日本が出しているガイドラインを基に、研究結果と踏まえて話していきますね!




・2004年日本の建築物環境衛生管理基準でいうと・・・




春夏秋冬:17℃以上〜28℃以下 快適温度の平均値22.5℃
・相対湿度40%以上〜70%以下




みたいになってますね!
実際の諸外国のガイドラインも前後はあるものの、概ねこの日本基準が定めているガイドラインの中に収まっていました。




諸外国のガイドライン10個を用いて、適正気温を平均
アメリカ(2つ)、カナダ、香港、中国、シンガポール、イギリス、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランド
夏:適正温度平均値 23.29℃
冬:適正温度平均値 21.3℃




大体がこのラインには入ってそうですね!
研究の中でも・・・

2015年近畿大学医学部の東 賢一博士が行ったレビューで、研究者は日本の環境衛生管理基準は1970年に作成されたものであるものではあるが、近年の知見を踏まえても、居住者の健康を保持増進するための衛生水準としては妥当である。しかし、近年環境衛生管理基準に対する相対湿度の不適合率が省エネ等の影響で上昇していることが明らかになっているため、再検討が必要であると述べています。





●実際の研究では・・・?





少し古い研究ですが・・・



2005年アメリカのコーネル大学Alan Hedge(アラン・ヘッジ)の研究によると、9人の女性を対象に16日間にわたり、室温を20℃にしたり25℃にしたりし、タイピングのエラー率と入力速度がどう変化するのか調査した。結果として、タイピング率が部屋温度20℃より25℃にするとタイピングエラー率が44%減少し、入力速度も向上したと示唆した。また、これを行うことで1人の1時間当たり約2ドルの節約ができ、労働者1人に対し賃金コストが12.5%節約できると推定した。研究者は寒すぎても良くなく、温度によりパフォーマンス効率に影響が及ぼす可能性があることを述べています。





温度によって、生産性がこんなに変わるんですよ!

実際最新の研究でも・・・




2019年イランのハマダン医科大学が20〜30歳、35人の男性学生を対象に室温を18℃、22℃、26℃、30℃の4つに分けてn-backテスト(脳トレ)を行い、精度や心電図(心拍変動などによるストレス指数)、呼吸数を記録して行われた。結果として、快適温度22℃とした時(諸外国のガイドラインの平均値)より高い場合と低い場合では脳の実行機能は精度を低下させ、注意が必要な作業の場合ミスを増加させる可能性がある。また、気温が快適温度よりも高いまたは低い場合、ストレスと高い精神的疲労により健康への悪影響を及ぼす可能性があることを示唆した。研究者は現在のガイドラインに沿って考えると、快適温度(22℃)は高いパフォーマンスができると述べています。




これを見ていくと、日本の平均適正気温とだいぶ近い結果になってる感じですよね!でも、この研究は男性が対象になっているんで、女性はどんな感じかと言いますと・・・




2017年アメリカのマーシャル経営大学院が543人の学生を対象に認知能力に対する体温の影響の違いに対して研究を行った。結果として、16〜33℃の温度範囲内で女性は一般的に暖かい気温で認知機能が向上した。男性は逆に低温によって認知機能が向上した。研究者は体温と認知機能に関する先行研究は潜在的不均一な影響を調べる必要があると述べています。



みたいな結果も出てるんですよねー!
この理由はちゃんとわかってないんですけど、男女の皮下脂肪の量や基礎代謝に関係するんでは?と言われてるわけなんですよねw





●最適な湿度は?



最適な湿度もおまけに話すとこんな感じで言われてまして・・・




2004年に早稲田大学理工学部研究センターは主観的な研究として、部屋の室温を30℃の湿度70%の部屋15分間入ってもらった後に25.2℃の設定した上で湿度を30、40、50、70%の4つに調節できる部屋に180分間、事務作業を行なってもらった。結果としては、主観的パフォーマンスとして、同じレベルであったものの被験者は70%の湿度環境では疲れを感じるやすくなり、35%以下では乾燥による不快感やウイルスの感染リスクも上がりやすいことを示唆している。また研究者は、冬は比較的湿度が高い方、夏には湿度が低いほうが回答スピードは上がったと述べています。




なんて言われておりまして、夏は湿度は低く(35%〜50%くらい)で冬は高く(40〜70%)くらいが妥当なのかなと思います!実際の日本のガイドラインと同じくらいになりそうですね!






●結論




今日の結論としては・・・




・最適な部屋の温度は個人差はあるものの、夏は22〜27℃、冬は17〜21℃(ガイドラインを参照)くらいで自分に合う室温を探してみるといいかも!




・室温はガイドラインを基準に考えた上で、男性はなるべく低く、女性はなるべく高い温度を選んだ方が認知機能も変わりそうだから、女性は特に温度調節するための上着を持っておくと良さそう。




・湿度は、夏は少湿、冬は多湿にする方がいい。



みたいになりましたね!
なので、男女がいる職場や同棲している人はその都度お互いにコミュニケーションをしながら部屋の最適温度を決めていただければと思います。ぜひやって見てください!ではでは!