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ハーバード大学式「スキンケアの最新科学」外のスキンケア(肌ケア編)

こんばんは!全国の緊急事態宣言が明けましたが、自分自身はほとんど生活の変化がなく、休みはいつも通り論文を眺めて生活しているたっちゃんです。




今回はアメリカの名門ハーバード大学式「スキンケアの最新科学」についてです。スキンケアは奥が深く1つの記事にまとめることができなかったので、シリーズ化して行きます。シリーズ1として外のスキンケアについて話していきます。外のスキンケアとは主に肌対策のことですね!知っている人も多いと思いますが、改めて科学的にはこういう風に言われているんだと再確認ができそうな回であると思います。よく、外のスキンケアと中のスキンケアどちらが大事なの?と言われますが「どちらも!」が正解です。スキンケアは内も外も行うのが最重要だと知っておきましょう。





また、よく自分の周りでも男の人がスキンケアを行っていると「女子かよ!」とよく言われます。不思議なことに男性にも女性にも言われるんです。しかし、「スキンケアを行う=女性」というのはおかしくて、男女ともに行うのが皮膚科学的の常識です。なぜか?というとスキンケアを行う理由として、もちろん「肌を綺麗にしたい」というのもありますが根本には「肌(皮膚)を炎症させないようにした方がいい」からです。女性は化粧がスキンケア対策に少しはなりますが、男性は何もしないのでスキンケアしないということは自らが炎症状態を作り、それを放置することで慢性炎症化させ脳機能や全身機能を低下、病気を誘発させています。何かの夢を目指して頑張りたい人、スポーツ選手は特に行うべきだと思います。






●皮膚の炎症とは?

皮膚にとって最大の敵は炎症による、酸化ストレス(慢性炎症)です。酸化ストレスがどんどん溜まっていくと老化が進み身体の抵抗性も落ちることで病気にかかりやすくなってしまいます。図にもあるように皮膚の炎症によって活性酸素が蓄積されていくことで、老化を促進しパフォーマンス低下や体調不良、病気にかかりやすくもなります。

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※日本老化制御研究所より抜粋






実際に慢性炎症を起こすとどんなことが起きるのか、科学的根拠から紹介します。

2020年にStat Pearls(本)のまとめによると、慢性炎症は長期間に続き、少しずつ静かに進行する。様々な病気の原因が慢性疾患であり、個人の健康と寿命に大きな脅威をもたらすと書いています。主な原因疾患として、心疾患がんをはじめ糖尿病関節リウマチアレルギー性喘息COPDアルツハイマー病慢性腎疾患炎症性腸疾患などの因子がある。






●皮膚(肌)(外見を変える)

皮膚の外面をケアすることは皮膚を炎症させないための予防と考えることが大事です。皮膚の炎症を起こさないようにする要素はありますが、今回はスキンケアの科学では大きく2つの肌のダメージ(炎症)を起こす要因を話します。外見を変化させるには紫外線対策が必要になります。(紫外線の話は後ほど)これから、外のスキンケアについて3ステップを紹介します。





●実践!基本スキンケアに重要な3つのステップ 


1.洗浄

2.保湿

3.紫外線対策


おまけ:くま対策




1.洗浄(洗顔)

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洗浄とは主に洗顔のことです。洗顔を行う意味として最も重要なのは、肌の適性環境を保つことです。洗う回数は朝と夜が基本で、洗いすぎは皮膚をバリアする皮脂膜が剥がれてしまい皮膚環境が悪くなるので気をつけてくださいね!人の肌は弱酸性ですので洗顔料は低刺激性の肌に合う弱酸性を使い、しっかり泡立てて洗うようにします。またタオルで拭き取る際も、肌は摩擦によって炎症を起こします。せっかく洗浄しても逆効果になりやすいので優しく押さえて水分をとるのがベストです。





2.保湿

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保湿が1番影響するのは乾燥です。乾燥を放置しておくと、炎症により老化が加速します。皮膚の水分保持のために保湿をしておきます。保湿剤は特に水分の蒸発をしてもいいようにワセリンが良いと思います。他にも馬油も効果的ですし、わりと保湿剤は安価でクオリティーの高いものはたくさんあります。また顔以外の場所では尿素保湿を使っても構いませんが、基本的にはワセリンでいいのではないかなと思います。





3.紫外線対策

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やはりスキンケアの最も敵は紫外線です。紫外線は『光老化』といい、皮膚を炎症させるだけでなく細胞を老化させることで皮膚の細胞遺伝子までも傷つけ皮膚がんのリスクが高まります。また紫外線には3種類あり、UVA(長波長紫外線)とUVB(中波長紫外線)とUVC(短波長紫外線)に分かれ主にUVBに発がん性があり、UVAとUVB(一部)に皮膚の老化と発がん性(UVBよりは弱い)があるといわれていますが、紫外線と皮膚がんの文献も実際にご紹介します!


2018年にフランスで57〜85歳の98995人の女性を対象にした前向きコホート研究にてアンケート調査を行ったところ、25年未満に重度の日焼けの病歴がある人のすべてに皮膚がんのリスクを増加させる。また25歳以前の日焼け止めの使用はBCC(基底細胞癌)リスクの低下はみられていたが、25歳以降の使用と日焼け止め剤の使用は皮膚がん(3種類)のリスク上昇と関連していた。




つまり、25歳より前から日焼け止めを使っていた方がいいということがいいということですね!しかし25歳以上になってからでは日焼け止めを使っても皮膚がんリスクは抑えられないと研究者は言っています。これだけ見ると紫外線対策で「日焼け止め塗っても意味ないじゃん」と思うかもしれないですが、あくまで、日焼け止めと皮膚がんとの相関がみられなかっただけです。紫外線が起こす人体の要因はその他にもあり、予防する必要性はあります。例えば、シミやシワです。シミ、シワもたくさんの種類がありますが紫外線の要因が強く言われており紫外線によってシミは起きます。そのため、シミやシワ対策はどの年代からでも日焼け止めは行うに越したことはないと思います。紫外線対策は主に日焼け止めですが、その他にも食材が大事になってきますので、来週出すスキンケアの最新科学(食材編)の続きにも触れますのでチェックしてみてください。






おまけ.くま対策
おまけはくま対策です。くまには大きく3つありますが、スキンケアに重要な2つのみ紹介します。黒くま、青くまがあります。黒くまは年齢によるくまであり保湿対策が1番です。くまの最大の問題点が青くまです。青くまは睡眠不足や疲労、ストレスから起こるもので血流不良に起きるものです。主に対策としては、保温することと意識的に瞬きを多くすることで、眼の筋肉を動貸すことで血流循環が促されます。睡眠に関しても、今後出していきますのでその際に睡眠の質を上げくまにならないようにした方がいいですね!






●結論 



今日のまとめとして・・・


・肌にとって1番危険なのは紫外線であり、長年の紫外線ダメージによる慢性炎症から老化や2次的な病気なども招く。


・肌対策で大事なのは洗浄、保湿、紫外線対策の3つのステップである。


・日焼け止めと皮膚がんのリスクの相関はないが、紫外線予防で日焼け止めを使うのは光老化の対策にはなる




みたいな感じですね!
今回は結構知っていることが多かったと思いますが、改めて科学的にはどう言われているのか再確認になったのではないでしょうか?
また、これはアメリカの皮膚科学会にも類似しています。次回ですがスキンケア最新科学シリーズ第2弾「内から変えるスキンケア」について話していきますのでお楽しみに!ではまた!