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悪夢

2日に1日と言ったのに、早々にすっとばしてしまいました。言い訳にはならないのだけれど、久々に頭痛に悩まされていたのです。今は少し元気になりました。

というわけで昨日は一日中寝込んでいたのだけれど、途中ですごく嫌な夢を見ました。本当に、嫌な夢。

夢の中では、なぜか私は人を虫や動物に変える力を持っている。そして、マンション内で最近子どもが生まれたという夫婦とお話をするうちに、なぜかその子を一時的に虫にして、人間の状態でまたお返しするという話になる。私はそれを快く引き受けて、赤ちゃんは小さなアリに変わった。

けれど、屋外に居た私は、不注意で赤ちゃんに変えたアリを手放してしまう。そこには何匹かのアリがうろちょろしているのだけれど、どれも彼のような気がしない。

「あ、見つけた!」
真っ青になって探していた時に、タッパーのような箱にへばりついていた彼を見つけて、指で持とうとしたときだった。

「あっ」

私は2本の指で、一瞬で、ふっと彼をつぶしてしまったのだ。

それは本当に一瞬のことで、ほんの少し指に力を入れただけだった。でも、その一瞬で、明るい昼下がりの彩度が一気に下げられたような気がした。
へなへなと力が抜けて、どうしよう、とか、他のアリがまだ彼なんじゃないか、とか、色んな考えが頭を駆け巡ったけれど、多分彼は私が手で壊したアリだった。

シーンが家に戻った後でも、私は沈んでいた。
何て説明すれば良いのだろう。どういう反応をされるのだろう。私はどう生きたらいいのだろう。はっきりと夢の中で、「私は人を殺したんだ」と感じていた。子どもが腕の中に居た時の、夫婦の幸せそうな顔。不注意に不注意が重なって、その小さな命をいとも簡単に壊してしまったこと。

私は死ぬべきなんじゃないか。これが夢だと思いたい。そんな風に考えて、ただただ涙を流し続けていたら、嫌な汗とともに飛び起きた。

良かった、夢だった。

本気でそう思うとともに、あまりにもリアルな夢すぎて、アリをつぶしてしまったあの感触や、幸せな夫婦のフラッシュバックは未だに覚えている。そして、自分は人を殺してしまったのだから、自分も死を持って償わなければならないのではないか、という強烈な罪悪感。冷静に考えて、人を虫に変えられるだの、そもそも何故虫に変えたのかなどを考えるともうめちゃくちゃに支離滅裂なのに。noteで自分を働きアリに例えすぎてしまったからだろうか。

その他にも色んな人が出てきていた気もするけれど、あれはいったい何を暗示していたんだろう。身体は元気になったのに、心は重しを置いたかのようにぐっと沈んでしまった。

最近はなかなか睡眠に対してポジティブになれない日々が続いている。せめて夢の中くらいは、手放しで心地よくいたいのにな。24時間まるごと、生きるのって難しいと思う日々です。


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