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パラリンピック開会式

パラリンピックの開会式を見ました。手話通訳付きのほうで。三人の皆さんとその背後で通訳に務めた聴者の通訳の皆さんとスタッフの皆さん、お疲れさまでした。
 
とくに今回抜擢された、大学生の鈴木美彩さん、お見事でした。その手話のスピードと正確さ、意味を補う機転の利かせ方、動きと指先のシャープさには、ただただ感動するばかりでした。そして表情と動き全般で伝える姿には、もう楽しいとしか言いようがありませんでした。
 
開会式の初めあたりから、ずっと涙腺が緩んでいたのですが、それはまた、自分の中に差別や偏見というものが根強くあるということを迫られたからでもありました。恐らく私だけではないだろうと思います。
 
ちょうど、ルース・ベネディクトの『レイシズム』を読み終わったところでした。執筆されてから80年を経ても、私たちの中には、レイシストがじっと生きているということを、思い知らされるような3時間でした。
 
この舞台の背後にいる、15%の方々に――聴覚障害者を含めるともっと多いということかしら――失礼なことのないように、祈り努めていくことを、望んでいます。
 
#WeThe15

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