文学フリマ岩手8 参加してきました。
令和5年6月18日(日)に文学フリマ岩手8に参加してきました。
出店レビューとボランティアスタッフとしても二日間だけ参加できたのでその感想などを少し記します。
参加に至る流れ
実は文学フリマ岩手に初登録したのは三年前になります。個人的な記事にも書きましたが、ちょうど三年前くらいから小説執筆を再開しています。仕事がなんとか順調にいくようになり、長患いの病気も寛解に近づいており、バイオリズムにグラフがあるとしたら曲線が指数関数的に高まっていました。が、ご存じの方もいるとおり、コロナ禍で中止になりました……。
多少、楽観視して「まぁ大丈夫やろ?」と考えておりましたが結構ショックでした。印刷に関してはかなり早い段階での運営からの通達だったので助かりましたけども。
次の年にリベンジ!と思いましたが、2年連続で中止……。
運営の方も仰っていましたが、こういったイベントは連続中止になると訴求力がぐんと下がるらしく、苦渋の決断だったそうです。
去年は無事開催されたものの、なんと私めが体調不良でダウン。入退院を繰り返す状況ではイベントどころではありません。
そしてそしてようやく満を持して本年。参加することができました!!
その喜びはいかばかりか。物書きなのに言葉で言い表せない喜びに打ち震えました(職務怠慢)
入校までのドキドキ
さて当然のことですが、本を印刷するには小説が必要です。失礼、小説でなくともいいのか、とにかく中身が必要です。別地域の過去開催を検索などをしてみますと、装丁だけしっかりとして後は白紙の本という実験的出品があるようです。(しかも結構売れていらっしゃる……すごい) 私はそういったセンスがないので普通に小説を書き進めていました。基本エブリスタさんで投稿した作品を中心に表題作に書き下ろしをといった構成です。
それがこちら「探偵は謎を跨いで通る」です。
口さがない友人からはラーメン屋のメニュー表と言われましたが、良いんです。気にしないもの(血涙)
これまで印刷屋さんに頼んで製本したことがないので、当初は「ふんふんそうね、せっかく本を出すのだから。15万文字くらいかしらね?」と浅はかに考えておりました。いや文字数は問題ないんです。時間はたっぷりありましたし。
問題は予算です。
ページ数が増えれば値段アップ!
ならばといってぎっちり詰め込んでも見づらい読みづらい。リーダビリティを無視したら立ち読みの時点で皆さん踵を返すでしょう。
なんとか予算と折り合いがついたのが本編七〇ページでありました。
構成も変更してなんとかぎりぎりで入稿。
しまや出版さん本当にありがとうございました。
この場を借りて感謝を。(文学フリマ岩手の協賛でもあります)
イベント前日(前々日)
最近外出と言えば仕事場と自宅の往復ぐらい。休日でも市外に出向くことは殆どありません。コロナ禍になってから明らかに生活の形態が変わりました。本来人が移動するのには莫大なエネルギーが掛かるという本質に立ち返りつつも、社会から観光というものを贅沢なるものとして迂遠することは不可能でしょう。我が町の一関市も観光業が盛んな地域。遠くから来ていただいているお客様には感謝しかありません。
金曜の仕事終わりの新幹線はそれほど混雑しておらず少し不安になりましたが、盛岡駅に到着して圧倒されました。
これが県庁所在地。ならびにNYTにも紹介された国際都市か!!
街に活気があります。特にいいなと思ったのは観光や出張で来られた方でなく主婦や学生さんとか住民と思しき人々でごった返していることですね。
開運橋近くのホテルへチェックイン。すぐに次の日の準備を。
実は前乗りをしたのは、文学フリマ岩手8の前日当日スタッフに登録したからでした。
次の日。
前日準備は18時に集合だったのでそれまで街をお散歩。
緊張しすぎて18時集合なのに17時過ぎに岩手教育会館に到着してしまう。私の他にも一人女性スタッフが来ておられましたが、それにしても早すぎてしまいました。張り切りすぎた……。
荷物搬入を行って当日の流れを確認。打ち合わせ完了。
いざ当日へ!出陣です!!(鳴り響く法螺貝の音)
文学フリマ岩手8開催
出店者の入場が10時頃。その前には設営スタッフは会場入りします。
7時50分教育会館集合。
私は暑がりの巨漢でして、汗だくになりながらえっさほっさとお手伝いです。本番前に体力ゲージがやばい……。が、着替えプラス飲み物を持ってきて正解でした。
10時前。
出店準備開始。なにせこういったイベントは初めてなので周りの他の参加者を見て参考にしながら設営をします。
ふぁあ。手書きのポップやアイテムで演出されたオシャレなブースが沢山!目の保養。これを見られただけでも参加してよかった……ほんとに。
11時スタート!
出店者の拍手ととも参加者もご来場。
10分ほど恥ずかしげも無くきょろきょろしていると一人の女性が目の前に
「一冊いいですか?」
「は、はyぁい」
全力で声がうわずってしまった……。そして舞い上がってしまって渡す予定だった栞兼名刺を忘れてしまう痛恨のミス。
お話を聞くと「ミステリ」の島を目当てで来ていただいたようです。
ありがとうございます。お値段以上はお楽しみいただける(はず!)
それからもあれよあれよという間に午前中は六冊。
高揚感と共に昼飯を食す。心地よい疲労もあって格別旨い。
すこし落ち着いてきたので自分も購入するために散策開始。
以下は戦利品プラス頂き物です。
閑話休題レビュー
お隣のブースのエ-3清竜王国様とエ-5の北村恒太郞様へ献本。
清竜様からは万年筆への溢るる愛を綴った本をいただきました。
万年筆愛好家の方との会話が気になってお話を伺うと。
「万年筆ってひょっとして沼ですか?」
「沼です(断言)」
素晴らしい。
おおよそ世の中において簡潔であることは真理である。しかし本の中身は簡潔ではなかった(褒め言葉)
インクのように厚みがあって粘り気のある狂気(本人談→フリートーク)
一度手に着いたらなかなか落ちないようにほら一読すればあなたの心にも。様々なインクの情報があなたを共感覚に誘います。
北村様は分厚い本を三冊も!以下タイトル&書影
・無敵のダメダメオヤジ
・温泉サーカス
・平成天誅団始末
これらの商業出版された本を無料で配布されていました。何故?と思っていたところ。活動のメインを電子書籍に移行させたため紙媒体は宣伝材料と割り切って配布しているとのこと。すげー。なんというバイタリティ! 勉強させていただきます。まだ全部読んでいないのでレビューはまたの機会に。
※お二人の名前のリンク先には素敵なサイトとAmazonの作者ページとなっております。皆様ぜひ。
午後には来場者数が過去最高の500人を突破したとのアナウンス。
参加者全員で拍手!
スタッフ内Discordも歓喜に沸いておりました。
そして盛況のうち無事閉幕。
荷物を着払いで送った後に会場のお片付け。
最後は岩手スタッフで一本締め。お疲れ様でした。
まだ続いていたのですが、新幹線があるので一足先に帰路につきました。
祭りの後・後日譚
一言、参加してよかった。これにつきました。評価云々よりものすごい刺激を受けて、次への創作意欲がわいたことが1番です。
またひょんな事から作品を読んでくれた方と人の輪が広がり、その人からまた人へ繋がりました。作品はまだまだ未熟ですが、また読んでいただけるように精進してまいります。少しでもこれから参加される方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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