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【毒親日記】母専属の占い師に言われるまま進路を決めて700万借金した話


はじめに

※この記事はシリーズ形式にしていましたが、文章が長くなってしまったので大幅に更新しました。マガジンにて更新していますので、ご覧くださると励みになります。

名前を書いて高校に入学するも

中学の成績は絶望的でしたが、入試で「名前を書けば受かる」と噂の県内の高校に合格できました。AO入試というやつですね。

全日制の普通科でした。
でも入学して早々人付き合いに苦労し、1年生のうちに不登校になってしまいました。


けど、私のように中学校に行きたくても行けなかった生徒が多く入ってくる高校だからか、

毎日出席して授業を教室で受けなくても、レポートを出してテストもきちんと受けて合格点を取れば進級できる通信制高校のような制度があった
のが本当に救いでした。


2年生に上がると同時に、なんとか教室に復帰することもできました。
クラスメイトとの付き合い方に慣れてきて、無事に通えるようになり、卒業する頃には学年でも上位の成績で卒業することができました。

勉強すれば身に付くし、初めて勉強が楽しいと思えました。



「高校を卒業したら大学に入る」のが当たり前だと思ってた

「高校を卒業したら、大学に入る」のが当たり前で普通のことだと思ってました。

なぜか分かりません。

親が中卒・高卒だったから、
無意識のうちに大学に行くのが善だと思っていたのでしょうか。

それともまた、母親の意見だったのでしょうか。

やりたいことも目指したい夢もないくせに、
担任の先生が入った大学に私も目指すことにしました。
なんとなく、です。



大学に入ったものの「なんか違う」と2年で辞める

推薦入試で合格し、晴れて女子大生ライフを楽しんでいました。

友人にも恵まれ、授業に興味はほとんど無いものの、

友人とランチしたり勉強しあったりするのは楽しかったです。

でも、2年が限度でした。
興味もないことを4年間も勉強し続けるのが苦痛だったのです。

自分で決めた進路のくせに、と自己否定をずっとしました。

本当に勉強したくて入ってきた友人たちがまぶしく見えました。

恥ずかしかったです。とても。



占い師に決めてもらった進路

そうして2年が経過し、
「私には違う道があるのかもしれない」と思い込む日々が続きました。

この大切なときにも、どうしてか頼るのは母親の意見でした。
当時、母親には専属の占い師がいました。

私の進路なのに、自分で決めることがどうしてもできなかった私は、占い師に私の未来を見てもらうことにしたのです。

その占い師が見た私の未来は、予想もしないものでした。

私が唯一、小さいころから続けていたイラストを描くことは「仕事にできない」「あなたに合っていないから進路は変えたほうが良い」と断言されてしまいました。


内心ショックでしたが、話だけでも聞いてみようと思い、
「じゃあ私には何が合っているんですか」と聞いてみると、

「管理栄養士ですね」と言われました。

マルチタスクできないので料理は大の苦手です。

作るよりも食べる方が好きで、立ちっぱなしだと腰が疲れるし、
料理に時間をかけても食べたらあっという間でコスパも悪い。
料理が大嫌いでも管理栄養士になれるんだと驚きました。


そりゃ、なれますよね。
実習に行って国家試験の勉強さえすれば誰でも取れる資格です。
今考えても後悔しかありません。

進学するにしても、入学金からまたお金がかかります。

興味はありました。

料理が嫌いな私でも、占い師が未来を見たのなら
将来は好きになってるのかもしれない。

そう考えて、進路を変えようか迷っていると、
占い師は「あなたには優しい母親が付いているじゃない」と言いました。

隣にいた母親も、「お金の心配はしなくてもいいからね」と言ってくれました。



話が違うよ~

ここまでの短い人生をほとんど母親に尽くし、
自分自身の心は存在しないものとして生きてきました。
私は自分で考えることを放棄していたので、何も決められませんでした。
自分の気持ちに寄り添い、内なる声に耳を傾けることもできませんでした。

そうして、占い師が言う道を信じて、管理栄養士を育成する大学に入学しました。また4年間通いなおしです。
勉強は好きだったので、また何かを学べるのは楽しみでした。

高校生から大学生までアルバイトをして稼いだお金を、全て入学金につぎ込みました。

お金について相談すると、母親も再婚した父親からも、
「自分で選んだ道なのだから甘えないで頑張りなさい」と言われました。



給付奨学金をもらえるはずが、親の収入が一定以上あるからと審査に落ちた

奨学金は成績が一定以上あれば借りられる第一種貸与奨学金と、
規定がゆるめの第二種貸与奨学金をどちらも借りていました。
たしか、月10万円近く借りていた気がします。


また、成績優秀者には特別給付奨学金という制度もあり、小論文や日々の成績、出席日数や普段の授業態度などで総合的に評価されて借りられる制度も活用しました。

実験やレポート、国家試験対策に追われる毎日の中で、
時間を取って小論文を書き上げて見事審査に通り合格しました。

ですが、両親の収入が規定よりも多かったため、合格取り消しになってしまいました。

たしかに実家に住んでいますが、放任されて食事も出ず、家族として機能していなくても、家族として世間からは認識されているのが今回ばかりはとても恨めしく感じました。



長くなったので今回はここまで。
見てくださってありがとうございました。


つづく

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