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「賢明であるコツとは、何に目をつぶるかを知ることである。」

賢明であるコツとは、
何に目をつぶるかを知ることである。
   
ウィリアム・ジェームズ
   (哲学者、心理学者)

心を輝かせる名言集


成長する過程で、賢明さは身についていく。

成長というのは、単に年齢を重ねるということではなく、自分で考えて、選んで、行動して、失敗して、学ぶという経験を積んでいくこと。

けん‐めい【賢明】 の解説
[名・形動]かしこくて、物事の判断が適切であること。また、そのさま。「―な処置」「早く報告したほうが―だ」

「goo辞書」


私も、昔よりは賢明になっているはずだ。

迷って選んだ道が正しかったという成功体験や、何かに失敗した経験を通して、「このまま突き進むとなんかまずいぞ」とか「こっちは何か怪しいな」という勘が働くようにもなる。

人と話す時も、「ここは丁寧に説明しないと、後々揉めそうだな」とか「この人は言ってることと思ってることが違う時があるから、真に受けない方がいいな」と、危険も察知できるようになる。

避けられるリスクは避ける方が賢明だと思う。


欲しいものが何でも手に入るわけではない。

努力が必ず報われるわけではない。

人間、いい人ばかりではない。

すべてを完璧にこなすことはできない。

何に目をつぶるかを知ること」は、生きていく上でとても大事なスキルだと思う。


他人への期待

例えば、他人への期待を捨てることは賢明さにつながる。

若い頃は、勝手に他人へ期待して、自分の思い通りの反応が返ってこないと不満を感じていた。

その不満を表現するのが苦手だから、不満は大きくなるだけで、ひとりで不機嫌になって、状況は悪化する一方。

今も不満に思うことはあるし、なかなか消えてくれないこともあるけど、その気持ちを持ち続けるのは無意味だと知っているから、できるだけ早く手放そうとしている。


自分への期待

自分の可能性を信じて期待することがダメなわけではない。

他人と比較して、負けていることに「悔しい」と思う気持ちをバネにするのも悪いことではない。

幼い頃は、負けず嫌いゆえに、いろんなスキルを伸ばせていたし、勝負事にも勝つことが多かった。

でも、進学や就職とともに周りがレベルアップし、いろんな背景を持つ人がいるので、負けることも増える。

意固地になって負けを認めなかったり他の人に譲ろうとしないと、時間を無駄にしたり、自分の立ち位置を危うくしたりする。

自分の可能性を諦めるというわけではないけど、固執しすぎないというのも賢明な生き方だ。

もし負けを負けのままにしたくなければ、別の機会に勝負したらいい。


こだわり

何かに打ち込むと、自分なりのこだわりが出てくる。

このこだわりが、自分の美学となり、やりがいや達成感につながると思う。

こだわりを貫きたいという気持ちは、自分の「好き」という強い感情であることが多いので、なかなか簡単には手放したくない。

他の人にも「いいね」と言ってもらいたいし、認めてもらいたくなる。

でも、そのこだわりのせいで、他人に迷惑をかけることだってある。

他の人のこだわりとぶつかって、いざこざを起こすこともある。

それを貫き通せるならそうしたらいいし、難しいなと思ったら、他の人を説得したり共感してもらったりする方法がある。

それでも無理なら、自分の思いと違うやり方に従わなければいけないけど、「嫌だな」という感情には蓋をする。

割り切ることは大事だと思う。



何を見て、何を見ないか。

賢明な判断ができるようになりたい。



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