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「失敗するかもしれないけど、やりたいんだったら、そこを通るしかない」

失敗はしないと先に進めないので。
失敗が経験値になるので。
全然そこは恐れないです。
「失敗する」と思ってまずやってない。
失敗するかもしれないけど、やりたいんだったら、そこを通るしかない。

   米倉涼子(女優)

「日曜日の初耳学」


モデルから女優に転向して、「3年目で主役をとる」という夢を実現させ、ミュージカルの本場ブロードウェイで「シカゴ」の舞台に立ちたいという夢まで実現させてきた米倉さん。

「実力があるから」その夢を持ったわけじゃなく、ただ「やってみたい」という気持ちだけで夢を現実にしてきた。

「失敗は全然恐れないです」と言い切る表情は、やっぱりかっこよかった。


女優としての初演技はなかなか恥ずかしい出来だったらしい。でも、先輩俳優たちの役の入り込み方を間近で目にして、2年目には「楽しくて仕方ない」とまで思えるようになっていった。

「シカゴ」でも、何のつてもないどころか、最初は周りの人に笑われていたらしい。それでも「私はこの役がやりたいです。これは私が人生でやり遂げたいことです」と売り込み続け、役を勝ち取った。ブロードウェイに行ってからも、発音の練習だけで、なかなか練習させてもらえなかったらしい。

そういったことをすべて克服して、夢を実現させてきた。


米倉さんは「やりたい」という気持ちだけで突き進んできたらしいけど、私はここまで強く何かをやりたいという思いを持ったことがない。

いや、持ったことはあるけど、最終的にそれを選ばなかっただけか。

それに、仕事の中の作業という小さな単位であれば、「どうしてもこれがやりたい」を実現させたことはあるな。


誰でも仕事をしていると、「もっとこうしたらもっと便利なのに」とか「なんかこれ、使いにくいんだよな」と感じるところはあるはず。

でも、自分が変えるとはなかなか言い出さない。

何かを変えるのは結構な労力がいるから。

自分の担当業務に加えて、何らかの勉強を始めないといけないかもしれない。

膨大な労力をかけるよりも、不便さに目をつむって使い続ける方が楽なこともある。

多少の不便さがあっても、自分だけが犠牲になるのも不公平だ。

今までのやり方を変えようとすると、その土台を作った本人に変えることを伝えないといけないということもある。


とは言え、「やっぱり我慢できない」というのもあるわけで、「直したい」という自分の気持ちを無視できなくなることがある。


私は、「困っている人がいるから」という正義感からではないけど、同じことで困っている人が自分も含めて何人もいる場合は「直したい」という思いを強く持ってしまうようだ。

みんなが同じように困る時間がもったいないなと感じてしまう。

「自分が提案してもいいのかな」「直そうとすると、どれくらい時間かかるのかな」「誰かもう直し始めてる人がいるのかな」「自分がやるより他の人が直した方がいいものができるかな」などと考えるけど、「直したい」という気持ちが抑えきれなくなると、動いてしまう。

動き出すと、思うように進まなかったり、イメージしてたものにするにはスキルが足りなかったり、想定していなかった課題が見つかることもある。

振り返ると、それを「失敗」とは捉えていない。

その失敗は頭をよぎるけど、そこへ向かって進んでしまう。


やっぱり気持ちって大事なんだな。強いエネルギー源なんだな。

そんなエネルギーが自分の中に芽生える瞬間、次はいつ訪れるかな。



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