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吹聴【論理的快楽主義者の事】
高校からの友人に論理的快楽主義者がいる。
出会ったときは穿った思想の博愛主義者みたいな印象だったが、大学に入って紛れもない論理的快楽主義者になった。
その人は論理的に俯瞰で理解していて、デメリットも重々承知した上で快楽主義だ。
大学時代にその人に言われて忘れられない台詞がある。
人生の幸せには〈内〉と〈外〉があって、〈内〉は家族や周囲の人に必要とされること、〈外〉は社会の不特定多数に影響力を
回想【東北大に合格してしまった話】
中学の時から割と、教員との面談で泣きがちだった。
勉強はするけど、生活態度がすこぶる悪い。
が基本だったので、普段は軽く注意するくらいの教員も個人面談の時にはここぞとばかりに追究してきた。
泣けば逃れられると思っていたわけじゃない。
「生活態度は教員に関係ない」と言い切れる論理と実績を持ち合わせてないことが悔しかったのだと思う。
高3の面談の時も泣いた。ただ、その時は少し違う理由だった。
「将
回想【初めて軽炎上した話】
外出自粛で日々の情報量が足りないらしく、ふと昔のことを思い出すことが多くなった。
私の通っていた高校は旧制中学から続く元男子校だ。私が入学したときは共学2年目で3年生は男子だけだった。共学化反対の運動が活発に行われ、県内で最後まで男子校として残っていた公立高校の1つだったと思う。
入学式の挨拶で校長が「共学化には反対だ」というような話をして、あからさまに女子は歓迎されていない雰囲気だった。
詳説【無限無気力ループ】
私が無気力に人生を浪費している構造に今更気がついた。
生まれてから高校の半ばまで異常に利己的でエリート志向だった。他者の上に立つためだけに勉強した。同級生よりも大人よりも優秀になろうとした。一方で校則は守らなかったし、得意でない実技教科や部活はふざけてばかりだった。それでも「他者の上に立つ」という目的をもった勉強には相当の熱量を注いでいた。
元男子校の高校に入学し、性差別や周囲の性的自覚を感じる
考察【女性の出世と道徳心】
日本の会社で女性の管理職は少ない。なぜか。
素朴に考えられてきた理由は、出産・育児のブランクだ。
母になり子を育てている間は仕事に全力を尽くすことができない。保育園やイクメンのおかげで負担が減っても大変なことに変わりない。仕事をセーブするのは女性の方だという認識は男女関係なく暗黙のルールになっている。
出産の多くは女性が希望しなければ行われない。母になりたいと思う女性がいて初めて子どもが産まれ
所感【リメンバー・ミー】
家族か夢か
音楽のために家族を捨てたひいひいおじいちゃんのようになってはいけないと、音楽と関わることを一切禁止されているミゲルの家系は代々靴職人で、先祖を大切に祭って大勢の家族で仲良く暮らしている。ミゲルも靴職人になることが求められていたが、彼の夢は伝説のミュージシャン、エルネスト・デラクレスのようになることだった。死者の日に街で開かれる音楽コンテストに出場するため、ギターを手に入れようと墓から